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徒花な日々

無趣味な様な、でも多趣味な様な、
でもアツい王道展開は大好きですよ
そんなヤローの日常です

スカイ・クロラ

2009-11-03 00:02:36 | 日記
今夜も星に抱かれて・・・ 絢香 『スカイ・クロラ』主題歌 The Sky Crawlers


今さら突然ではあるが、何の前ぶれも無く「スカイ・クロラ」のDVDをみた。
理由は結構適当で、
TSUTAYAの会員カード、あれは一年に一回更新しなくてはなりませんね。
俺も先月更新ですよーTSUTAYAまで来て下さいね、レンタル1本タダになりますよってハガキが来ていた。
で、そのままほっといていたら期限が今日までだったというわけだ。
いきなり1本タダと言われても特に見たいDVDもなく店内を散策していたら
スカイ・クロラを見つけた。
俺は一生のうちに一度でもいいから自分の意思で空を飛んでみたいという目標があるので
(自分の意思が全く反映されないので旅客機は適応外)
(他にも音速以上を体験してみたいというのもある)
空を描いたこの映画を借りてみたというワケなのである。

実は、このスカイ・クロラ、2001年にハードカバーで発売されたときに
やっぱりその本の青空の写真の表紙に惹かれて購入して読んでいたのですが、
当時は「なんだこの小説?ワケワカラン」とそのまま本棚の奥にしまって忘れていた。
今もどっかにあるだろう。
が、漫画とハードカバー小説と文庫本と専門書と保存用雑誌とDVDで
魔境と化している俺の本棚の封印を今更解く気は無いので、
当分日の目を見る予定はない。

そんな感じで個人的にはあまり受け入れられなかったスカイ・クロラだが、
美しい空と臨場感のある空戦が日本の高いアニメ技術で表現されるのであれば
それはやはり見てみたい。
擬似空戦を味わいたい。
ちなみに、俺は押井信者ではない、どちらかというと、というより確実に富野信者である。

なんか、やたらと前置きが長くなってしまったが、
スカイ・クロラ、ついさっき見終わったばっかりなので
そのままの勢いで思ったことを書いてみようと思う。思う。

まず、序盤の基地での日常シーン。
いかにもな、喫煙シーン。パイロットはほぼ全員喫煙シーンあり。
(※多分子供が煙草を吸うことで大人になれない子供を印象付けているのだと思われる)
いかにもなアメリカ郊外の安っぽい内外装のドライブスルー。
いかにもなお約束の娼婦。
パイロットはいかにもなフライトジャケットにつなぎのフライトスーツ。

このいかにもな雰囲気が、
昨日書いたアイマスの「ガン・スモーキー・ベイベ」じゃないが、
実にツボにはまって好みだった。
俺もできればこんなドライブインのなじみの客になりたい!
残念ながら俺の今のところのなじみの店(飲み屋とか散髪するとこ)はそんな雰囲気を持ち合わせていない。

あとは原作の通りに(うろ覚えだが…)進みますねー…。

途中の空戦のたびに誰かが欠けていくとか、
そーいう現実を淡々とこなしていくパイロット達、
それと戦争をショーの様に扱っている人間という世界のねじれを
少しずつ、それこそわかる人、気づく人にだけわかるように見せていきます。

主人公が忘れている記憶と、ある真実。

そして最後にやってくる決定的な破綻。
実はこのラスト、小説では「なんじゃこりゃー!」と思ったので鮮明に覚えているのですが
この部分が映画では小説とは大きく変更されていましたね。

どっちがよかったかというと、
ん~、…どっちもねーー。
救いがあったのかなかったのか?
当人にとっての救いと、客観的にみた価値観での救いってのもまたちがうと思うので
これはこれで、アリなのかなぁ?
個人的な解釈としては、
草薙の部屋で三ツ矢が騒動を起こしたときに主人公が草薙に言った言葉。
それと、最後にティーチャーに挑んだ主人公ということで
映画の方がふたりにはより救いがあったんじゃないかと思いますが
いかがでしょう?
(原作はどのくらい覚えてるか結構あやしいですけどね)

あ、あとあれですね、主人公側の機体、これはどーみても
大戦中の旧日本軍の完成しなかった幻の高性能機体「震電」そっくり、
てかまんまですね。
このルックスの機体が実際つくられようとしてたってのもすごいですよね。