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R&Rf Blog "The Ladder To The Stars"

ミニチュア製作を中心に日々感じたことをランダムに綴っていきます。

1/24 1970年 セブリング12時間耐久レースのスティーブ・マックイーン 1/24 Steve McQueen 1970 12 HOURS OF SEBRING RACE

2016-10-09 | 製作

  モデルファクトリーヒロの1/24スティーブ・マックイーンのメタルフィギュア。栄光のルマンのガルフチームのユニフォームデカールが付属しているが、それを自作のデカールで1970セブリング12時間耐久レースのユニフォームにしてみた。フルフェースヘルメットも自作。このレースではレブソンとマックイーンのポルシェ908/2は2位でフィニッシュしたが、当時マックイーンはバイク事故で左脚を骨折しており松葉杖をついていたので厳密にいうとこのユニフォームには両足で立っているフィギュアは正しくないかもしれない。

  このときのユニフォームの背にあるソーラープロのワッペンの確証がつかめなくて企画から完成まで時間がかかったが、当時の記録映像で判明したのでようやく完成できた。このソーラープロのロゴは類似のものがたくさんあって、白や紺や大きさや中に描かれている文字もマチマチである。バックのポルシェ908/2 #48はオートアートの1/18スケール。


1/18 “タクシードライバー”フィギュア イエローチェッカーキャブ用(その2)1/18Custom figure for NY Yellow Checker Cab (Version M)

2016-09-16 | 製作

今回は前回に引き続き「タクシードライバー」(Taxi Driver 1976)の計画を実行するモヒカン刈りのトラヴィス。世直しの計画決行のM65バージョン。計画と言いながらも行動は無計画極まりない。

このときのモヒカンはカツラらしいが、ラテックス製で精巧な造りになっているらしい。カミソリ傷なども再現されているとかいないとか。当時の撮影写真ではデニーロはターバンみたいに頭を覆っているが、このカツラはかなりデリケートなものだったのだろう。

この映画ではTVにダンスが映るシーンでジャクソン・ブラウンの曲「レイト・フォー・ザ・スカイ」が使われている。以前このブログでも彼のこのタイトルアルバムを取り上げた。今でもこのlate for the skyという言葉がどういう意味なのかよくわからないでいる。男女の恋愛の行き違いや感情のずれを歌った曲だが、監督のマーチン・スコセッシはトラヴィスの社会とのズレや上手く社会と折り合えない気持ちをこの歌のこの言葉に込めたんじゃないだろうか、そういうニュアンスなんだろうと勝手に思っている。

 あと、アイリス役で強烈な印象を放ったジョディ・フォスター。当時若干13歳!彼女はこの後,例のレーガン大統領襲撃事件からしばらく活動中断はあるものの確実にキャリアを積み重ねて今に至っている。「羊たちの沈黙」(The silence of the lambs 1991)で久しぶりに観た彼女は、演技もさることながら知的な美人になっていて、役柄とはいえトーストを無邪気にほおばるアイリスからのギャップに驚いたものだった。

 スコセッシもタクシー乗客として出演しているのは有名だが、ベッツィーの登場シーンで選挙事務所の入り口に座っている黒Tシャツの若者も彼だよね。

     

 


1/18 “タクシードライバー”フィギュア イエローチェッカーキャブ用(その1)1/18Custom figure for NY Yellow Checker Cab (Version T)

2016-09-15 | 製作

 若い頃に観ておくべき映画がある。というか若いうちに観たからこそ強烈な印象を受けてしまう映画がある。「タクシードライバー」(Taxi Driver 1976)がまさにそんな映画である。ベトナム帰還兵のトラヴィスはタクシー運転手の仕事を得るが相変わらずフラストレーションを抱えて悶々とした日々を過ごしている。たまたま通りで見かけた大統領候補の選挙事務所で働くベッツィーに恋するが彼の想いはかなわず。汚れた街並みや世間に嫌気がさし大統領候補暗殺を思いつく。だが計画はSPに阻まれ未遂に終わり、その足で知り合いの娼婦の少女のいる売春宿に向かいポン引き連中を殲滅する。少女は家出をしていたためマスコミはトラヴィスを少女を救った英雄として祭り上げる。数ヵ月後、彼はタクシー運転手として復帰し街を流しているがはたして彼の抱えていた問題は解決されたのであろうか?       

若い時は誰しもフラストレーションを抱えるものである。そしてそのストレスから逃れるべく、またアイデンティティーの実現として「行動」するものだ。トラヴィスの場合はその背景からそれが狂気の実現となるのだが。最後のバックミラーを覗き込むショットが印象的。

そのフィギュアを作るにあたって、イエローキャブを映画仕様に改造してみた。ベース車両はサンスターの1/18NYチェッカーキャブ。ボディに描いてあるステッカー類の文字を全部消して新たにデカールを貼り付けた。左前輪のみ鉄チンホイールに改造、リアフェンダーのガーニッシュとボンネットにある八角形のモノ?を付けた。ルーフの掲示灯も文字を変えている。タクシードライバーのフィギュアといえば大半がモヒカン髪型のものだが、物語の流れから先ずタンカース・ジャケットのものが作りたかった。フラストレーションを抱え続けているトラヴィスが作ってみたかった。

チェックシャツとワッペンはデカールで表現した。

   


 

 


 



 

 


1/18 MOZU~倉木風フィギュア

2016-08-15 | 製作

 カスタムフィギュアの製作をしていると色んな話をいただくことがある。今年初めにお得意様の希望でTVドラマ「MOZU」の倉木風のフィギュアを作ってもらえないかとの要望があった。基本的には既存のミニカーの演出のためのフィギュアの製作以外は請けないのだが、個人的にこの題材に非常に興味があったので、完成期限を設けないという条件で製作をはじめた。色んな製作の合間の時間にちょこちょこ進めていたので発案から完成まで半年以上かかったが実質的に要した時間は1カ月未満だと思う。

TVドラマ「MOZU」はシーズン1とシーズン2それに劇場版が作られているが、個人的にはシーズン1が一番の好みである。色んな謎が絡み合って紡ぎだすストーリーが素晴らしい。謎は謎のまま残して行った方がいいと思うのだが、無理に解決させるような展開のシーズン2や劇場版はだんだんストーリーが矮小化されるようでイマイチ好きになれない。

このドラマでは意識的に喫煙の演出がされているが、かつて愛煙者だった自分からみるとこの喫煙シーンは演出過剰だと思う。煙草を吸わない人が演出したようで非常に不自然きわまりない。この意見には喫煙する友人全員が同意した。

かつて映画では煙草は効果的な小道具であったが今ではほとんど見られなくなった。我々の若いころは映画などをみて登場人物に憧れて背伸びして煙草を吸ったものだ。

 


見ちゃだめ!(No Peeking)アンドレア54mm「ワンダフル・ワールド」シリーズ WT-03

2016-07-20 | 製作

 毎日暑いですねぇ。

 今回は前回の「遊泳禁止」と対になるアンドレアの「ワンダフル・ワールド」シリーズフィギュア。これはシリーズ第3弾になる。

これも ノーマン・ロックウェルのサタディ イブニング ポスト(1929年6月15日号)の表紙。「遊泳禁止」から2年後に発表されたものだが、イラスト自体も明らかに前作を意識して描かれたもの。

前作と対をなすものなので二つで一つの作品という意識でほぼ同時進行で製作彩色を進めた。

ロックウェルの作品はどれもウィットに富み、ひとひねりしてある。見る人がディテールから物語を発見できるようになっている。このイラストで私がいちばん感心したのは。右下の画面隅に海が描かれていることである。このほんのちょっとの青い水平線が見えることで絵の向こうの大きな海をイメージすることができる。残念ながらフィギュアではこういった再現は出来ていないが何度観てもロックウェルの絵を観る楽しみは尽きない。

アンドレアの商品名は「やだ、もう!-Oh, My God !!!-」(WY-03)

      

 


遊泳禁止(No Swimming)アンドレア54mm「ワンダフル・ワールド」シリーズ WT-01

2016-07-19 | 製作

 やっと昨日東海地方以西の梅雨が明けました。ついに本格的な夏到来!地域的にはもう夏休みに入った小学校もあるとか。早くもこの連休に痛ましい水難事故が相次いでいる。

 ということで今回は久々にアンドレアのメタルフィギュア。

アメリカの有名なイラストレーター ノーマン・ロックウェルの作品をフィギュア化したアンドレアの「ワンダフル・ワールド」シリーズの第1弾。
サタディ イブニング ポスト(1921年6月4日号)の表紙を飾ったイラスト「遊泳禁止」(No Swimming)から。

54mm(1/32)スケールしかも題材が子供なので非常に小さい。頭部だけで7mm程度しかないので目玉をはみ出さないように塗るのに神経を使った。(この年齢になるとこの小ささはいささかハードルが高い)たださすがアンドレア造形は素晴らしく。メタルフィギュアなのでモールドもエッジがくっきりしていて塗装仕上がりもいい感じ。地面の草はフレデリクス・レックスのミディアムグリーンのものを一部使用した。 

みなさんこの夏も熱中症や水難事故に気をつけて元気に乗り切りましょうね。

アンドレアの商品名は「こらっ!ここは遊泳禁止だぞ!-Running  Away-」(WY-01)

  

 

 


ジェイク・ホルマン「砲艦サンパブロ」JAKE HOLMAN, US Sailor in China(54mm)

2016-07-18 | 製作

 イタリアの54mm(1/32)のICONというメーカーのメタルキット。「砲艦サンパブロ」“Sand Pebels”(1966)のスティーブ・マックイーン扮するサンパブロ号の一等機関兵ジェイク・ホルマン。このポーズはラストの銃撃シーンから。届いたときから機関銃の先の銃身が折れてしまっていたので直径1mmの洋白線とパテで作り直した。元のよりシャープになった。

この映画は1926年の中国が舞台。登場人物はことごとくこの時代の中国の排外思想や共産党と国民党の紛争に翻弄され巻き込まれてしまう。ボーもフレンチーもメイリーも見ていて辛くなるような悲劇のオンパレードある。個人的に印象的なのはラストの出口までの回廊の一瞬のショット!出口は開いてるのに遠く思える。見ている方も息を止めてマックイーンと一緒に出口に向かって駆け抜けようとするが・・・。マックイーン絶頂期の名演技が見られる名作でもある。彼を単なるアクションスターとひとくくりにしてはいけない。
この作品やパピヨン“Papillon”(1973)などの秀逸な演技も忘れられない。 役柄とはいえ船の機関室のエンジンを手慣れて扱うマックイーンはまるで車やバイクのエンジンを扱っているようでとても自然である。

  


1/18 マッドマックス イエローインターセプター用フィギュア Custom Figures for 1:18 MADMAX Yellow Interceptor

2016-07-10 | 製作

 「マッドマックス」("MADMAX" 1979)のマックス・ロカタンスキーのパトカー、イエロー・インターセプター用の1/18サイズのマックスとグース風のフィギュア。プライベートショット風のポーズではあるが、イエロー用としてはあまり戦闘的なものではない方がいいかなと思っている。ショットガンとかではなく警棒を持っていたり笑顔を作っているのがどこか日常的。

先にブログにアップしたブラック用のショットガンバージョンはこの警棒バージョンの両手を改造したもの。いずれのフィギュアもボンネットやフェンダーに凭れたポーズなので車か何かに寄りかからせて展示しないと不安定である。依頼があって作り始めたが途中入院なんかもはさんで、企画から完成までに2年もかかってしまった。やっと終わって、満足感というよりほっとしたという安堵感の方が大きい。

1/18イエローインタセプターとの写真はARICLLEさんからの提供写真。オートアートのフォード XAファルコンセダン(オーストラリア限定品)をベース車として改造したものだそうです。毎回そのカスタマイズは見事なものですね。

    

※このフィギュア(GYタイプ)は現在ヤフオク出品中です。
☆☆ 1/18マッドマックス インターセプター用フィギュア(GYタイプ)  
   

 


1/15 カホンのフィギュア (Cajón miniature figure)

2016-06-30 | 製作

 やれやれ今年も今日で半分が過ぎてしまった。今年前半はリハビリと製作に追われた日々だった。右肩の筋断裂はかなり回復して夜間痛とかはなくなったものの長時間の作業などではやはり影響はある。

 そんな中でも一連の製作のメドがついたのでしばらく製作を中断していた友人のプライベートフィギュアを完成させることができた。
 これは打楽器カホンに座って演奏している友人のフィギュアで、フィギュアは公開しないがカホンの出来に以外と満足したのでカホンだけ公開しよう。

 カホン(Cajón)とは箱型の南米ペルー産の打楽器で、叩く位置によって低音から高音まで出せるのでストリートミュージックやアコースティックセットなどの時の打楽器として使われることが多い。色んな音色が出せるのでコンガやボンゴより使いやすいのではなかろうか。

友人のカホンは「ネコマタギ工房」製のもので左サイドに音色を調整するテンション・ペグのついたもの。そしてもう一つマイネル製のものは私の所有しているもの。
 以前ギターのフィギュアを1/15で作ったのでスケールはそちらに合わせた。高さは35mmとかなり小さいが、裏面のサウンドホールやテンションペグ、天板のマットなど結構楽しみながら作った。

最後の写真は私のカホンとミニチュアの2ショット。

  

 


1/18 マッドマックス インターセプター用フィギュア Ver.2 Custom Figure for 1:18 MADMAX Interceptor(modified) Ver.2

2016-06-27 | 製作

去年1/18のMM1フィギュアとして左脚負傷バージョンを製作したが、負傷していないものは作らないのかと希望があったので製作した。折しもイエロー・インターセプター用のフィギュアを製作中だったのでそれをベースにして両腕を改造してショットガンを持たせた。

劇中でマックスは左膝を撃たれ右腕をバイクで轢かれるため、その後のシーンでは左膝に包帯、右手袋は外してショットガンは左手で抜けるようにホルスターには逆向きに挿してある。今回は負傷前という設定にしたので両手袋をさせ右手にショットガンを持たせた。
 1作目仕様のインターセプターのフェンダーあたりに凭れかからせるように作ったので単体では壁か何かに凭れないと不自然かもしれない。
 写真のインターセプターはオートアートの1/18MM2インターセプターを1作目仕様に改造したもの。ARICOLLEさん(http://www.geocities.jp/masahiro_arita512/)に無理を言ってお借りしました。ご厚意ご協力に感謝します。

 イエローインターセプター用は近日公開予定です。