白地図が必要になって、Web 上を探しまわる。
ところが地図というのは、白地図といえども、どれもこれも著作者が複製を禁じたものばかりで、完全に自由に使えるものが少ない。たまにあっても、gif ファイルで、拡大や加工に耐えないものばかりだ (さらに、出どころがあやしい)。
なんで、公的な測量の結果によって作られる白地図を使うのに、どこかに金を払わねばならぬのか、多少腹が立ってきた。
そこで、国土地理院が公表している「地球地図日本」から、「後ろめたくなくて拡大もできる日本の白地図」を作成してみようと思い立った。
地球地図は地球サミットの「アジェンダ21の趣旨」に沿って旧建設省が提唱したプロジェクトで、「地球の全陸域をカバーし」「統一された仕様で」「誰にでも安価に提供される」「解像度1kmのデジタル形式の地理情報」。「個人の非営利目的での使用においては」「必要なユーザ登録」により「自由に利用でき」るそうである。しかも「非営利目的での使用においては,無料」だ。
今回の計画には、もってこいのデータソースである。しかし、そこから白地図を作成するのは、なかなかやっかいだ。
地球地図の公表に利用されている shapefile という形式の仕様を読む。
これは、esri 社という会社が作成した規格だ。
処理するために R を使うことにしたので、R のマニュアルを読む。
R にいろいろなパッケージを導入する。パッケージのマニュアルを読む。
使用したパッケージの制限で、飛び地があるとハングしてしまうことを発見。
飛び地を削除するために、あれこれやる。
各県の市町村をすべて合併する。
R で png ファイルに出力して、Gimp でパスとしてトレースする。
SVG 形式で出力。
これを Linux 上で行えば、アプリケーションも含めて、すべてフリーのソースで「後ろめたくなくて拡大もできる日本の白地図」が作成できるというわけだ。
あとは、トレースという段階なのだが、これがなかなか熟練が必要。
白地図という性質上、かなり縮小しても美しくなるように海岸線を単純化していかなければならぬのだ。
ともかく北海道だけ作成したので、jpeg に変換したものを貼っておくことにしよう。
そのうち、日本全国を作成して SVG フォーマットで出力し、Adobe Illustrator などで読み込めるようにし、公開いたしたい。