朝電話あり。知らない女性に、あなたはどこに電話をしようとしたのか、と尋ねられる。昨日の間違い電話の苦情なりとぴんとくる。0845 の 0 を落としてしまったので、ケンブリッジ州内の 845 で始まる番号にかけてしまったのだ。あやまる。私が見たページに0がついていなかったのだと言う。その URL を教える。まだ何か言っている。他からも電話があったと言うのである。それも俺だと思ったが、Too bad. とシラを切って、I'm very sorry. と重ねて言うとやっと電話を切ってくれた。
また電話。今度は BT (British Telecom) である。アメリカ式の流れるような英語で何か尋ねるが、何を言っているかわからない。Sorry. とか、Pardon. とかを繰り返したあげく、Could you paraphrase for me? と言ったら、ごくゆっくり話してくれた。ようするに、あなたは電話を使ったかと尋ねているのだ。I made a call last night. と言うと、問題はなかったかという。I found no problem. と言うと、また何か言っていて、OK? を繰り返す。それで、仕方ないから、OK と言ってしまう。けだし、昨日の女性は夜半私のモデムにたたき起こされて、頭にきた結果、まず BT に文句を言ったのではあるまいか。
玄関のベルを鳴らされる。インターホンで Hello. と言うと、Derivery. と。日本から送った航空便なり。荷物の受け取りサインは、タッチパネルのような端末にプラスチックのペンで書くのである。
council tax を払うべしと大家 (landlady) は言っているそうだ。妻はこの近くに事務所があると大家から聞いたという。地図を見て、近所の Coun. Offs. と書いてあるところに行く。地図を片手に行くのである。道にはすべて名前がついていて、角にはその名前が表示してあるから、方向おんちでも迷わない。方位磁針を持っていると、たいへん重宝である。思いつきで持っていって、よかったと思ったものの一つ。(帰国後小型 GPS レシーバを買ったが、渡英前に買っておけばよかったと思ったものの一つなり)
I heard that I need to pay council tax. とか言ってみるが、係員はちんぷんかんぷんという風で、What's you after? と繰り返す。after の a がたいへん強く発音される。そのうち、やっと、それなら Andrew Street のなんとかという所に行くべしと言われる。どうも、ぜんぜんお門違いの事務所に行ってしまったらしい。
帰路、ワゴン車で fish and chips を売っていたので、買ってみる。350 と書いてあるが、これは 3 ポント 50 セントのことなり。帰って食う。べつになんという珍しいものではなし。
タバコを買いに行く。近所のスーパーでは売っていないし、ついぞタバコの自動販売機なるものも見掛けたことがない(あとで知ったがそんなものはありはしないのだ)。タバコとポルノ雑誌と菓子を売っている店があるので、そこで買う。なぜか Post Office と書いてある。タバコは非常に高い。昨日は10ポンド札で払ったからわからなかったが (つり銭など確認せなんだ)。マルボロメンソールが3ポンド60ペンスもする。どうして町の中心部の灰皿にある吸いさしが根本まだ吸ったものばかりなのかの理由の一端がここにあるようだ。Smoking Kills というのの、目的語は財布なのだ!
代金を小銭で払おうとして、硬貨の種類がわからないということに気づく。店員が 1 ポンド、2 ポンドと数えて教えてくれた。ついでに郵便局ならテレビのライセンスというのを売っているはずだと思ってl television licence なるものを売っているかと聞いてみる。どうも話が通じない (これは大家は買えと言っているものである。NHK の受信料みたいなものであろう。みんな本当に払っているのかどうかは不明。家の前にBBCのステッカーが張ってないことは確か)。TV licence と言わないと通じないらしい。(ちなみに、リーダーズによると、イギリスでは license の名詞は licence と書くのが一般的だとか)。店員は短髪でピアスの青年で、最後に Thanks. と言うと、チェースと応えた。
(後日、奥に郵便局があり、その前が雑貨屋になっているものなりと知る。テレビの受信料のことは奥の郵便局に尋ねるべきことなりき)
夕方近所のスーパーに買い物。小学校一年の娘が板チョコをほしがるので探す。ばかでかくて、値段も 1 ポンド以上する。私も食べてみたが、とても甘くてうまかった。常々日本の板チョコは薄くて小さいと思っていたところなのである。息子も字を読んでくれというので行ってみると、ポテトチップスのフレーバーを選びたいということなり。
妻は、私がタバコを買う店の奥にある郵便局でまたしても日本の現金をポンドに替えようとする。私は通行人の視線を気にしながら、店の外でタバコを吸う。妻は、いかにも小さい郵便局なので、窓口を眺めただけで出てきた。
夜の8時に大家が来る約束。夕食はいつごろ食べ終るかと聞かれて時間が決まったのだと妻が言う。
大家から電話。15分遅れるとのこと。風呂の中に敷くゴム製のマットを持ってくる。使い終わったら風呂桶にかけておけという。前の住人は不幸にも日本人でなかったので、黴を生やしたと。黴なら私も得意だとは、言わないでおいた。
ちなみに、夜だからといって、学校で習った Good evening. なんてことを言う人はいないのであって、これは Good night. についても同じ。それぞれ Hello. と See you. で、昼間と変わることなし。妻が茶をすすめると、You are kind ... とした上で、茶がいらない理由を述べる。これに要する時間 15 秒あまり。
大家来訪の目的は、契約書のサインである。大家は上の階に住んでいる老紳士を呼んできて、witness とし、契約書を作成する。私は詳細には読んでいないが、ともかく妻が持つぶんと、大家が持つぶんを作成し、交換するところは、日本と同じなり。印紙は貼らないでいいようである。(ただサインには日付がなければ無効のようなり)
その他、細かい備品のリストを渡され、それらが本当にあるかどうかをチェックしろと言われる。
電気、電話、水道、ガスについては、契約もしないのに使えているのは妙だと感じていて、これについては妻も要領を得ていないらしいので、再度大家に質問する。それぞれの会社に、自分が新しく住み始めたということを電話しろということである。なるほど今日渡された備品リストの前のほうに、昨日大家が妻といっしょに読んだガスと電気のメーターの数値が書いてあり、水道メーターについては水道会社の人間が読むであろうと書いてある。
してみると、朝の British Telecom からの電話は、そのことを言っていたのかもしれない。
子どもの学校については、当初から心配していたことである。こう書かないと、親の義務を果していないようだから、そう言っておくことにする。じつのところは、小学生の間は外国から戻っても、子どもは年齢に応じてクラスに戻れるということで (これをどこで聞いたか忘れた。もしウソだったら小学校の校長と交渉する所存)、帰国後の心配はしていなかった。当地での教育については、子どもが十分な教育を受けられるかどうかではなく、子どもが十分な教育とやらに耐えられるかどうかが心配な点である。
大家は近所の小学校のうち、二つが good schools で、他については顔を顰めて多くを語らなかった。
地方税が city 単位のことであるのと比べて、教育の所管はより広い county という最も大きな行政区画に属するのだという。しかし、city といっても、ここは何市なのかというと、よくわからない。ともかく、所管が異るということで、訪問すべき建物も違うらしい。
まえの住人の郵便物がポストに届いたときの扱い方を教えられる。実際それはすでにいくつか届いている。まあ、赤で消して新しい住所を書いてポストに入れてやればいいらしい。大家のメモに、FORWARDING ADDRESS FOR LAST TENANT:- というのがあって、その次に住所があった。この :- という punctuation は、よく見かける。べつに顔文字ではないらしい :-)。
また電話。今度は BT (British Telecom) である。アメリカ式の流れるような英語で何か尋ねるが、何を言っているかわからない。Sorry. とか、Pardon. とかを繰り返したあげく、Could you paraphrase for me? と言ったら、ごくゆっくり話してくれた。ようするに、あなたは電話を使ったかと尋ねているのだ。I made a call last night. と言うと、問題はなかったかという。I found no problem. と言うと、また何か言っていて、OK? を繰り返す。それで、仕方ないから、OK と言ってしまう。けだし、昨日の女性は夜半私のモデムにたたき起こされて、頭にきた結果、まず BT に文句を言ったのではあるまいか。
玄関のベルを鳴らされる。インターホンで Hello. と言うと、Derivery. と。日本から送った航空便なり。荷物の受け取りサインは、タッチパネルのような端末にプラスチックのペンで書くのである。
council tax を払うべしと大家 (landlady) は言っているそうだ。妻はこの近くに事務所があると大家から聞いたという。地図を見て、近所の Coun. Offs. と書いてあるところに行く。地図を片手に行くのである。道にはすべて名前がついていて、角にはその名前が表示してあるから、方向おんちでも迷わない。方位磁針を持っていると、たいへん重宝である。思いつきで持っていって、よかったと思ったものの一つ。(帰国後小型 GPS レシーバを買ったが、渡英前に買っておけばよかったと思ったものの一つなり)
I heard that I need to pay council tax. とか言ってみるが、係員はちんぷんかんぷんという風で、What's you after? と繰り返す。after の a がたいへん強く発音される。そのうち、やっと、それなら Andrew Street のなんとかという所に行くべしと言われる。どうも、ぜんぜんお門違いの事務所に行ってしまったらしい。
帰路、ワゴン車で fish and chips を売っていたので、買ってみる。350 と書いてあるが、これは 3 ポント 50 セントのことなり。帰って食う。べつになんという珍しいものではなし。
タバコを買いに行く。近所のスーパーでは売っていないし、ついぞタバコの自動販売機なるものも見掛けたことがない(あとで知ったがそんなものはありはしないのだ)。タバコとポルノ雑誌と菓子を売っている店があるので、そこで買う。なぜか Post Office と書いてある。タバコは非常に高い。昨日は10ポンド札で払ったからわからなかったが (つり銭など確認せなんだ)。マルボロメンソールが3ポンド60ペンスもする。どうして町の中心部の灰皿にある吸いさしが根本まだ吸ったものばかりなのかの理由の一端がここにあるようだ。Smoking Kills というのの、目的語は財布なのだ!
代金を小銭で払おうとして、硬貨の種類がわからないということに気づく。店員が 1 ポンド、2 ポンドと数えて教えてくれた。ついでに郵便局ならテレビのライセンスというのを売っているはずだと思ってl television licence なるものを売っているかと聞いてみる。どうも話が通じない (これは大家は買えと言っているものである。NHK の受信料みたいなものであろう。みんな本当に払っているのかどうかは不明。家の前にBBCのステッカーが張ってないことは確か)。TV licence と言わないと通じないらしい。(ちなみに、リーダーズによると、イギリスでは license の名詞は licence と書くのが一般的だとか)。店員は短髪でピアスの青年で、最後に Thanks. と言うと、チェースと応えた。
(後日、奥に郵便局があり、その前が雑貨屋になっているものなりと知る。テレビの受信料のことは奥の郵便局に尋ねるべきことなりき)
夕方近所のスーパーに買い物。小学校一年の娘が板チョコをほしがるので探す。ばかでかくて、値段も 1 ポンド以上する。私も食べてみたが、とても甘くてうまかった。常々日本の板チョコは薄くて小さいと思っていたところなのである。息子も字を読んでくれというので行ってみると、ポテトチップスのフレーバーを選びたいということなり。
妻は、私がタバコを買う店の奥にある郵便局でまたしても日本の現金をポンドに替えようとする。私は通行人の視線を気にしながら、店の外でタバコを吸う。妻は、いかにも小さい郵便局なので、窓口を眺めただけで出てきた。
夜の8時に大家が来る約束。夕食はいつごろ食べ終るかと聞かれて時間が決まったのだと妻が言う。
大家から電話。15分遅れるとのこと。風呂の中に敷くゴム製のマットを持ってくる。使い終わったら風呂桶にかけておけという。前の住人は不幸にも日本人でなかったので、黴を生やしたと。黴なら私も得意だとは、言わないでおいた。
ちなみに、夜だからといって、学校で習った Good evening. なんてことを言う人はいないのであって、これは Good night. についても同じ。それぞれ Hello. と See you. で、昼間と変わることなし。妻が茶をすすめると、You are kind ... とした上で、茶がいらない理由を述べる。これに要する時間 15 秒あまり。
大家来訪の目的は、契約書のサインである。大家は上の階に住んでいる老紳士を呼んできて、witness とし、契約書を作成する。私は詳細には読んでいないが、ともかく妻が持つぶんと、大家が持つぶんを作成し、交換するところは、日本と同じなり。印紙は貼らないでいいようである。(ただサインには日付がなければ無効のようなり)
その他、細かい備品のリストを渡され、それらが本当にあるかどうかをチェックしろと言われる。
電気、電話、水道、ガスについては、契約もしないのに使えているのは妙だと感じていて、これについては妻も要領を得ていないらしいので、再度大家に質問する。それぞれの会社に、自分が新しく住み始めたということを電話しろということである。なるほど今日渡された備品リストの前のほうに、昨日大家が妻といっしょに読んだガスと電気のメーターの数値が書いてあり、水道メーターについては水道会社の人間が読むであろうと書いてある。
してみると、朝の British Telecom からの電話は、そのことを言っていたのかもしれない。
子どもの学校については、当初から心配していたことである。こう書かないと、親の義務を果していないようだから、そう言っておくことにする。じつのところは、小学生の間は外国から戻っても、子どもは年齢に応じてクラスに戻れるということで (これをどこで聞いたか忘れた。もしウソだったら小学校の校長と交渉する所存)、帰国後の心配はしていなかった。当地での教育については、子どもが十分な教育を受けられるかどうかではなく、子どもが十分な教育とやらに耐えられるかどうかが心配な点である。
大家は近所の小学校のうち、二つが good schools で、他については顔を顰めて多くを語らなかった。
地方税が city 単位のことであるのと比べて、教育の所管はより広い county という最も大きな行政区画に属するのだという。しかし、city といっても、ここは何市なのかというと、よくわからない。ともかく、所管が異るということで、訪問すべき建物も違うらしい。
まえの住人の郵便物がポストに届いたときの扱い方を教えられる。実際それはすでにいくつか届いている。まあ、赤で消して新しい住所を書いてポストに入れてやればいいらしい。大家のメモに、FORWARDING ADDRESS FOR LAST TENANT:- というのがあって、その次に住所があった。この :- という punctuation は、よく見かける。べつに顔文字ではないらしい :-)。