「方舟」を読んだ

「方舟」をAmazonオーディブルで聴き終えた。


んー。
何で評判が良いのか分からない。
やっぱりミステリに向いてない(^_^;)
あのオチがそんなに良いのか。不思議。


ミステリのキャラってだいたいそうだけど、誰にも何の魅力もない。
主観キャラはつまらないし（これは仕方ない）、探偵キャラはなんかムカつくし、

犯人はサイコパスすぎるし、他は誰が誰やらわからない（真面目に聴いてないせいもある）。　


最後にヤバい状況になっても、ダラダラと犯人の種明かしに付き合う主観キャラにイライラした。

「K2」を読んだ

医療漫画「K2」をコミックDAYSで日々読んでいて、年末年始の全話無料で追い上げて読んだよ〜。

とても面白い。

ドクターにあるまじき筋力に笑う。

ドクターKは医者として優秀すぎるし、善良かつ人間ができすぎていて、でも嫌味は

なくてまぶしい（熊と間違えられたことを根に持ってるっぽいのがかわいい）。

一也もとてもいい子。

医学部の同期生や研修先のドクターたちもいいキャラ。

すごく悪い顔をした闇医者（ドクターTETSU）が良いことしかしないのも最高。

譲介が、昔はあんなにオラついていたのにすっかり良い子になって、一人称・僕なのが胸キュン。

死に水を取る発言に胸キュン。

何年か越しでキャラが再登場するのも胸アツ。

野良スーパードクターがたくさんいて、世の中のドクターがみんなこうならいいのにね。

「脳外科医竹田くん」が逆K2とか裏K2とか言われているのは笑う。

「スーパードクターK」「DoctorK」も読むよ〜☺️

「半暮刻」を読んだ

月村了衛「半暮刻」を読んだ。

前半も良かったけど、後半がすごかった。

電通と思しき大手広告代理店アドルーラーに勤めるもう1人の主人公・海斗が、

公金を自社の上層部や政治家に還流させるスキームを作り、そこに半グレやヤクザが

入り込み、他方、高橋まつりさんをモデルにしているだろう部下を追い詰めて自殺させる…。

電通の東京五輪談合事件もだし、きっと大阪万博の背後では、実際にこんなふうに

公金を際限なくかすめ取ってる人たちがいるんだろうと思う。
海斗が大学のイベントサークルの後輩らに、芸能人等の接待のために、お持ち帰り用の

女を用意させるとか、最近話題の松本人志の事案も想起させるし、いろんなことが

タイムリーすぎる。

海斗の上司が、次にアドルーラーが狙うのは憲法改正時の国民投票だと言ってて、

オエッてなった。
前々から、憲法改正の国民投票について、直前以外はCM規制がなく、金に物言わせて

政府与党の好きなように世論を作れるからヤバいと言われてるよね。

海斗は一旦破滅？するんだけど、もう1人の主人公・翔太とは異なり、本質的な

気づきや反省はまったくなく、薄気味悪い。
部下、ヤバいヤクザ、そして翔太という別々の立場の3人から、同じように邪悪だと

指摘されても、本人は何も分かってない。
海斗にはある意味、救いがない。
なので、物語としては、変な終わり方ともいえる。

最後、翔太が懸命に海斗に伝えようとするんだけど、会話だけでそれをやられると

読者としてはちょっとしらけてしまう。
著者の伝えたいことを台詞でダイレクトに伝えようとするのはあんまり好きじゃない。
翔太と海斗の対比が弱くて、その2人を主人公にして、最後に対峙させることで読者に

何かを見せようとした著者の目論見はうまく行ってない。

でも面白い作品でした。
現実を描いてるだけじゃん、という見方もできるかもしれないけど、それをこんなに

緊迫感を持って読ませるのはすごいと思う。

月村了衛って筆が早いよね。
しかもこんなにテンションの高いものをコンスタントに出せるのは立派。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読んだ

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読んだ。

実は、読んだのは2022年8月なんだけど、今年中の日付しか選べないんだね〜😓

終盤で明らかになるストラットの所業がすごい鬼畜でびっくり。ひどい。

終わりが見えた頃にもうひとヤマ、超ヤバいことが起きて、主人公はその対応で

忙殺されてしばらくロッキーについての言及がなかったんだけど、私はロッキーやばい

ロッキーやばいロッキーやばいと思っていて、やっぱりロッキーやばかった…。

面白かったけど、地球の技術が進みすぎてる気がするのと、1人の人間にあんなに

強権を与えるのは嘘くさく（フィクションだけど）、主人公は有能すぎで、ロッキーの

感覚は普通すぎる。

クルーを昏睡させるなら、起きたときに備えて、諸々書いた指示書というか計画書と

いうか、何か用意しておかない？？

（それでは序盤の展開が出来ないから仕方ない）

未知の宇宙生物を張り切って地球に送りつけるのは狂気の沙汰だけど、それを

やらないと人類滅亡の危機だし、まいっか。

最後の展開は微妙。あんな終わり方か…。

ちゃんと主人公が地球世界で報われてほしかった。

映画はどうなるのかな。ロッキーは。言葉は。

同じ作者の「火星の人」の主人公とそっくりなポジティブさなので、読んでるときは

マット・デイモンのイメージだったけど、映画はライアン・ゴズリングだそう。

楽しみだね〜☺️

「呪術廻戦」25巻を読んだ

「呪術廻戦」25巻を読んだ。

五条、復活おめ。
長かった。
作中時間はそんなに流れてないけど、現実世界では長かった。

それにしても、伏黒が宿儺の器になるの、納得いかない。
虎杖が千年に一度の器とか何とか言ってなかったっけ。
そんなにホイホイ宿儺の器になれるものなの…。
虎杖の存在感がどんどんなくなっていく。

五条VS宿儺を観戦しながら色々考察しあってるのは面白かった。

ここ数巻のうちでは分かりやすかった気がするけど、でもやっぱり分かりにくいな〜。

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」

評価：★★★☆

古賀豪監督

「鬼太郎誕生　ゲゲゲの謎」を見た。

映画好きの中で話題なので。

上映回数が減ってるせいか、ほぼ満席。

田舎者なので満席キライ。スカスカが好き。

満席になるのは上映回数が足りないとかスクリーンが小さすぎるんだよね。

箱割りが間違ってる。

で、肝心の映画。

子ども向けのタイトル（ドラえもんとかポケモンとか鬼太郎とか仮面ライダー等々）は

まず第一に子どもが楽しめるのが大事だと思っているので、PG12がついているとはいえ、

これは鬼太郎映画として良いのか？と大いに疑問。

横溝正史（読んだことないけど）や京極夏彦みたいなのを鬼太郎のキャラクターを

使ってやる必要や意味があるの？

犬神家の一族が見たいなら、犬神家の一族を見たらいいじゃん…と思う（犬神家の

一族を見たことも読んだこともないので、詳しくは分からないけど）。

ストーリーやテイストは別に珍しくない。

大人が見るには鬼太郎色が邪魔だし。

こういうのを見ると、ネームバリューのあるキャラを利用して企画を通したかった

だけなのか、という気になる。

鬼太郎ってのはもともとこういうものだということなら、余計なお世話でサーセン。

鬼太郎も長い歴史のあるキャラクターだからファン層もだいぶ幅広いと思えば、問題

ないのかもしれないけど、小さい子もそれなりに入ってたし、親子連れが途中退席

するのを見ると、単に飽きたり何か他の理由かもしれないけど、大丈夫だったかなぁと

少し心配になる。

と、批判的なことを書いてるけど、鬼太郎父（目玉の親父になる前の状態）の色気が

ムンムンで良かったよ（良かったのかよ）。

男性の和装はときめきますのう。

バディムービーとしても良い。

水木さんはなんか気の毒だったけど。

中盤のアクションシーンはすごく良かった。

タバコ吸いまくれば昭和と思ってそうな気配。

女性陣に救いがないのが嫌だよねぇ。

「昭和を終わらせてくれた！」みたいなのを見て、それでも女は捨て置かれるのか…

という気持ちになった、

「葬送のフリーレン」漫画とアニメ

アニメ「葬送のフリーレン」を見て、最初はずいぶん淡々としたアニメだな〜と

思っただけなんだけど、何回か見てたら毎話泣くようにになってしまった…。

エルフと人間の寿命の違い、時間の感覚の違いが切ない😢

初めはそれを何とも思っていなかったフリーレンが、そのことに気がついたところとかさ〜。

そういうことが出てくると、ヒンメルとハイターとかが微妙な表情をしたり〜。

すべてが胸に沁みる…。

みんながフリーレン大好きなところもいいよね☺️

原作も買って読んでしまった。

原作もいいけど、原作を読むと、アニメの出来がすごく良いことが分かった。

「沈黙の艦隊」

評価：★★★☆

吉野耕平監督

大沢たかお、玉木宏、ユースケ・サンタマリア、中村倫也他出演

そろそろ終映になりそうな「沈黙の艦隊」を見たよ。

すごい序盤までだった。

続編ありきなのね（続編作れるほど興収あったのか？）。

ずっとシリアスだし（クスッとなったの、「捕獲って魚じゃあるまいし」という台詞だけ）、

ベタベタしてて湿度高いけど（邦画はだいたいいつもそう）、割と良かったよ☺️

原作はほぼ忘れてて、海江田が頭おかしいことしか覚えてない🤣

覚えてないけど、入江兄弟のくだりって原作になかったよね…？

海江田と深町のキャラ説明のためなんだろうけど、なんだかなぁ。

私は潜水艦より水上艦が好きだけど、水上艦も少し見られて良かった。

少し鉄分補給した感じ〜。

大海原を見るのも楽しい。

ハンターキラー、バトルシップ、ザ・ラストシップを見たくなりました〜。

政治パートは原作では面白いけど、映画だといつも同じような俳優で…。

不思議なんだけど、核弾頭って数えたら分かるもんじゃないの…？

そういう管理はされてないの？？

漫画「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」

「フラジャイル　病理医岸京一郎の所見」を読んだ。

マガポケで日々楽しく読んでいたんだけど、電子書籍で全巻購入して読んでしまって、

日々の楽しみが消えた…。

ドラマ「ドクター・ハウス」と似てると言われてて、確かに似てるところはある。

岸先生もひどいひどいと言われるけど、患者や頑張ってる医療従事者に対しては真摯だし、

すごく真っ当なので、本当にひどいハウス先生とは違うけど…（でもハウス先生、

好きだよ。近くにいたら迷惑だろうけど）。

今さら岸先生に間違わせたり、悩ませたりできないんだろうけど、優秀すぎるし、

超人だし、極めて真っ当で、「理想の病理医」という概念ぽくなってるよね。

最近は病理の話ではなくなってる…。

製薬会社の話も緩和ケア科の話も面白いんだけど、私は病理の話が読みたいよ。

22巻が、宮崎の総集編みたいな回があったり、タイトル回収回があったり、最終巻

みたいな勢いだった。

また千石弁護士に出てきて欲しいけど、弁護士が出てくるのは医療過誤がらみだし、

出てこない方が良いのかな〜〜。

「バービー」

評価：★★★

グレタ・ガーヴィグ監督

マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、ウィル・フェレル他出演

「バービー」を見た。

ちょっと期待値を上げすぎたけど、面白かったよ。

ネタバレ？？あるから、嫌な人は読まないように。

冒頭の2001年宇宙の旅オマージュ？で人形を壊すのを見て不快になる人がいるようだけど、

そんな感じでもないような。

ラストの婦人科受診を、バービーが妊娠したととらえるのはおかしいでしょー。

あれだけ「恋愛でハッピーエンド」を拒否していたのに、それはないよね。

人間になったバービーが健診受けに行っただけでしょ。

バービーの成長や変化は既定路線で、どちらかというとケンの解放？成長？変化？を

描いているような…。

有害な男性性ってやつからの。

私も全部正しく理解してるわけではないけど、これはその手の文脈に馴染みなく見ると

さっぱり分からないのかもしれないし、あるいはその手のことに馴染みなく生きてきた男性

（女性もか？）が何も知らずに見ると不愉快になったりするんだろうか。

それとも、そうだとしても面白いんだろうか。

思った以上にテーマ直球ストレートな作品だった。

こういうテーマの作品がハリウッドで作られてヒットしてるのは良いことだね（日本で

ヒットするのかはわからない）。

ライアン・ゴズリング良かったよ。

マーゴット・ロビーも鍛えてて立派だなぁ（ハリウッド俳優は当たり前か）。

マーゴット・ロビー美しすぎるうう。

人間を消費することの問題を思いつつ。

まあ、この人たちはそれが商売だけど。

ライアンゴ・ズリング見ると、「ファーストマン」を見直したくなっちゃうんだな。

何回見るんだよ（一生見るんだよ。笑）。

ライアン・ゴズリングについて色々語る人も「ファーストマン」はスルーしがちなのが悲しい…。

興収悪かったけど〜〜私は好きなんだ！

「スーパーチューズデー」も好きだな！

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」楽しみだね！