故に始めは処女の如くにして、敵人 戸を開き、後は脱兎の如くにして、敵人 拒ぐに及ばず。
こうしたわけで、最初のうちは乙女のようにしおらしく控えていて、いざ敵側が侵入口を開けたとたん、あとは追っ手を逃れるウサギのように、一目散に敵国のふところ深く侵攻してしまえば、もはや敵は防ぎようがないのである。
孫子の兵法より
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闇金などでは資金調達ぎりぎりの日 . . . 本文を読む
辞卑而益備者、進也、辞強而進駆者、退也、半進半退者、誘也
辞の卑(ひく)くして備えを益(ま)すは、進まんとするなり、
辞の強くして進駆するは、退かんとするなり、
半進半退するは、誘うなり
相手がへりくだった言葉づかいをしている一方で、着々と準備を進めているのは、実は進撃しようとしているのである。
強い言葉づかいをし、今にも進撃しそうな気配を示しているのは、逆に、退こうとしているのである。
敵が . . . 本文を読む
将有五危、必死可殺也、必生可虜也、忿速可侮也、廉潔可辱也、愛民可煩也
将に五危(き)あり、必死は殺さるべきなり、必生(ひっせい)は虜(とりこ)にさるべきなり、忿速(ふんそく)は侮(あなど)らるべきなり、廉潔(れんけつ)は辱しめらるべきなり、愛民は煩(わずらわ)れるべきなり
将を自滅させる五つの心がある。
①必死になりすぎる者は危ない。(心のゆとりを失い、大局の判断もできず犬死にしてしまう。) . . . 本文を読む
卒を視ること嬰児のごとし、故にこれと深谿(しんけい)に赴(おもむ)くべし。卒を視ること愛子のごとし、故にこれと倶(とも)に死すべし。厚くして使うこと能わず、乱れて治むること能わざれば、たとえば驕子(きょうし)のごとく、用うべからざるなり。
将師にとって、兵士は赤ん坊と同じようなものである。そうあってこそ、兵士は深い谷底までも行動を共にするのだ。将師にとって、兵士はわが子と同じようなものである。そ . . . 本文を読む
誰もが知っている孫子の名言です。
金融機関の情報を取得することは大変難しいですが、少なくともネットなどで銀行の概要程度は把握する必要があります。銀行に体力があるか、ないかで不良債権の処理方法は変わってきますし、将来、他行と合併するとかいう話も影響します。 また、あなたの不良債権が銀行の貸出総額に対してかなりの割合を占めるようなら、普通の事業再生の処理とはかなり異なった方法を臨機応変に取る必要があ . . . 本文を読む
将不通於九変之利者、雖知地形、不能得地之利矣
(将、九変の利に通ぜざれば、地形を知るといえども、地の利を得る能わず)
指導者が、臨機応変な考え方、常識にとらわれない発想を持たなければ、
いくら地形をよく知っていても、それだけでは「地の利」は得られない。
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社長が常識的な考えから抜け出せず、世間一般の常識、体裁、見栄、名誉にこだわっていては事 . . . 本文を読む
不尽知用兵之害者、則不能尽知用兵之利也
戦争をする害を知り尽くしていなければ、戦争をする利益も知り尽くすことができない。
I think; therefore I am!の孫子 作戦編より
事業再生をする前にあたっては、その得失はよく熟慮すべきです。
事業再生は戦争ですから、それだけの努力、体力、資力、等々を必要とします。長期戦ともなれば、その間は不安感というものは拭いされるものではありませ . . . 本文を読む
『孫子曰く、
およそまず戦地に処りて敵を待つ者は佚し、
後れて戦地に処りて戦いに趨く者は労す。
故によく戦う者は、人を致して人に致されず。
よく敵人をして自ら至らしむる者は、これを利すれぱなり。
よく敵人をして至るを得ざらしむる者はこれを害すればなり。
故に敵、佚すれぱよくこれを労せしめ、
飽けぱよくこれを饑えしめ、
安けれぱよくこれを動かす。
その必ず趨く所に出でて、その意わざる所に趨く。
. . . 本文を読む
「百戦百勝は善の善なるものに非ず
戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」
むやみに戦うばかりが能ではない、ということであり、「試合に負けて勝負で勝つ」「花をあたえて実をとる」「負けるが勝ち」というような意味であると思います。
銀行との交渉に於いて、この状況はよくあることだと思います。
例えば、支払えない状況になったとき銀行とあれこれ揉めたりだとか、また、最悪の場合、怒り心頭に発して、勝 . . . 本文を読む
兵ハ詭道ナリ。
故ニ能ナルモコレニ不能ヲ示シ、用ナルモコレニ不要ヲ示シ、
近クモトコレニ遠キヲ示シ、遠クトモコレニ近キヲ示シ、
利ニシテコレヲ誘イ、
乱ニシテコレヲ取リ、
実ニシテコレヲ備エ、
強ニシテコレヲ避ケ、
怒ニシテコレヲ撓(みだ)シ、
卑ニシテコレヲ驕(おご)ラセ、
佚(いつ)ニシテコレヲ労シ、
親ニシテコレヲ離ス。
ソノ無備ヲ攻メ、ソノ不意ニ出ヅ。
コレ兵家ノ . . . 本文を読む