R&Rf Blog "The Ladder To The Stars"

ミニチュア製作を中心に日々感じたことをランダムに綴っていきます。

祝 ボブ・ディラン 2016ノーベル文学賞受賞!

2016-10-14 | 日記

 昨夜とんでもないニュースが飛び込んできた。「今年のノーベル文学賞にボブ・ディラン氏」というもの。

今年前半はデヴィット・ボウイに始まり、グレン・フライ、プリンスと大好きなアーティストの訃報に落胆続きだった。私のディラン熱は初来日以上前からの40年以上のもので、「ビリー・ザ・キッド」(Billy The Kid)以来リアルタイムで聴いてきた。途中低迷した80年代のクリスチャン時代や復活を遂げた90年代、その後トラディショナル回帰をみせたり心臓発作で倒れたりしながらも現在に至っている。いまだに新作を発表し全世界でツアーを続けている。彼は何より歌うことが好きなんだろうしミュージシャンでありパフォーマーなのだと思う。

 昨日のニュースを見る限り、彼を語る時「風に吹かれて」に代表されるプロテストソングでひとくくりにされて語られることが多い。けどそれは60年代ごく初期の数年のことで彼の難解と言われる詩作で魅力を発揮するのは65年以降のロックに転じてからの方がはるかに重要である。その詩作の魅力は今も衰えていない。セールスとかより、ジョン・レノンやポール・サイモン、ジミ・ヘンドリックスを始めとする数多くのミュージシャンやアーティストにインスピレーションや影響を与えリスペクトされ続け今もなお現役のミュージシャンというところがなにより素晴らしい。

 昨日の祝杯は久しぶりに格別美味だった。

 ディランの詩は底の見えない井戸を覗き込むような感じがする。

 

鐘を鳴らせ、麗しきマルタよ 貧しい人のせがれのために

鐘を鳴らせ、そうすれば世界も気づくはず 神はひとつだと

あぁ 羊飼いは眠っている 柳がしだれるところで

そして山はたくさんの迷い子の羊たちで 溢れんばかり


  「鐘を鳴らせ」(抜粋) ボブ・ディラン:詩 中川五郎:訳


1/24 1970年 セブリング12時間耐久レースのスティーブ・マックイーン 1/24 Steve McQueen 1970 12 HOURS OF SEBRING RACE

2016-10-09 | 製作

  モデルファクトリーヒロの1/24スティーブ・マックイーンのメタルフィギュア。栄光のルマンのガルフチームのユニフォームデカールが付属しているが、それを自作のデカールで1970セブリング12時間耐久レースのユニフォームにしてみた。フルフェースヘルメットも自作。このレースではレブソンとマックイーンのポルシェ908/2は2位でフィニッシュしたが、当時マックイーンはバイク事故で左脚を骨折しており松葉杖をついていたので厳密にいうとこのユニフォームには両足で立っているフィギュアは正しくないかもしれない。

  このときのユニフォームの背にあるソーラープロのワッペンの確証がつかめなくて企画から完成まで時間がかかったが、当時の記録映像で判明したのでようやく完成できた。このソーラープロのロゴは類似のものがたくさんあって、白や紺や大きさや中に描かれている文字もマチマチである。バックのポルシェ908/2 #48はオートアートの1/18スケール。


タクシードライバー トラヴィスの1/18チェッカーキャブ 1/18 TAXI DRIVER Travis’s NY checker Cab

2016-10-07 | 制作過程

 先般のタクシードライバー“トラヴィス”フィギュアを作る際にサンスターのNYチェッカーキャブをトラヴィス仕様に改造した。その時に作ったコンバージョンパーツとデカールをキットとして欲しがっている人に提供しようと思う。そこで今回は私の改造製作例を紹介する。

タクシードライバーのイエローキャブに興味を持たれるコレクターやモデラーの方は極めて稀だとは分かっているが、私自身が結構楽しんでリサーチし製作したので興味のある方のみご覧ください。

第1章 ステッカー類を剥がす。


 先ず用意するものとしてサンスターの1/18NYチェッカーキャブとコンバージョンパーツです。
内容:

1.スチールホイール(左前輪のみ)1
2.フード用パーツ(タクシー登録許可メダリオン)1
3.リアフェンダーガーニッシュ 2
4.ナンバープレート 2
5.屋根掲示灯 2
(パーツはすべて塗装済み)
6.デカール 1式

あらかじめボディに印刷されているステッカー類をはがしやすくするためにボディとシャーシ、ドア等をバラします。(ボンネットとトランクはそのままでよい。)

 ドアとボンネットにタンポ印刷されているステッカー類を溶剤を綿棒にしみこませてふき取っていきます。この際綿棒で軽くふき取りながら余計な溶剤はティシュで都度ふき取り溶剤が残らないよう気を付けます。下地の黄色を溶かさないように。コツコツ少しずつやっていけばきれいに文字だけふき取れるはずです。

このようにキレイに取れます。

ボンネットのリンゴマークまで取ります。

 ボンネットピンを取り除きます。



プラスチック部をえぐって取り除きます。


穴をパテ埋めします。


 ボンネット以外をラップでマスキングして塗装。


黄色と黄橙色を調合して近い色で塗ります。


 これでデカール前準備完了です。

第.2章 デカールを貼る。


デカールは湾曲部に貼る時はマークセッターやマークソフターを使うとよりキレイに貼れます。
(マークソフターを初めて使う人は少量ずつ使わないとデカールがヨレて縮んでしまうので要注意)

まずは簡単なドア部分から。


 デカールには一応直線でカットは入れてありますが、屋根やトランクの丸いデカールは丸く切り取るとよりキレイに貼れます。


トランクのデカールは先ず白のみ貼って乾いた後でその上に赤を貼ります。


 白の方が若干大きめですので白い縁取りになるように貼ります。

これでデカール貼付完了です。欲を言えばフロントやリアウインドウをマスキングしてクリア等と吹くとデカールが安定するでしょう。

第3章 パーツの取り付け

 左前輪を交換する。メッキホイールキャップのはめ込み部を裏から細いもので押し出してホイールキャップを外す。この部分は少量の接着剤が使ってあるので外れにくいかもしれない。
 窮屈で外しにくい時はギアやステアリング部をシャーシにネジ止め固定してある部分を外せばホイールが外れるので、ホイール部を単独で外してからホイールキャップを外す作業をした方がより楽かもしれない。



このようにホイールキャップが外れると中にホイール固定ネジがある。




ネジを外してキットのホイールと交換。このときタイヤを装着してネジ止めしてキャップをはめる。



シャーシ完成。ボディをネジ止め。

ボンネットのタクシー登録メダル(八角形のメダル)をリアフェンダーのサイドガーニッシュ屋根の掲示灯を瞬間接着剤で付ける。
位置は映画を参考にします。左右や前後を間違えないよう注意。これれのパーツは薄くて反りかえりやすいので しっかり押さえつけて接着します。

最後にナンバープレートを両面テープもしくはエポクリアー等の接着剤で接着して出来上がり。

デカールやパーツの設置位置は写真を参考にしてください。