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書き逃げアンドロイド。

副交感神経が優位になるような写真が好き。

責任の範囲

2022年05月05日 11時36分56秒 | 意識論関連

任意のタイミングでボタンを押すよう指示されている状態ということは 「いつボタンを押そうか」という準備が脳内で働いていることになり それが実際にボタンを押そうとするより以前に脳電位の上昇として現れているだけである

いつボタンを押すのかを 外部から指示されたタイミングで押す場合にも先に脳電位が上がっていれば それは確かに怪異である

 

意識の大半は無意識であり だからこそ「本当の目的」を忘れて意図しない結果になるような行動をヒトは採ってしまうことに陥るのである

しかし 意識の大半は無意識であるとは言え 意識(自由意志)が全く存在していないなどという論証にはなっていないのである

殴られて気を失っているわけでも 夢遊病でもなければ薬物中毒でもないにも関わらず 主体的自律的に物事の判断をせずに漫然と無意識に危険性を放置するような行動を採ってしまうことが問題なのであり

主観的印象だけで振り込め詐欺の言っている内容を鵜呑みにして金を振り込んでしまう無意識性とは 自分の頭で論理客観的に「考え」ていないからこその無意識であり これこそが「意識がない」状態なのである

振り込め詐欺に騙されている状態では 他人から「騙されているのではないですか?」と問いかけられても 頑なに「いや 絶対に騙されてなどいない」と言い張ることが多い

この場合 動物的・医学的意識は明瞭で 名前も住所も電話番号も正確に答えられ 記憶もしっかり働いているにも関わらず 詐欺師の言っている内容の論理的齟齬・論理整合性の欠落には全く気づくことができなくなっているのである

オウム真理教幹部達も 東大医学部に入れる程の学力偏差値がありながら 夢遊病でもなければ薬物中毒でもないのに 麻原彰晃の言っている内容の論理的欠陥には気づかなくなり 「人類の救済」だと本気で信じ込んでテロを実行したのである

オウム幹部達がテロを計画から実行するまでの期間 全てが夢遊病患者のように記憶も医学的意識もなかったとわけではなく 実際に法廷では自分達が何をしたのかを正確に答えているのである

日本大学の組織腐敗においても 職員達は自分達が何をしたのかを決して「憶えていない」わけではないし

東京電力福島第一原子力発電所の職員達も 自分達が何をし 何をしなかったのかはしっかりと憶えているのである

記憶が明瞭で 憶えていながらも 「本当の目的」に基づいた自律的な行動選択を全く誰もしなかったからこそ 組織腐敗は進行し 終には原発事故という誰も求めていない結果に陥ったのである

ヒトの多く 大衆観念的には記憶の量や速度こそが知能であるという錯覚を持っているものだが 東大医学部に入れる程の偏差値があっても本質的知能としての自律的な社会的責任判断能力は発揮されることはないのである

だが 大学も含めてあらゆる試験というものは「量」と「速度」ばかりが求められ 「質」については誰も言及しないのである

 

脳には個人差はあるものの 容量や細胞や神経軸索などの基本構造自体にさしたる違いはない

にも関わらず 「バカ」と「バカでないヒト」に分かれるのは 自分の頭で物事を論理客観的に検証して 真実なのかどうかを見極めようとする主体的「意思」が働いているかどうかに依存するのである

「多数派か少数派か」 「権威かそうでないか」 といった分類には意味がない

真実かどうかは論理客観的根拠や証拠に基づき 論理的齟齬のない方が「正しい」という判断をして はじめて「意識」として機能するのである

マスコミは「信頼できるメディア」さえ信じておけばデマには騙されないと言い張るが その代表であるはずのNHKが公然と「自由意志は存在しない」などという荒唐無稽な脳科学者共のデマを垂れ流しているというのは あまりに無責任な話であり 「信用」に価しない

NHKはテロップに「妄想」と表示しておきさえすれば何を垂れ流しても赦されるとでも思っているのであろうか

テレ東の「やりすぎ都市伝説」に人気があるからといって NHKで荒唐無稽なデマを垂れ流しても良いわけではなかろう 本来NHKは金儲けが目的ではないからこそ大衆ウケに依らずに真実だけを伝えるという社会的役割があるにも関わらず 視聴率稼ぎのためにデマを垂れ流すというのは一体誰の得になるのかと言えば

おそらくは視聴率は番組制作責任者の「業績」になるからであろう

マルクス:ガブリエルだの養老孟司だのを垂れ流しておけば 大衆人気によって視聴率が稼げて「業績」になることにより 番組制作責任者の独裁状態に陥り 誰も批判をしなくなるという組織腐敗状態に陥っているのである

こうした「脳への報酬」に対する条件反射行動こそが 無意識なのであり 警察官が点数稼ぎを優先して安全性を蔑ろにするのも同じ構造である

ヒトの大半は 「上」と見なした権威や上司には逆らわず 唯々諾々と服従忖度迎合同調して何の批判精神も発揮することはない

だからヒトはバカになるのである

ヒトという種の生物は 組織に属することによって先天的な「社会形成習性」に無意識に流されることで 簡単に組織腐敗状態に陥り 荒唐無稽なデマであっても簡単に鵜呑みにして疑わなくなるものなのである

これもまた「無意識」によるものである

NHKの番組スタッフは 決して薬物中毒や殴られて朦朧としているわけでも 生活を脅かされて恐怖で服従しているわけでもなかろう にも関わらず「自由意志などない」などという非科学的な脳科学者共のデマを垂れ流すというのは バカ以外に形容詞が見つからない

もしも自由意志としての意識が一切存在していないというのであれば 犯罪者は自分の行動に対して責任を負わずに済む言い逃れに使えるのであり 社会的にあまりに無責任極まりない大嘘である

若い女子高生がミニスカートで階段を登っていると つい ウッカリ 覗き込みたくなる衝動に駆られることがある

「見たい」と思うのは欲望や情動であり これ自体は自由にはならず「欲望そのものを欲することは出来ない」のだが 「いや ダメだろ」と思いとどまることは可能である

つい ウッカリ 墨汁を口ですすっても 飲み込むまではいかずに済むのは 意識による抑制が働くからである

しかし 情動というものは動物の行動の最も基幹となるものであって 自然界においては自分の頭で深く物事を検証し 真実か嘘かを見極めている暇は 祖先にはなかったのである

そして それは脳が肥大したヒトにおいても 情動を司る大脳辺縁系の構造や機能自体にほとんど「進化」は促されず 相変わらずイジメや強姦略奪事件や戦争は後を絶たない

ロシア兵に関わらず 兵隊というのは「自分の意思(自由意志)」というものを過酷な訓練によって不具にさせられ 唯々諾々と上官の命令に服従するよう行動「学習」させられているため 戦争のようなバカげたことにも便利に使えるようになるのである

南京虐殺や重慶無差別爆撃のうように 兵隊でなくとも京都大学の教授達が満州において中国人捕虜を用いた凍傷の生体実験をやらかした事実もある

ヒトという種の生物は 「上」と見なした権威や上官の命令に唯々諾々と服従することに「滅私奉公」などと称して美徳(主観・無意識)を感じて疑問を持たなくなる習性がある

自分の頭で物事を判断せずに 唯々諾々と誰かの言いなりに服従しておいた集団の方が 環境資源の奪い合い競争においては「大きな力」を発揮することで 遺伝的に残り 拡がりやすいという結果として ヒトには集団統率的協調行動バイアスの先天的本能としてバカになる仕組み(認知上の欠陥)が組み込まれてしまっているのである

遺伝的進化というものは 都合良く目的に則って「選ぶ」ことなど構造的に不可能であり 先天性のバカは進化では治らない

何億年経とうがバカに対する淘汰圧力が働き大半が死滅しないことには進化など促されることはないのである

だが ヒトには先天性の情動行動バイアスに合理的価値があるかどうかを自律的に論理客観的に検証することで見極めること「も」可能である

「意識の9割は無意識」であるために それは決して簡単ではないとは言えるものの 簡単なことなら私がいちいち噛んで含めるように毎日のように説明する必要など要らないのである

何度も言っているが 本論も含めて科学や哲学というものは大衆人気や主観的安心満足感を供するものではなく あくまで真理(本当のこと)と嘘を識別するためのものである

嘘か真実なのかは 自分の頭で客観的に「考え」れば見極めることは可能である

だが現実には自分の頭で物事を検証するヒトがあまりに少ないが故に荒唐無稽なデマや嘘の方が大多数を占めてしまっているのである

ヒトの大半がバカなのは 私の責任ではない

 

 


Ende;