この世界に入って間もない頃
お世話になっているディレクターから
都志見くん 作家はね
売れてる歌手に書くことも大事だが
昔売れた人をもう一回ヒットさせるか
デビュー曲がヒットする
この二つだよ
と言われたことがある
ヒットにはもちろん色んな要素がそこに絡む
昭和から令和に時代は移り
SNSのなかった時代と現在とは音楽の存在価値も
様変わりした
かつては
タイアップを含む露出の多さなど
メディアへの働きかけの大ききさで
その新人への期待度が測れた
しかしどんなに力づくで宣伝したって
売れないものは売れないといつしかわかる
作家として操作できない事ばかりで
その新人が大きく出ていったものの
いつの間にか消えていった
当たり前だが 我々は書き下ろす作品だけが
そこに色んな想いと幾許かのノウハウを注入できる
もう一度返り咲ける歌
新人が世に出れる歌
そんな理由からか
デビュー曲を頼まれるというのは
その責任感と緊張感と
そしてワクワク感とが入り混じる
何年やろうが どれだけ書こうが
いつも最初から
経験値も時には邪魔になる
で 彼らのデビュー曲を書きました

華MEN組(かめんぐみ)
”華やかに抱きしめて”
詞:松井五郎 曲:都志見隆
発売日:2024年5月22日
昨年 発注があり
昨今では長めの時間の打ち合わせ
キーワードや具体的な事も色々と出てくる中
天井を眺めながら曲の方向性を決めた
例えばタイトルは 華やかに抱きしめて とか
同席してた作詞の松井五郎氏がふと言った
サビ頭をその言葉にして
そのままタイトルにして
demoを作った
完成した歌詞を唄って聴いてもらったら
それはとても気に入ってもらった
初めての音合わせ パート分けの練習スタジオで
本人達に会った
10代とは違う少し大人の雰囲気を持つアイドルグループだが
初々しく そして清々しい素直ないい奴たち
それぞれがオーディションを勝ち抜いて
熱い想い 秘めた想い
色んなことを胸に抱きしめた6人が
そこに立ってた
こっちが照れてしまうほど
素敵な笑顔
彼らの活動を広げるきっかけになれれば
このデビュー曲の意味もある
がんばれ!
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