母校の卒業生が
今年で還暦を迎えるということで
言わばその記念に集まろうと
春先から予定していた
関東在住の同窓生たちも多く参加して
約50人くらいの集まりは大変盛り上がった
考えてみれば高校卒業から40年以上
みんなの想いの大きさと
行動力のある世話人たちのおかげで実現した
何しろ僕自身
卒業してすぐに上京してきた訳だから
その後の交流など
地元でのネットワークはほぼ皆無だった
自分の志を成すまでは
広島には戻らないと退路を絶ち
地元との接点などは
むしろ邪魔だった当時
卒業してからの長い時間
いまでも僕の書いた歌を唄い
僕の話をして
僕の知らないところで
僕のことをみんなに繋いできてくれた
そんな友人達の存在を知らされたのも
50歳を過ぎた頃だった
さりげない気持ちを
人づてに受け取るたびに
鼻の奥がツーンとした
みんなから聞く 僕のこと
僕が忘れている僕がした発言や行動
なんとも無防備で生意気で赤面する
還暦を迎えるこの年
そんな慈愛に満ちた笑顔の前で
恥ずかしながら
何年かぶりに歌も唄った
それぞれが抱えている現実は
世代的にも決して楽観的なものばかりではないけれど
それでもこうして
みんなに会いに出て来れるのは
自分はまだまだ幸せなのかもね
と言った友人がいた
そうかも知れない
負も人生の一部と達観できれば
小さな幸せにも感謝できる
口で言うほど簡単に割り切れず
実際には苦悩するばかりだが
少なくとも日々そんな気持ちで生きていたい
卒業後 各々が進んだ道を一周回ってまた
あの学び舎の三階の教室に集まったようだ
久しぶりに時間を忘れて飲んだ
翌日に乗る予定の新幹線が台風で動かず
天気予報と列車の運行計画とにらめっこしながら
なんとか台風の過ぎた次の朝の始発で帰京した
東京は台風一過で30度超えの真夏に様がわり
京都の御墓参りから一足先に
自宅に戻っていた女房は
前の晩一人きりで過ごした台風24号の威力が
どんなに恐怖だったかをずっと喋ってる
よく耐えたなと
築20年以上経つ自宅を労いながら
泥水と葉っぱにまみれた窓ガラスを洗った
なんだかんだと言いながら
やはり東京に戻ると落ち着く自分が居る
また次の作品に気持ちを込めよう
みんな どうもありがとう
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