突然猛暑がブリ返す
ワイドショーでは猛暑には縁のない土地への
移住をテーマにしたコーナーも増えた
そうだなあ
コンクリートジャングルなんて言葉は
昭和の歌の歌詞によく出てきたが
都会は焼けたアスファルトと無数の室外機からでる
熱風とで街の温度を冷ます暇もなく夜が明ける
こんな街でお前はあと何年生きるんだ?と
自問自答しながら結局
確固たる生き方の指針も見えず
結局は自宅のリフォームを
今年の秋から取り掛かることに決めた
人生はなんとも矛盾の連続である
そんなこんなで少しずつ整理をはじめた折に
一枚の懐かしい写真を見つけた
30歳の都志見隆とジェレミーラボック(Jeremy Lubbock) 1988 at sunsetsounnd studio in L.A
1988年 映画「もっともあぶない刑事」のサウンドトラックの制作
レコーディングをL.Aで行った
当初の予定では予算の都合上
ストリングスの録音は組んでいなかったのだが
為替レートの変動により
日本を発つ前よりも円高になったおかげもあり
色々やりくりしたら
一曲分の弦の録音の予算が捻出できた
なにしろ当時は総予算枠の半分をドルに変えて
自分でロスに持参していたので
為替の計算も自分でやった
というわけで デビッドフォスターオーケストラでも
指揮をしていた 憧れのジェラミーに
メインのバラードのストリングスアレンジと指揮を
お願いしたわけだ
写真は その録音後のプレイバック中の様子
彼の携わってきたアーティストやこれまでの功績は
ここでは書ききれないほどのレジェンドだ
懐かしさにネットで色々と近況を調べていたなか
残念にも2021年に亡くなっていた(Music Life Club)
曲半ばの弦の間奏ではプレイバック中にご本人も
そして我々やスタッフも
そのエモーショナルなストリングスの表情に
感嘆の声を上げた
劇中のシーンをより一層際立たせることができたのは
やはりこのストリングスの効果によるものは大きいと思う
あれから35年も経つのか
Takashi
Youの曲がいいから そこに導かれたんだよと
やさしくウィンクしてくれた
そりゃ 舞い上がるさ
そしてこの海外のセッションで
ふわふわして自分自身でも掴みどころのない
この作曲という職業を選んだ人間の端くれとして
少しの自信がついたかのも知れない
貴重な経験と思い出
そして今ではそんなチャンスに恵まれた運に
感謝と敬意を表したい
この一枚の写真のおかげで
彼が亡くなったことを知ることができて良かった
Please rest in peace Jeremy
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