行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

止まらない連敗。内容良化も結果につながらず 福島ユナイテッドFC戦

2018-05-04 19:30:23 | カターレ富山
0-1で敗戦。
なんというか・・・「勝てないチームが負けるときとは、こういうもの」とでも言われているような試合でした。
大敗してしまった前節の反省を踏まえ、気を引き締めて臨んだ試合。4失点もしてしまった心の弱さは封じ込め、攻撃においても相手を上回るチャンスを作り出し、果敢に攻め込みました。
それでも。
決定的なチャンスを活かしきることが出来ず、無得点。一方で、引き分けかと思われた試合最終盤、ワンチャンスをものにされる形で痛恨の失点、それが響いての敗戦。
4失点の惨敗も、ドロー寸前の惜敗も、敗戦という結果は同じ。勝ち点は、ひとつも得られないままに連敗。
自分たちの弱さが招いた敗戦は、ある意味自業自得と言えなくもありません。しかし、そこから懸命に立ち直ろうとする努力を、まるであざ笑うかのような。
あまりに無情。あまりに無慈悲な結果と言わざるを得ません。
結果、単独最下位に。
内容の良化も、勝利につなげられなければ、悲しい現実が突きつけられるのみです。

雨こそ試合前にあがっていたものの、どんよりとした鉛色の空のもと、スリッピーな足元を気にしながらの試合となった今節。
連戦の影響もあってか、はたまたテコ入れか。スタメンのトピックとして、ルーカスの初出場・初スタメンが挙げられたかと。これまでベンチ入りは数度あったけれど出場なし、満を持してのJ初出場・カターレデビューとなったのでした。
そのルーカス、練習試合などではボランチにはいっていたりもしましたが、3バックの真ん中に入ることに。真ん中から左に移った今瀬、右に谷奥という、180センチオーバーの3バックが形成されることになりました。
椎名と差波の青森山田コンビがボランチ、両サイドにエドと才藤。新井と陽次の2シャドーに、最前線に苔口という編成。
デビュー戦となったルーカスですが、各選手間のコミュニケーションにも問題はなかったようで。
持ち味をしっかりと発揮するアグレッシブなディフェンスは、十分に及第点に達していた、という印象です。福島の期待のルーキーFWである武、これまでもやられてきたところのカターレキラー・樋口といった攻撃ポジション選手の対応にあたりましたが、しっかりと粘りのディフェンス。決定的な仕事をさせませんでした。
攻撃面では、前節に引き続きエドが奮闘。同サイドの新井との若いコンビでしっかりと攻めの姿勢を見せました。
相手陣内に攻め入っては、今瀬と才藤がそれぞれのサイドからロングスローを敢行して攻めのバリエーションを見せたり。
CKのチャンスでは、椎名と差波がショートコーナーを交えたセットプレーで揺さぶりをかけたり。
そして、最前線では苔口が、熟練の技を披露。相手GK堀田が当たっていた状況で決めることができなかったものの、それでも可能性あるシュートを枠内へと蹴りこんでいました。
前節、ファン・サポーターを大いに失望させてしまった選手たちでしたが。
その反省をしっかりと活かそう、今度こそ勝つんだ!という気持ちが、しっかりと見て取れました。そんな戦いぶりは、応援ボイコットなどとは無縁であった、と言えました。

ただ・・・連勝を目指す福島には、カターレにはない勝利からくる自信というものがあって。相対的には劣勢にあっても、崩れることはありませんでした。
MFニウドがらみで、ルーカスと苔口がイエローをくらってしまうことに。一方で、同等の顔に腕をぶつけられるプレーをされたにもかかわらず、ニウドにはノーファウルであったり。なんの忖度だかマリーシアだか。納得いかない部分もありましたが、それでもこちらから崩れてやるわけにはいかない。我慢のしどころでした。
しかし。
勝敗を分けたのは、そんなファウルの判定からでした。
試合最終盤の89分。
スコアレスドローも見え始めたなかにあって、ピッチ中央、ペナルティーエリアわずかに外でFKを与えてしまうことに。
壁に相手3人が立膝、コースを見えにくくさせると、その隙を突くかたちで永井の読みとは逆に直接FKを叩き込まれ。
3分あったアディショナルタイムにも追いつくことは叶わず。そのまま敗れてしまったのでした。

よく、「神様は乗り越えられる試練しか与えない」なんて言ったりしますが。
頑張れなかった試合で敗れるのは、因果応報として受け入れるにしても・・・頑張った試合にも、引き分けすら許されず、努力をあざ笑うかのように負け。
神様がシナリオを書いているとしたならば。その底意地の悪さというか、悪意のようなものが見て取れます。
ちょうど4年前の5月。わずか1勝であったカターレと、未勝利最下位であった讃岐との“裏天王山”対決。
そのときも、せっかく先制しながら逆転負け、初勝利献上という最悪のシナリオ。最終的にそれが尾を引くかたちで、最下位からのJ2陥落という取り返しのつかない事態にまで陥ってしまったのでした。
あれから時は流れたというのに・・・今度は、落ちこぼれた先のJ3で、さらに最下位。
「神様は乗り越えられる試練しか与えない」?なんて詭弁かと。
これが試練というなら、先にあるものは、いったい何だというのでしょうか。
最悪の先に、更なる最悪があっただけ、というのが現状ですが。その先になにがあると?
底意地の悪い神様が、リーグの嘆きや悲しみといったものをカターレに押し付けて、いたぶって、嘲笑って愉しんでいる・・・あながち、被害妄想でもないのではないかと。
なぜなら、神様うんぬんは妄想にしても、受け止め方がどうあろうが、「最下位」というのは厳然たる事実としてあるわけで。

シーズンも1/3近くを消化し、未だ、光は見えぬまま。
乗り越えられる試練しか与えないはずの神様に抗う術は、いったいなんでしょうか?
おそらくは。
ここでネガティブ思想に負けて嘆き悲しんでばかりいては、そんな底意地の悪い神様を悦ばせるだけ。
応援を、やめないこと。それに尽きるのではないかと。
それじゃあ、先日の応援ボイコットは?やめたんじゃないの?なんて聞かれても。
全くの逆だ。
本当に愛想が尽きた、関心を失って冷めてしまったとしたら、これだけ心が痛むわけがない。
このままでは終われない。
最下位に甘んじていいわけがない。
戦い続けるしかないのでしょう。
意地の悪い神様が、根負けして見苦しい捨て台詞のひとつも吐いて去っていくのを、ファイティングポーズを保ったままに、戦い続ける。
もちろん、簡単なことではありません。だって、最下位なんて現実は、そうそう受け入れたくなどないのだから。
けれども。
目をそらしてみても変わらない事実であるなら。
後悔は、あとからすればいい。悔しさに、無念にさらされても、そこで立ち止まって思考停止するようなことだけは、するなと。
心が痛いのは、カターレ愛が枯れていない証拠―――その信念を胸に、戦い続けていかねばならない。そういうことなのでしょう。
コメント
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