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詭道、虚数、遺伝子の平行移動・・・孫子の兵法と事業再生⑬-1

2009年09月18日 11時03分17秒 | 事業再生
今、ブルース・リプトンの書いた「The Biology of Belief」和訳名(思考のすごい力)という本を読んでいます。現在、読んでいる途中でありながら、ブログにかかずにいられない面白さがあります。

チャールズ・ダーウィンの進化論以来、私たちは遺伝子という呪縛の中で、人生の挫折、諦め、格差、等々の閉じられた世界観の中で生きてきました。親から子へ、子から孫へと優秀な遺伝子は次々と継承され、そうでない遺伝子も次から次へと家系図でいうならば上から下へと縦系列に遺伝の情報は伝わり(垂直移動)、その繰り返しの中から進化した強い生き物、人間が残っていくという実に単純な理屈の中で、生まれたときから人生が決まってしまったかのような、あたかも絶対的ドグマのようなものに囚われていたのです。

ところが、この本は最近の細胞生物学、量子物理学から、遺伝子は単なる生物の設計図にすぎず、意識や環境が細胞をコントロールし、遺伝子のふるまいを変えるということが書かれており、実に興味深い本なのです。

人間は遺伝子の力の前に屈伏するしかない、という考え方は今やひっくり返されようとしているのだそうです。遺伝子をコントロールしているのは意識や環境であって、考え方を訓練しさえすれば、わたしたちの体は変えられるという?まことにビックリ仰天な話なのです。(生物学者の書いた本ですから、中身はちょっと理系の方向きではありますが・・・)


ダーウィンの進化論よりも50年前、ジャン・バティスト・ラマルクという生物学者がラマルクの進化論「生物どうしや生物と環境の間では、『情報を与えあったり』協調的な相互作用が起こり、それによって生命形態が存在可能になり、変化していき、このような活動的な世界の中で起こることが進化の基盤になっている。」と言っていたらしいのですが、このことが実は正しいということが徐々に解明されつつあるらしいのです。

まだ、1/3しか読んでいない段階ですが、遺伝子は生殖によってのみ次世代に渡される、と思われていたが、実は異なる種の間でも遺伝子の受け渡しが起きるのだそうです。たとえば、人間の大腸内に存在し、食物の消化を助け、ビタミンの吸収なども助ける大腸菌なのどバクテリアはその遺伝子受け渡しの役目をしていて、そのことを遺伝子の水平移動というのだそうです。

遺伝子の水平移動
例えば、大腸菌は原核細胞で、必要の無い遺伝子を捨て去り、また必要になった時に他の種が捨てた遺伝子を取り込む、つまり遺伝的な交雑は簡単というか頻繁におきる。これを遺伝子の水平移動という。

すなわち、この世の生物は種を越えて、互いに遺伝子情報を垂直移動のみならず、水平に移動交換することでより高度な情報を入手でき、協調しながらお互いの生存率を高めて生きているということらしいのです。決して弱肉強食、自然淘汰といわれる単純な世界ではないのようなのです。

(つづく)



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