Sujak do 〜SujaのDNA〜

興味深く感じたことや読んだ書籍について書いたりしていきます。天然石については、一休み。

もっと本を読みたくなる本・・・そして落語も聞きたくなる本

2021-09-18 13:57:00 | 本を読む
こんにちは
sujaです

こうゆう推理小説があるんだ・・・
面白い!
と衝撃を受けたのです

日常に起きる何気ない謎に
主人公の女子大生と落語家が
探偵さながらに推理し
解決するというシリーズ作品


【空飛ぶ馬】から始まり
【夜の蝉】【秋の花】【六の宮の姫君】【朝霧】
この5作品です

主人公である女子大生の名前は
一切出てこず
常に《私》という一人称で
ストーリーは進みます

大学2年だった《私》も
読み進めていくうちに
大学を卒業し
社会人になっていくところも
楽しみの一つです

そしてこのシリーズを読んでいくと必ず
落語が聞きたくなったり
作中に出てくる書物を読んでみたくなるのです

特に
4作目の【六の宮の姫君】は
芥川龍之介の短編である
『六の宮の姫君』を
芥川が書いた意図を推理していく
ストーリーなのですが
芥川龍之介の作品はもちろん
菊池寛の作品や武者小路実篤などの作品も
読んでみたくなる気持ちにさせます

シリーズ最後の作品【朝霧】では
起承転結の結のところを読者にゆだねる
リドル・ストーリー
という言葉が出てきます
その代表的な作品である
『女か虎か』は、昔、筒井康隆氏が書いた『笑うな』の中に
それを元にした短編があったのを思い出します
(リドル・ストーリーではなかったと思いますが)

読み終わって感じたのは
この作品を書いた北村薫氏は
心から書物が好きな人なんだろう
という事です
もちろん、落語も

そして、表現の一つ一つが
実に美しい言葉で表されていて
読んでいると
自分自身も美しい言葉を発しているような
気分にさせてくれます
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アメリカ同時多発テロから20年〜それはソ連のアフガン侵攻から始まった〜

2021-09-11 14:56:00 | Sujaが思う事、考える事。
こんにちは
sujaです

アメリカの同時多発テロから
20年経ちました

10年ひと昔と言いますが

20年だと、ふた昔ということですかね

けれど
そんな昔の出来事だとは思えず
ツインタワーに激突する飛行機の映像は
今なお、記憶に新しいです


このテロを計画したといわれる
アルカイダのウサマ・ビンラディンは
2011年にアメリカの特殊部隊によって殺害されますが

なぜ、ここまで悲惨な方法でアメリカを攻撃したのでしょう

遡ること1979年
当時のソビエト連邦(ソ連)が
アフガニスタンに侵攻し
ソ連と激しく対立していたアメリカが
ソ連を撃退するために
「共産主義の【無神論】は許されない」と
イスラム教徒の武装勢力(ムジャヒディン)を育成するのです

その武装勢力ムジャヒディンの中に
ウサマ・ビンラディンも参加していました

ソ連は
アメリカの支援を受けたムジャヒディンに勝てず
10年後の1989年、撤退します

これが後のソ連崩壊に結びついていきます

ソ連が撤退すると
支援していたアメリカは
荒れ果てたアフガニスタンをそのままにして去ってしまいます

アフガニスタンの人たちは
アメリカをどう思ったでしょう

その後
ムジャヒディン内で勢力争いが起き
内戦状態が続き
その中で台頭してきたのがタリバンなのです

一方
ウサマ・ビンラディンはアルカイダの指導者となります

アメリカに兵士としての戦い方を教えられた彼らですが
アメリカに対して反感が芽生えたのかもしれません

そして

2001年9月11日
ウサマ・ビンラディンが企てたテロを
アルカイダが実行するのです

首謀者のウサマ・ビンラディンは
タリバン政権となったアフガニスタンに潜伏しているとして
タリバンに引き渡しを求めましたが
拒否されたため
10月、攻撃することになります

この一連の出来事を調べてみて
ふと頭に過ったの言葉は

【因果応報】

しかし
報いを受けるのが
何の罪もない国民であってはなりません

こんな悲惨な出来事が起こるなんて
言葉もありません

人の命を奪うほど大事なことなど
本当は無いのに
それに気づけないのは
様々な欲に支配されている
愚かさからでしょう
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限りある天然石のお話

2021-09-05 14:29:46 | 天然石について
こんにちは
sujaです

以前、お客様から
「直径5㎝以上10cm未満の水晶玉が欲しい」
というご注文を受け
仕入れ先の店に探しに行った時の話です

予算に合う商品がなく
どれもこれも想像以上の高値が表示されていてびっくりしました


店の人に聞いてみたところ
10年程前から大きな石が採れにくくなり

今では、水晶の大きいものは
ブラジルの奥地でしか採れないとのことでした
それもかなり危険な所で
人件費もかかるため
高額になるということでした

命がけで採りに行かなければ
いけないというのも
天然石を扱う私としては
考えさせられたポイントでした

私が天然石のアクセサリーを
作るようになった17年前は

卸業者が今よりも少なくて
卸店には様々な大きな石が
所狭しと並んでいたもんです

パワーストーンとして
天然石が流行ったあたりから
卸店が増えだし
パワーストーンを売りにした小売店も
かなり増え始め
鎌倉駅周辺だけでも10店舗ちかくあったのではないでしょうか

私も当時その中の1店舗で
アクセサリー作りに励んでいたのですから何とも言えないのですが
物には限りがある・・・ということですね

こと、天然石というのは
何百年、何千年という時を経て
自然の力を借りながら育つ物なのだから
人生100年と言われる人間が
欲張って大きな物をたくさん採ってしまうと
すぐに無くなるのは当たり前のことですね

水晶やルビー・サファイアなどは
大きなものでなければ人工的に作ることは可能なので
今出回っている天然石の中には
人工石が混じっているのじゃないかという話です

これは非常にさびしいことですね

天然石の持つ感触や個性を味わうことが出来ないのは
さびしいです

結局
5㎝より2㎜ほど小さい直径4.8㎝の水晶玉を仕入れて
お客様にお届けしました
喜んで頂けたので良かったのですが

私自身、考えさせられました
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