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行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第12節 テゲバジャーロ宮崎戦

2022-06-11 22:40:52 | カターレ富山
序盤戦に躓きながらも、徐々に盛り返してシーズン初の3連勝を成し遂げたカターレ。
その連勝をさらに伸ばすべく、アウェイ・ユニリーバスタジアム新富にて、7位・テゲバジャーロ宮崎と対戦します。
ここまで僅か1敗、8戦連続負けなしの宮崎。引き分けがリーグ最多の6と、勝ちきれない試合が足を引っ張るかたちで6位のカターレに次ぐ7位という順位にこそいるものの。
前節の長野戦に勝利し、連勝を目指す今節。しかも、勝てば順位が入れ替わるとあれば、打倒富山に燃えていることは火を見るよりも明らかでしょう。
このところ、下位の順調とは言えない相手に対して勝利を重ねてきたカターレ。
もちろん、下位だからと侮って良い相手などひとつもないなかで、それをきちんと勝って勝ち点を積み重ねてきたことは、評価されてしかるべきですが。
今節の宮崎は、確かな実力があり、むしろもっと勝ち点を積み重ねていてもおかしくない相手。それが、連勝を期して待ち構えていることとなります。
シーズンのおよそ1/3を経過した段階にあって、全体のなかでも重要な、「ここぞ!」という試合と言える今節。
勝つのと負けるのとでは、天と地の差がつく結果となりましょう。
だからこそ、勝たねばならない。いわゆる、6ポイントマッチ。
僅差の直接対決を制し、引き離すことでさらなる上位進出を成し遂げねばならないならば。
勝つ以外に、ありますまいよ。

昨シーズンはJ参入初年度でありながらも大躍進を見せて、最後まで優勝を争った宮崎。最終順位は3位と、あと少しのところで届かず。
その中でも、第28節の富山戦の敗戦は、やはり影響が大きく。ここでもし勝っていたら、同じ結果にはならなかったのではないか?と。
今節の富山戦は、そのときのリベンジマッチとも言える試合であるのかもしれません。
しかし、それを言うならば、カターレにとってもリベンジマッチです。
昨シーズンの第3節。開幕連勝を3に伸ばすべく乗り込んだアウェイ宮崎戦でしたが、1-2で敗戦。連勝を阻止されてしまったのでした。
今節もまた、連勝継続のかかった試合となりますが。
繰り返すわけにはいきません。必ずや勝利し、昨シーズンは互角であったところの戦績から、むしろ宮崎に富山戦への苦手意識を植え付けるくらいにならねば。

宮崎には元カターレの代 健司が在籍しており、キャプテンとしてチームを引っ張っています。そのことからも、他クラブにも増して負けられないぞ!と、応援にも気合が入るというものですが。
今シーズンはその因縁に、新たに宮崎からカターレに移籍してきた大畑という要素も加わり。
宮崎でプロとしてのキャリアをスタートさせた大畑。Jリーガーの先輩として、チームのキャプテンとして、そして同じDFとして・・・代には、ひとかたならぬ恩義もあることでしょう。
その大畑にとっての、宮崎での凱旋試合。カターレ富山の一員として、富山時代に代がつけていた背番号3を背負って挑むこととなります。
移籍先の富山でもレギュラーとして活躍している姿を見せること、そして強力なライバルクラブの刺客として勝利を奪うことこそが、恩返しというもの。
そして・・・前節からの間に、3バックがひとり・鹿山が、自然気胸を発症してしまい、全治2か月、チーム離脱を余儀なくされるという憂き目に遭ってしまいました。
不摂生が原因でもなんでもない、不運としか言いようのないアクシデント。ここ最近の出場で連続無失点など、手応えを感じてきた矢先でのこと。その無念は、いかばかりか。
思いを託されるからには、奮起しないわけにはいかないでしょう。「心配しなくてもきちんとゴールを守り抜くから、しっかりと療養して戻って来いよ!」とのエールを、決意を、プレーで示さねば。
是非とも、思いを力に変えて、カターレを勝利に導く活躍を見せてほしいです。
そして、今シーズンここまで途切れることなく続いている連続試合得点。それを今節も当然のように更新、そして勝つために。吉平、川西、高橋らの得点に期待したいのは言うまでもないとして。
昨シーズンの宮崎戦で2試合ともゴールを決めた末木。その彼に、今節もまた「宮崎キラー」っぷりを発揮してもらいたいところ。
ここまでリーグ3位の8失点と、守備力に自信を持っている宮崎。当然、富山攻撃陣の封じ込めには気合を入れて対策を講じていることでしょう。
であるからこそ。
なにも、得点を獲るのはFW選手ばかりじゃないんだぜ!とばかりに末木のゴールが決まったならば。
それがいかに宮崎にダメージを与え、カターレに勇気をもたらすか。
だったら。狙っていくべきでしょう。
ここ最近の傾向からは、あるいは途中出場かもしれませんが。
果敢に、狙ってほしいです。宮崎キラーとなり、宮崎戦3戦連続ゴールを!

ここまでなかなか勝てないことが自信を欠くプレーとなって表れてしまっていた感のあったYS横浜や相模原、讃岐といったクラブ。そこに助けられるかたちとなった部分も、確かにありました。
それに比べて、自分たちのスタイルを確立し、それが僅か1敗に留まっているという自信を備えているのが宮崎。
その意味で、3連勝した相手よりも手強いことは確実でしょう。
けれども。
宮崎のここまでリーグ最多6引き分けという数字は、データとして無視できません。
負けていない代わりに、勝ちきれてもいないということ。
6引き分けは、2勝4敗と同じ。であるからこそ、現時点で勝ち点差1ながらも4敗しているカターレのほうが上回っているわけで。
そう、序盤戦で大きく躓いて出遅れてしまったカターレよりも、下ということ。
いかに下位のチームからの勝利であったとて、勝ちは勝ち。難敵相手ならボーナスポイントなどというものが無い以上、その価値というものはどの相手でも変わりません。
勝ち慣れているのはカターレの側であるということを、思い知らさねば。
ここまで4勝の宮崎に対して、6勝のカターレ。
勝ちきる力を発揮しているカターレのほうに分があると、連続試合得点更新でもって思い知らさねば。

勝つか負けるかで今後の行方が大きく左右される、大事な試合。
難しい相手であることは、間違いなく。
さりとて、勝たねば上を目指せない。
足踏みしている暇など、無いのだから。
難敵だからと躊躇など、あってはならず。
むしろ、難敵撃破こそが成長のチャンスと、ポジティブに捉えるべき。
そう、どの相手であろうが、勝たねばならない宿命そのものに、差などないのだから。
全てのクラブを押しのけ、優勝せねばならないのだから。

上位進出をかけて戦うカターレの、力が試される試合。
だからこそ、勝つ!
勝って自信と手応え、勝ち点3を掴むのは、カターレだ!!

勝たれ!!!富山!!!!!

真摯に戦い抜き、逃げ切りに成功。3連勝を成し遂げる カマタマーレ讃岐戦

2022-06-06 21:47:48 | カターレ富山
1-0で勝利!
正直言って、試合のクオリティとしては、あまり良くはなかった試合ではありました。
けれども、そこで自分たちのサッカーを見失うことなく、しっかりと踏ん張り。
良い時間帯に決めきれない、というなかでもしっかりと得点し。
相手のチャンスにも集中して得点を許さず、無失点。
課題も少なくはなかったけれど、それでも。
キチンと得点を挙げたこと。これまで、自分たちのミスから失点することも多かったものの、そうはさせじと逃げ切ったこと。
そして、勝ちきって勝ち点3を上積みできたということ。
なによりも・・・ホームのファン・サポーターの期待に応えられたこと。その意義は、大きいです。

天皇杯2回戦の惜敗から中3日。控えメンバー主体であったその試合から、前節・相模原戦のメンバーに戻すようなスタメンに。
ここ最近、前半の早い段階で先制、試合を優位に進めてきたカターレ。
おおよそ前半の前半、第1クオーターとでも言うべき時間帯に得点、それは神戸戦ですら例外でなかったと。
今節も、試合の入りは上々。前線からプレスをかけつつ攻勢に出るという、カターレらしい持ち味を発揮していたかと。
ただ。
なかなか、得点にまでは結び付けられず。
カターレに優勢であったものの、完全に主導権を奪って、とまでは至らず。
そのうちに、徐々に讃岐の側も盛り返し、やや膠着状態に。
フォーメーション的に、いわゆるミラーゲームといった様相で、やりにくさもあったかもしれませんが。
それでも・・・懸念は、ありました。
決めるべき時に決めておかないと、手痛いしっぺ返しをくらうことになる―――今シーズン序盤もそうでしたが、そのジンクスにハマって、しなくていい失点をして勝てなかった、という試合が続いたもので。
讃岐も、決して好調とはいえないように見えました。さすがに3試合連続無得点中とあっては、「やらなきゃ!」と頭ではわかっていても、プレーがついてこないということもありましょう。
これが好調なチームであればやられていたかも、というシーンも。
対してカターレのほうも、ミスから相手にチャンスを与えてしまう場面もあったりと、なんだかな、と。

それでも、これまでやられてきたような前半終了間際といった失点しやすい時間帯もしのぎきり、スコアレスの状態でハーフタイムへ。
勝負をかけた後半。
そのなかで、60分でした。
パスが上手くつながらなかったところを讃岐に奪われ、攻勢に出始められたところ。
そこを逆に奪い返したシルバが、カウンターをかけてドリブルで攻め上がると。
絶妙なコントロールで前方に走りこんでいた川西につながると、その勢いのままにシュート・・・に見せかけて、DFとGKの意識を向けたところで、中央の吉平にパス。
その吉平、まさに「ゴールにパス」といった塩梅で確実に蹴り込み、見事にゴール!
待望の先制点を挙げました。
それまでも、体幹の強さや確かなテクニックで違いを見せていたシルバですが、その彼の好判断と駆け出しが効いたかたちであったかと。
そして、期待を込めていた川西。
ボールを受けてシュートモーションに入り、そのまま振り抜くことで強烈なシュートを見舞う、という選択肢も当然あったし、彼ならばやり遂げられたとも思います。
そこから、パスという選択をしたわけですが。
ゴール前まで迫りながらも、得点を決める責任を負いたくないがために消極策として逃げのパスを出した挙句、得点に至らない・・・そんなパターンも、少なからずあったなかで。
それとは、一線を画していたように見受けられました。
それは、きちんと吉平の動きを把握しつつ出したもの。積極的な選択であったことは、明らかに見て取れました。
そして、見事に決めた吉平。
先の相模原戦でJ通算100試合出場を達成し、この試合のキックオフ前にはセレモニーもおこなわれました。
この試合もまたキャプテンマークを巻いて試合に臨んだ吉平でしたが、ホームのファン・サポーターの期待にしっかりと応える活躍。スタジアムがおおいに沸きました。

連続試合得点を更新する先制ゴールで勝利の要件を整えたカターレ。
追加点を挙げて引き離すことができたら、なお良かったものの・・・なかなか、うまくいかず。
けれども、その一方で。
高い集中力でピンチを防ぎ続けた山田を中心に、讃岐に得点を許さなかった守備陣。
事故のような失点でもあれば、勝ち点3がこぼれ落ちることも有り得たなかで、それでも集中力を切らすことなく。
最後の最後まで、無失点を貫きました。
そして、タイムアップ。
今シーズン初の3連勝を達成。2試合連続の無失点勝利と、当初の躓きのイメージを払拭するような連勝を挙げてみせたのでした。

もちろん、勝つこと、勝ち点3を積み上げることが至上命題であり、それを成し遂げたことは誇らしい。
けれども、手放しで喜べるほどにクオリティの高い試合であれば、なお良かったところですが・・・残念ながら、そうとは言えず。
正直言って、このところの不調を引きずる讃岐の調子に助けられた部分も、否めません。
その要因について考えてみると。
敗れはしたものの、J1クラブ相手に爪痕を残した天皇杯。そこから中3日で迎えた今節。
控え主体であった選手たちの奮闘ぶりに、レギュラーメンバーも大いに刺激をうけていたことは確かでしょうし、「よし、俺らも頑張ろう!」と気合も入ったはず。
ここまでは良いとして。
問題は、その余韻というか・・・。
モチベーションアップに対して、切り替えの部分、讃岐戦に合わせる時間が不足していた可能性もあるか?と。
ジャイアントキリングが1試合も達成されず、カターレを含め、J3勢が全滅してしまった天皇杯。
同じく中3日で迎えることとなった他クラブにあっては。
前回優勝の浦和に0-1と惜敗した福島は、上位対決となったとはいえ、藤枝にまさかの6失点で大敗。
先制実らず磐田に2-5と完敗した松本は、最下位であった鳥取の連敗をストップさせるスコアレスドロー。
ガンバ大阪を相手に延長までもつれながらも敗れた岐阜もまた、下位の八戸とスコアレスドロー。
天皇杯の経験を糧に!と臨んだものの、苦い結果に。
そんななかで、首位・鹿児島とカターレが今節の勝利に繋げられた、と。
準備不足とメンタルとが合わさらない不具合めいたものは、各チームあったのかもしれません。
けれど、それに屈せず、勝ちきったこと。
その意義は、大きいはずです。

意地の悪い人は、「3連勝って言っても、YS横浜と相模原と讃岐、どれも不調で下位に甘んじているチームばかりじゃないか。それらに勝っても自慢にもならんだろ」などと揶揄するかもしれません。
ですが。
勝ち点3の価値は、上位チームであろうが下位チームであろうが、変わらないのです。
下位チームに勝っただけ?結構じゃないか。
取りこぼしを極力減らすこと、その重要性というものは、推して知るべし。
今節にしても、勝つべき試合で難しい展開になってしまった部分はあるけれども。
それでも、勝った。それが重要。
勝ちながら改善していく。勝ちながら強くなる。
今節の勝利の価値というものは、やはり大きいです。
次節までの1週間。今節の反省を踏まえつつ、しっかり準備していくこと。
それによって、4連勝にも近づくことになるかと。
精進を続けていかねば。

第11節 カマタマーレ讃岐戦

2022-06-04 15:42:13 | カターレ富山
天皇杯での惜敗から中3日。シーズン残り2/3となった状態で、ホームで13位・カマタマーレ讃岐を迎え撃ちます。
先の天皇杯2回戦では、ジャイアントキリングがまったく起きず、全て上位カテゴリクラブの勝利となりました。あとわずかで金星を逃してしまったカターレをはじめ、挑んだJ3クラブは、全滅に。
言いかえるならば、新型コロナ感染の影響などさえなければ、リーグ各クラブが同じ条件で残りシーズンを戦うということでもあります。
仕切り直しの試合とも言えますが、継続せねばならないことも、もちろんあります。
すなわち、神戸戦の経験を糧とすること。転んでもただでは起きないしたたかさをもって、さしあたっては今節・讃岐戦の勝利に繋げねばなりません。

前の試合から中3日となるカターレとは違い、天皇杯に不出場であった讃岐にとっては、前節・鹿児島戦から1週ぶりの試合となります。
その不出場というのも、新型コロナの影響で県選手権の決勝を辞退、戦わずして県代表としての天皇杯出場を明け渡すという・・・クラブの実力とは関係のないところで、不本意なかたちでの不出場となってしまったのでした。
先月の5月、カターレは初めの鹿児島戦こそ4失点の大敗を喫してしまったものの。
県選手権決勝では、ほぼ別チームというほどの控えメンバー主体の編成であったものの、延長までもつれながらも無失点勝利。
YS横浜戦では4得点を挙げる大勝、天皇杯1回戦藤枝戦でも無失点で勝利し、リーグ戦のリベンジを阻止。そして前節・相模原戦でも無失点勝利と、毎試合のように失点してきた悪癖をだんだんと克服しつつ勝利に繋げる、という成長の月間としました。
その間、讃岐はリーグ戦1分け2敗。しかも3試合ともに無得点という、どうにもやるせない月間となってしまっていたようで。
前節も、首位・鹿児島に4失点の大敗。
・・・とはいえ、それを笑うことなど、出来ようはずもありません。カターレもまた、他ならぬ鹿児島に4失点を喫して敗れているのだから。
むしろ、同じであるからこそ。
4失点した苦い敗戦を教訓に、その後の守備の安定、無失点試合の増加に繋げたカターレ。持ち直しの傾向を、確かなものとしました。
同じことが讃岐に出来ないなど、どうして言える?
復調と言っても、多少意地悪な言い方をすれば、下位カテゴリ、下位チーム、同格チームをホームに迎えて、というように、有利な条件で挙げてきた勝ち星、とも言えるかと。
神戸に善戦と言っても、J1最下位の控えメンバー主体であったところ。主力相手に通用したわけではなく。
讃岐が、そのように「表面的な実績に惑わされるな!」とばかりに開き直ってきたならば。
それを、「このところ不調な相手だし、なんとかなるだろう」などと軽んじて受けにまわってしまったりしたら。
足元をすくわれてしまうことも、充分に考えられます。
天皇杯をざわつかせた富山を撃破して、復調へのきっかけとしようぜ!という讃岐に、まんまとやられてしまうわけには、断じていきません。
やらねばならないことは、ただひとつ。
このところの復調傾向と神戸を苦しめたチーム力というものが、紛い物などではない確かな実力であると証明すること。それに尽きます。

あと一歩及ばなかった神戸戦敗戦の無念は、出場した選手たちだけのものではなく、カターレというチーム全体のもの。
結果を残せなかったメンバーの悔しさは、リーグ戦重視で出場しなかった選手たちも同じ。
奮戦に報いる方法があるとすれば、それは思いを引き継ぎ、「リーグ戦、しっかりと勝ってやるぜ!」と一念発起することにほかならないでしょう。
期待したいのは、川西。
連続ゴールこそ3試合で途切れたものの、それでもカターレ攻撃陣の中核を担う選手としての期待が損なわれることはなく。むしろ、リーグ戦におけるホーム3戦連続ゴールへの期待を担う存在、と言えましょう。
神戸戦では、現役最強クラスのスーパースター・大迫にしてやられて敗戦を喫しましたが。
それは同時に、チームの窮地を救うだけの力を発揮するストライカーとは、チームに勝利をもたらすエースとは、いかなるものか?それを鮮やかに証明した試合とも言えました。
神戸にとってのエースが大迫であるならば、カターレにとってのエースは川西。
それぞれの実力が違っても、所属するカテゴリが違っても・・・チームに求められる存在と、それに応える選手、という意味においては、変わりはありません。
つまりは。
大迫の半端ない力を見せつけられてガックリとしてしまったように。
今節対戦する讃岐にカターレのエース・川西の力を見せつけて、「やっぱり昨シーズンJ3得点王の実力は、伊達じゃないわ・・・」と、ガックリさせようじゃないかと。
カターレにとって、リーグ3連勝がかかった大事な試合。それを、しっかりとモノにするために、エースの力は必要不可欠です。
その期待に応える活躍を、切に望みます。

天皇杯での奮戦をきっかけに、「富山って、いったいどんなクラブなんだ?」と興味を持った人もいるかもしれません。
そんな人に、見せてやろうじゃないか。
カターレが、今季J3で優勝を狙うクラブであることを。
そのための覚悟を備えたクラブであることを。
J1クラブ相手にすら止まらなかった連続試合得点を、今節も!
残りシーズンを、優勝のためにひた走れ!!!
油断なく、勝ちきる強さを見せつけろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

ジャイアントキリングならず。半端ない底力に屈し、敗退 ヴィッセル神戸戦

2022-06-03 05:14:53 | カターレ富山
2-3で敗戦。
残り数分、勝利は目前でした。クラブ史上初の公式戦でのJ1クラブ撃破、ジャイアントキリング。
しかし。
「大迫ハンパないって」
4年前のロシアW杯で再脚光を浴びた、日本代表・大迫 勇也の規格外っぷりを示したフレーズですが・・・それを、目の当たりにすることに。
その大迫の2ゴールを含む試合最終盤の3失点で、2点差を逆転される痛恨の敗戦。
よく言われるところの「2ー0は危険なスコア」というジンクスにはまってしまうかたちで・・・スーパースター選手の底力に屈してしまうかたちで、2回戦敗退。
第102回大会での、カターレの天皇杯挑戦が終わりました。

リーグ戦との兼ね合いで、予想通り大幅なメンバー変更を伴う布陣で挑むこととなった2回戦。相模原戦から8人を入れ替えたスタメンで臨むことに。
目を惹いたのが、シャドウの位置に柴田 壮介の起用。湘南からの期限付き移籍で加入後これまで出場が無かったなかで、カターレでの初出場・初スタメンとなりました。
各ポジションには、これまでの出場実績を踏まえた選手たちが配されたなかにあって。GKの山田はまだわかるとして、大畑と安藤が、フル出場した相模原戦から続くスタメン起用。
コンディション的に大丈夫なのか?という心配もあったものの。
兵庫県出身の安藤にとっては、地元凱旋ともなった試合。期するものがあったことでしょう。

その安藤でした。
開始から5分、最初のチャンスをものにするかたちで、先制ゴール!故郷に錦を飾る先制点によって、格上・神戸からリードを奪うことに成功したのでした。
もちろん単純な比較は出来ないけれど、それでもカターレが神戸に対して誇るところがあるとするならば。
今シーズンここまで、全試合で得点を挙げているということ。
もちろん、それが全て勝利につながっているわけではないものの。
それでも。
勝利への意志というものを、ゴールというかたちで示し続けている実績にほかなりません。
それは、J1・神戸に対しても例外ではない。勝ちにいくんだ―――その決意表明ともなった先制ゴールであったかと。

それだけにはとどまらず、27分。
キャプテンマークを巻いて試合に臨んだ高橋が、追加点!リードを広げ、さらに優位に。
カターレだけでなく、神戸もまた前の試合から中2日。スタメンを7人入れ替えての編成であったとか。
レギュラーメンバーに比べて試合経験の浅い選手たちが出場、ということだったのでしょうが、その連携の隙を突くかたちでの、見事な高橋のゴール。
スタメンについて、固定傾向にある石﨑監督の方針がありますが、それでも。
もちろん、日程の問題さえなければ、現時点でのファーストチョイスたる川西や吉平らを使いたかったところでしょうが。この高橋にしても、試合途中からの投入のほうが多いわけですが、こうしてスタメン出場でもしっかりと活躍していたり。
つまりは、たとえ各個人の力量に差があったとしても、相対的に見れば、レギュラーと控えの差が小さいという意味においては、格上クラブたる神戸よりも、カターレのほうが優れてさえいた、ということなのでしょう。

2得点、無失点のまま折り返し、勝負の後半へ。
ただ・・・神戸のサブメンバー、つまりは主力選手たちが交代出場するに至って、カターレは劣勢を強いられることに。
この試合が怪我からの復帰戦となり、気合の入る佐々木 大樹。
3日前の4得点を挙げて大勝した札幌戦で、勝利の立役者となった汰木 康也。
日本代表経験も豊富なチーム随一のDF、酒井 高徳 。
そして、言わずと知れた日本屈指のストライカー・大迫 勇也。
ただでさえ消耗する試合後半、それでなくともいつも以上に心身ともに疲労する格上クラブとの対戦のなかで。
そこに、フレッシュな状態で加わる実力者たち。
酒井、大迫の投入から一方的な展開に拍車がかかった、ということですが・・・それも、無理からぬこと。
そんななか、70分。大迫に決められてしまい、1点を返されることに。
そこまでなら、まだ1点差。立て直すこともできたのかもしれません。
しかし・・・試合最終盤に、余力は、余裕はなかったということか。
89分に佐々木 大樹に起死回生の同点ゴールを決められると。
90+2分。
ここで決めるのが、スーパースターのスーパースターたる所以、ということなのでしょうか。
大迫ハンパないって。
この日2点目を決められ、逆転を許してしまい。
2点のリードを守れず、痛恨極まる逆転負け。
十中八九、あるいは9割9分くらいは手中にしていたかに見えたクラブ初のジャイアントキリングの栄誉は、儚くもこぼれ落ちてしまったのでした。

てゆーか、そもそも、なんで大迫がいるんだ!?翌日にパラグアイ代表との親善試合があったはずだろ?
怪我とコンディション不良の影響で代表から選外となっていたが故、ということらしかったのですが。
もちろん、大迫に限らず、神戸がイニエスタらレギュラーが出場していた日には、虐殺レベルでワンサイドゲームとなってしまっていた可能性も否定できませんが。
・・・などなど、考えてもしようのないことが、頭をめぐります。
それでも、認めねばなりません。
力の差を、勝利への執念の差を。
思えば、「大迫ハンパないって」が再ブレイクしたロシアW杯でのこと。
格上のベルギーを相手に2点をリード。金星獲得の期待が最高潮に達し、誰もが勝利を信じていた中で。
試合終盤に連続失点を喫し、同点に。
それでも!という奮起をもとめられたものの・・・試合終了間際の90+4分、劇的な逆転ゴールを許してしまい、痛恨極まる敗戦を喫してしまったことがありました。
その試合にスタメン出場し、まさに当事者であった大迫にしてみれば。
あのときの真逆のシチュエーションであった試合で、やるべきことは明らかであった、ということなのでしょうか。
日本のみならず、世界を舞台に戦ってきた超一流選手の、超一流のプレー。
カターレには、まだ足りない部分であった、ということを・・・認めざるを得ないのでしょう。

ジャイアントキリングは成らず、勝利という結果は残せませんでした。
けれども。
格上クラブを相手に敢然と立ち向かったカターレ選手たちの頑張りは、決してなかったことになどなりません。
各地でJ1・J2クラブが登場する2回戦がおこなわれたこの日、神戸-富山戦を含めて20試合が違うカテゴリのクラブの対戦となりましたが。
ジャイアントキリングが天皇杯の醍醐味、と言われるなかにあって・・・20試合すべてで格上クラブが勝利し、下剋上が1試合もなかったという、違う意味で“波乱”と言える結果に。
前回王者・浦和にあわや!というシーンを作りながらも0-1で敗れた福島。
ガンバ大阪に延長戦までもつれる健闘を見せながらも、力尽きた岐阜。
そうした試合もあったなかで。
それでもやはり、この日、ジャイアントキリングにいちばん近く、界隈をざわつかせたのは・・・間違いなく、カターレであったかと。

天皇杯の挑戦は、終わりました。ここからは、リーグ戦に集中していくことになります。
勝てなかった悔しさも、もちろんあるけれども。
けれど、得られた経験は、きっと今後につながるはず。
負けてすべてが終わりじゃない。むしろ、これから。
優勝を目指し、再び進んでいくために。
経験を糧とし、さらなる精進を続けねばなりません。