晴れ時々大雨~カメレオン日記~

人生晴れの日もあれば豪雨の日もあったり(^^)他人の不幸は蜜の味?!読んで笑って☆バタ子のトラブルドタバタ日記☆暇潰しに

両想い?! いや勘違いです。

2010年02月03日 | おかしな人





実はこれは私の話ではないのですが、随分前に仕事の関係で少し仲良くなった人の興味深い体験。


彼の名前をOさんとしましょう。

Oさんの職業はいわゆる商社の営業マン。
私とも彼がうちの会社に営業に来ていた関係で知り合い、まぁ合コンをきっかけにたまに電話したりメールしたりといった程度の関係となりました。

顔はそこそこ整っている方じゃないでしょうか?!
歳が2つほど上で取引先ということもあり、最初は相手を立てつつ失礼のないように接していましたが、
この男、実はとんでもないナルシストというか自意識過剰でして、ここではあえて説明しませんが、本当に呆れ果てて苦笑からため息に変わるほど|(-_-)|   

まぁそんなOさんは都心にある実家から毎日会社に電車で通っていたわけです。
そんなある日の朝の通勤電車でのこと、Oさんはいつものように、いつもの時間の電車で、いつもと同じ車両に乗り込みました。
ふと視線を巡らすと、座席にちょこんと座っている小柄でとてもきれいな女性と目が合いました。

彼は素直に、きれいな子だなぁ、と思いました。
ちらちら見ていると、彼女もOさんが気になるらしくなんどか目が合い、そして目が合うたびに彼女が恥ずかしそうに目を伏せる仕草が可愛いくてまた見てしまうという感じでした。  
Oさんは素直にまた会いたいな、と思いましたが、次の日も、その次の日も彼が乗る電車で彼女の姿を見つけることができました。
彼女もまたいつも同じ時間の、同じ車両に乗っているようでした。
Oさんのそのささやかな願いは簡単に叶えられました。

2週間ほど過ぎて気がつくと、毎朝電車で彼女の姿を探すことは日課になりました。彼女の姿を見つけ、心の中で唱えると、祈りが通じたかのように必ず彼女が振り向き、そして目が合った時にこっそり“おはよう”と心のなかで声をかけるのでした。

ある時、Oさんはたまたま来た電車に乗ったため、いつもの車両には乗れず、彼女に会うことができないと思ったOさんは、車両を移動しようか迷いました。
まぁ彼女うんぬんは置いておいたとしても、いつもの車両の方が、降車駅での乗り換えに都合がいいということもありました。
混雑している車内で移動すべきか迷っていると、なんといつものあの彼女が少し離れた席に座っているのを発見しました。
落ち着きなく誰かを探すようにキョロキョロしていた彼女の方もすぐに気がつき“あっ”というような顔をした後顔を赤らめ下を向きました。
彼女が自分の姿を捜し求めていたことは明らかでした。その後もちらちらとOさんの方を見ている彼女に、Oさんは運命めいた淡い恋心に似た感情を抱き始めました。

Oさんは私から見ても顔はまぁまぁ整っていますし、Oさん自身も自分の経験からかその自覚はありました。そして彼女の反応を見るかぎり、彼女も同じ気持ち・・・。

しかしなかなかど-して、これが声をかけることができないOさん。

そんな折り、Oさんは寝坊をしてしまい、いつもより3本ほど遅い電車に乗ることになりました。
今日はあの子には会えない・・とがっかりしていると、なんとあの彼女が座っているではありませんか!!

Oさんは完全に舞い上がってしまい、これはもう偶然ではなく運命なんだと思いました。そして彼女もそう思っているはず!
彼女が振り向くのを待っていました。
ふと顔をあげた彼女は視線に気がつきOさんの姿をとらえました。
今日はきっと声をかけられる!そう決心したOさんは最高の笑顔で彼女の視線を受けとめました。

が、彼女はOさんを見るなり、“ひっ!!”という声にもならない声をあげ、いつもと違う次の駅で慌ててかけ降りていきました。

その日以降麗しの彼女を見かけることはパッタリなくなりました。
Oさんはもっと早くに声をかけることができなかったことを後悔しました。


************************

と、淡い恋の思い出話としてこんな話をOさん本人がしていたんです。

私は、Oさんはなんて幸せ者なんだろうヽ(´▽`)/
と思いました。

だって明らかに電車の彼女はOさんに恋なんかしてないでしょう(笑)。
普通に考えて、彼女からしたら、車両を変えても、乗る電車の時間を変えても、必ずOさんがいて、こっち向いて微笑んでたりなんかしたら、間違いなくストーカーですよ^ロ^;
(想像するとちょっと怖い) 
私はそう思ってますけど、本人にいくら言ってもナルシストにありがちな大勘違い&超ポジティブ精神によりあっけなく否定されました。
なんなら俺のこと好きで嫉妬してんの?、まで言われたのでそれ以上言いませんでしたけど。

その後私は渡豪したのでOさんと連絡を取っていませんが、彼はきっと今でも両思いだったと信じていると思います。

“恋”って“勘違い”からなんて言いますが、勘違いからとすれば、ストーカーとも紙一重だなぁと思うわけです。 

皆さん気を付けましょう(^^)


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