孫子曰わく、 兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
軍事は国家の命運を決する重大事である。だから軍の死生を分ける戦場や、国家の存亡を分ける進路の選択は、くれぐれも明察しなければならない。
(孫子の兵法より)
事業を再生するにあたり、怪しい再生本を読み過ぎて、まだ、会社が多少疲弊しているにすぎない状況であるにもかかわらず、考えもせず支払いを止めてしまったり、競売にもち . . . 本文を読む
この本の中では細胞という生命体をミニチュア人間としてとらえています。
その細胞の組織形状からして、また細胞の中央に位置することから、誰もがDNAが入っている細胞の核こそが細胞の脳であると思うのではないかと考えるのが一般的だと思います。
しかし、著者は「細胞膜こそ細胞の脳である。」としているのです。大胆な発言ですね。
パソコンでたとえれば細胞膜こそCPUであり、核は単なる記録用のディスクで、タ . . . 本文を読む
さて、孫子の兵法との関係からして、このブログで何度も「事業再生とは詭道である」と私は言っているのですが、この詭道は遺伝子の平行移動のようなものだと私はイメージしています。また、数学でいうところの虚数(注1)であるかのようです。
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注1:虚数
虚数(きょすう)とは、実数ではない複素数のことである。ただし、しばしば「虚数」と訳される imaginary number . . . 本文を読む
今、ブルース・リプトンの書いた「The Biology of Belief」和訳名(思考のすごい力)という本を読んでいます。現在、読んでいる途中でありながら、ブログにかかずにいられない面白さがあります。
チャールズ・ダーウィンの進化論以来、私たちは遺伝子という呪縛の中で、人生の挫折、諦め、格差、等々の閉じられた世界観の中で生きてきました。親から子へ、子から孫へと優秀な遺伝子は次々と継承され、そう . . . 本文を読む
「兵は詭道なり。」
あまりにも有名なこの言葉、その解釈も様々であるが、事業再生も詭道であると私は思っている。その意味として誤解されては困るのだが、
詭道=ペテン=詐欺=事業再生
だと言っているのではない。
ただ、事業再生は戦争と同様に奇麗事ではないのである。会社を起業をするといったような、奇麗な経済行為ではないのである。
なぜならば、今の金融システムそのものが人間をお金という見えない鎖で . . . 本文を読む
善く兵を用うる者は、役は再び籍[せき]せず、糧は三たびは載[さい]せず。用を国に取り、糧を敵に因る。故に軍食足るべきなり。
巧みに軍を運用する者は、民衆に二度も軍役を課したりせず、食糧を三度も前線に補給したりはしない。戦費は国内で調達するが、食糧は敵に求める。このようにするから、兵糧も十分まかなえるのである。
「孫子の兵法2 戦術原論」より
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故に諸侯の謀を知らざる者は、予め交わること能わず。山林・険阻・沮沢の形を知らざる者は、軍を行[や]ること能わず。郷導を用いざる者は、地の利を得ること能わず。
そこで、諸侯たちの腹の内がわからないのでは、前もって同盟することはできない。 山林・険しい地形・沼沢地などの地形がわからないのでは、軍隊を進めることはできない。 その土地の案内役を使えないのでは、地形の利益を収めることはできない。
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故にこれを策[はか]りて得失の計を知り、これを作[おこ]して動静の理を知り、これを形[あらわ]して死生の地を知り、これに角[ふ]れて有余不足の処を知る。
そこで、戦いの前に敵の虚実を知るためには、敵情を目算してみて利害損得の見積もりを知り、敵軍を刺激して動かしてみて、その行動の基準を知り、敵軍の はっきりした態勢を把握して、その敗死すべき地勢と破れない地勢とを知り、敵軍と小ぜりあいしてみて、優秀 . . . 本文を読む
故に戦いの地を知り戦いの日を知れば、則ち千里にして会戦すべし。戦いの地をしらず戦いの日を知らざれば、則ち左は右を救うこと能わず、右は左を救うこと能わず、前は後を救うこと能わず、後は前を救うこと能わず。
戦いが起こる地点が事前に判明しているならば、たとえ千里の遠方であっても戦場に到着して戦える。戦いが起こる日時も予知できず、戦いが起こる地点も予知 できないのでは、前衛は後衛を救援できず、後衛は前衛 . . . 本文を読む
先日NHKのマネー資本主義:第4回「ウォール街のモンスター”金融工学”はなぜ暴走したか」をみた。
金融工学は、1970年代に自然界における分子のブラウン運動(※1)が、不規則な動きを見せる株価に似ていることから始まったものであるというブラック・ショールズ理論から始まったということだった。その相似性から生まれたものであるというのである。数学の確率論(※2)である。
※1 ブラウン運動とは、182 . . . 本文を読む