序盤戦に躓きながらも、徐々に盛り返してシーズン初の3連勝を成し遂げたカターレ。
その連勝をさらに伸ばすべく、アウェイ・ユニリーバスタジアム新富にて、7位・テゲバジャーロ宮崎と対戦します。
ここまで僅か1敗、8戦連続負けなしの宮崎。引き分けがリーグ最多の6と、勝ちきれない試合が足を引っ張るかたちで6位のカターレに次ぐ7位という順位にこそいるものの。
前節の長野戦に勝利し、連勝を目指す今節。しかも、勝てば順位が入れ替わるとあれば、打倒富山に燃えていることは火を見るよりも明らかでしょう。
このところ、下位の順調とは言えない相手に対して勝利を重ねてきたカターレ。
もちろん、下位だからと侮って良い相手などひとつもないなかで、それをきちんと勝って勝ち点を積み重ねてきたことは、評価されてしかるべきですが。
今節の宮崎は、確かな実力があり、むしろもっと勝ち点を積み重ねていてもおかしくない相手。それが、連勝を期して待ち構えていることとなります。
シーズンのおよそ1/3を経過した段階にあって、全体のなかでも重要な、「ここぞ!」という試合と言える今節。
勝つのと負けるのとでは、天と地の差がつく結果となりましょう。
だからこそ、勝たねばならない。いわゆる、6ポイントマッチ。
僅差の直接対決を制し、引き離すことでさらなる上位進出を成し遂げねばならないならば。
勝つ以外に、ありますまいよ。
昨シーズンはJ参入初年度でありながらも大躍進を見せて、最後まで優勝を争った宮崎。最終順位は3位と、あと少しのところで届かず。
その中でも、第28節の富山戦の敗戦は、やはり影響が大きく。ここでもし勝っていたら、同じ結果にはならなかったのではないか?と。
今節の富山戦は、そのときのリベンジマッチとも言える試合であるのかもしれません。
しかし、それを言うならば、カターレにとってもリベンジマッチです。
昨シーズンの第3節。開幕連勝を3に伸ばすべく乗り込んだアウェイ宮崎戦でしたが、1-2で敗戦。連勝を阻止されてしまったのでした。
今節もまた、連勝継続のかかった試合となりますが。
繰り返すわけにはいきません。必ずや勝利し、昨シーズンは互角であったところの戦績から、むしろ宮崎に富山戦への苦手意識を植え付けるくらいにならねば。
宮崎には元カターレの代 健司が在籍しており、キャプテンとしてチームを引っ張っています。そのことからも、他クラブにも増して負けられないぞ!と、応援にも気合が入るというものですが。
今シーズンはその因縁に、新たに宮崎からカターレに移籍してきた大畑という要素も加わり。
宮崎でプロとしてのキャリアをスタートさせた大畑。Jリーガーの先輩として、チームのキャプテンとして、そして同じDFとして・・・代には、ひとかたならぬ恩義もあることでしょう。
その大畑にとっての、宮崎での凱旋試合。カターレ富山の一員として、富山時代に代がつけていた背番号3を背負って挑むこととなります。
移籍先の富山でもレギュラーとして活躍している姿を見せること、そして強力なライバルクラブの刺客として勝利を奪うことこそが、恩返しというもの。
そして・・・前節からの間に、3バックがひとり・鹿山が、自然気胸を発症してしまい、全治2か月、チーム離脱を余儀なくされるという憂き目に遭ってしまいました。
不摂生が原因でもなんでもない、不運としか言いようのないアクシデント。ここ最近の出場で連続無失点など、手応えを感じてきた矢先でのこと。その無念は、いかばかりか。
思いを託されるからには、奮起しないわけにはいかないでしょう。「心配しなくてもきちんとゴールを守り抜くから、しっかりと療養して戻って来いよ!」とのエールを、決意を、プレーで示さねば。
是非とも、思いを力に変えて、カターレを勝利に導く活躍を見せてほしいです。
そして、今シーズンここまで途切れることなく続いている連続試合得点。それを今節も当然のように更新、そして勝つために。吉平、川西、高橋らの得点に期待したいのは言うまでもないとして。
昨シーズンの宮崎戦で2試合ともゴールを決めた末木。その彼に、今節もまた「宮崎キラー」っぷりを発揮してもらいたいところ。
ここまでリーグ3位の8失点と、守備力に自信を持っている宮崎。当然、富山攻撃陣の封じ込めには気合を入れて対策を講じていることでしょう。
であるからこそ。
なにも、得点を獲るのはFW選手ばかりじゃないんだぜ!とばかりに末木のゴールが決まったならば。
それがいかに宮崎にダメージを与え、カターレに勇気をもたらすか。
だったら。狙っていくべきでしょう。
ここ最近の傾向からは、あるいは途中出場かもしれませんが。
果敢に、狙ってほしいです。宮崎キラーとなり、宮崎戦3戦連続ゴールを!
ここまでなかなか勝てないことが自信を欠くプレーとなって表れてしまっていた感のあったYS横浜や相模原、讃岐といったクラブ。そこに助けられるかたちとなった部分も、確かにありました。
それに比べて、自分たちのスタイルを確立し、それが僅か1敗に留まっているという自信を備えているのが宮崎。
その意味で、3連勝した相手よりも手強いことは確実でしょう。
けれども。
宮崎のここまでリーグ最多6引き分けという数字は、データとして無視できません。
負けていない代わりに、勝ちきれてもいないということ。
6引き分けは、2勝4敗と同じ。であるからこそ、現時点で勝ち点差1ながらも4敗しているカターレのほうが上回っているわけで。
そう、序盤戦で大きく躓いて出遅れてしまったカターレよりも、下ということ。
いかに下位のチームからの勝利であったとて、勝ちは勝ち。難敵相手ならボーナスポイントなどというものが無い以上、その価値というものはどの相手でも変わりません。
勝ち慣れているのはカターレの側であるということを、思い知らさねば。
ここまで4勝の宮崎に対して、6勝のカターレ。
勝ちきる力を発揮しているカターレのほうに分があると、連続試合得点更新でもって思い知らさねば。
勝つか負けるかで今後の行方が大きく左右される、大事な試合。
難しい相手であることは、間違いなく。
さりとて、勝たねば上を目指せない。
足踏みしている暇など、無いのだから。
難敵だからと躊躇など、あってはならず。
むしろ、難敵撃破こそが成長のチャンスと、ポジティブに捉えるべき。
そう、どの相手であろうが、勝たねばならない宿命そのものに、差などないのだから。
全てのクラブを押しのけ、優勝せねばならないのだから。
上位進出をかけて戦うカターレの、力が試される試合。
だからこそ、勝つ!
勝って自信と手応え、勝ち点3を掴むのは、カターレだ!!
勝たれ!!!富山!!!!!