アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

冬杜花代子さんへ

2006年04月01日 | Tsushimi Takashi
昔のデモテープやたまっていたCDを整理していたら、ケースから中身だけが落ちたMDが一枚。
それには、『クイーンエメラルダス挿入歌 “A sence of Revenge(作詞:冬社花代子、作曲:都志見隆、編曲:京田誠一)
Final Mix』って書いてある。
とてもなつかしくて、すぐに聞いてみた。なんか当時、俺の頭の中の、どのあたりのパーツや気持ちを使って書いたんだろうと
思えるほどしっとりとして、しかも強さがあるバラードだった。時間がたっているだけに(たぶん6~7年?)とても新鮮に聞けた。アレンジもグッドで、うまく言えないけどとてもいい。
作詞の冬杜さんと出会ったのは、17~8年前だろうか。最初の共同作品は中森明菜ちゃんの”Tango Noir"。
多分俺より少しだけ年上で、とっても品があって情熱的な方だった。笑顔が素敵で優しさに溢れてて。
二度目の仕事、忍者戦隊カクレンジャーの主題歌、挿入歌でお会いしたときは軽いソバージュ風な髪型で来られて
曲をとっても気に入ってくださったな。
んで、先述の曲 クイーンエメラルダスの挿入歌が 結局彼女とご一緒した最後の作品になってしまった。

実は一昨年のいつだったか突然、レコード会社から一通の葉書が届いて驚いた。
冬杜花代子さんを送る会....
その三ヶ月前に病気で亡くなっていた。関係者などの大半はその事を知らなかったらしい。
当日は彼女がいつも仕事をしていたコロンビアのスタジオで沢山の人と花と、生前好きだったワインで故人を忍んだ。
俺はその時に初めて彼女が俺より少し上ではなく、年齢的には大先輩だった事を知った。
近しい人たちにも病気を悟られまいと、長い髪を切って坊主頭をファッションにしていたらしい。
とても気丈で亡くなるつい数日前もミュージカルを一緒に見たと友人が話しておられた。

最後の送る言葉を松本零士氏が..
長年、冬杜さんが愛用していた万年筆のインクがまだ半分残っていて、”僕はまた君といつか会えるまでこのペンを大事にあずかっておくよ。きっと会える日までね””そしてまたどんどん作品を書けばいい””だからさようならは言わないね”って。

俺は彼女と仕事ができた事を心から感謝してる。
今、この曲を聞きながら ”つしみさん、がんばりなさい!” って言われてる感じもする。
歌のりりぃさんとのレコーディング風景がよみがえる。

作品っていいね。すべてがすべてじゃないけど、魂が宿ってるって感じれるものはそれこそ時代を超えても人の心に響いてくる。曲も詩も歌も、やっぱ 魂こめなくちゃね。

冬杜さんへ
おかげさまで俺は元気にやってます。そっちはどうですか?
あんまり沢山会って話したり飲んだり出来なかったけど、でもこうやって時間が経っても心に響く作品をあなたと残す事が
出来て幸せです。ありがとう。これからも書きますよ。またいつか会いましょうね。

注:写真は実際のサウンドトラックのものとは違います。



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