皆さんは病院で『患者さま』と呼ばれたいですか？
写真は当病院の前々病院長であった神野哲夫 先生の著書、
『この国の医のかたち』という本です。神野先生は脳外科医として世界的に有名な先生でした。
しかし、病院ではひとりの臨床医であったイメージが僕にはあります。
この本の中にこういった一文があります。
『あなたがあなたらしく生きられるように、あなたが病気を乗り越えて、いきいき生きられるように、あなたがしゃべれなくなっても、あなたの手が動けなくなっても、あなたの命にそっと寄り添う医療が日本中、いたるところにあったらいいなぁ、と思う。救急医療や高度医療などの「攻める医療」が充実していて、見放さない、放り出さない、あったかな「支える医療」が隠し味のように医療全体に染みわたっているような医療システムがあったらいいなぁ』っと。
神野先生は、温かさや尊厳を感ずるという気持ちは、『患者さま』などと呼んで表すものではなく、このような医療システムで応えるんだと言っています。
僕も『患者さま』と呼ぶのは抵抗がありましたが、この本に答えがあった気がします。
頑張って全部読もっと！
