晴れ時々大雨~カメレオン日記~

人生晴れの日もあれば豪雨の日もあったり(^^)他人の不幸は蜜の味?!読んで笑って☆バタ子のトラブルドタバタ日記☆暇潰しに

ベットメイクとインド人のおばちゃん☆オーストラリアつれづれ日記

2010年02月16日 | オーストラリア生活



久々にオーストラリアのワーホリ時代のお話です。

当初私は、ワーホリの滞在を半年の予定で、語学学校3ヶ月その後3ヶ月はオーストラリア旅行で帰る計画でいたところを急遽車の免許のために1年の滞在に延ばしたので、ラウンド(オ-ストラリア旅行)したあとは車の教習を受けながらその他の時間はワーキングホリデーのビザの特権を活かし、いろいろな仕事をしておりました。
いろいろ、というのは別に長続きしなかったから、というわけではなく、なかなかフルタイムの仕事がなかったので掛持ちしつつ、また、当時は3ヶ月までしか同じ雇用主の下で働けなかったため、最終的にはいろんな仕事をやっていた、といった感じでしょうか。

そんな中で、同じアパートで暮らしていた日本人のシェアメイトの紹介で2ヶ月ほどあるホテルのベットメイクの仕事をしたことがありました。

仕事内容は皆さんご存知の通り、OUT(チェックアウトした部屋)した客室を次のお客様のためにリメイクすることと、STAY(連泊の部屋)のお客様の部屋のシーツやタオルの交換、アメニティの補充といった仕事です。
1フロア18室あり、1フロア分の鍵を渡され1人で18室担当しますが、OUTとSTAYの割合によっては早く終わったり、なかなか終わらなかったりといった感じです。

まぁ時給はそこそこ良くて(当時のレートで日本円だと1400位でしょうか)、仕事も15時位に迄には終わるし、public holiday(いわゆる祝日です)の時はdouble pay(時給2倍)になるので、かなりおいしい仕事ではありました。
他の仕事と比べて、という意味で。
基本的に外国籍のワーホリは給与の30%は税金でもってかれてしまいますから、少しでも時給のいい仕事を探したいのは山々なんですが、同じ雇用主の下で3ヶ月までしか働けない、というところがネックになってなかなかいい仕事がないのが現状です。
ワーキングホリデー本来の意味は旅行や語学、仕事を通しての文化交流が目的であって、お金(外貨)を稼ぐことではないのでしょうがないですね。


入ってすぐの最初の仕事は日本でいうパートのおばちゃんについて教えてもらいながらやります。2回目以降は1人で担当します。

旅行者の部屋は様々です。
まぁ日本人の私が言うのもなんですが日本人団体ツアーの宿泊客の部屋はかなり綺麗です。
なので当然仕事も楽になるので、日本人団体ツアー客が泊まっているフロアは結構人気があります。
ただし私たちワーホリのペーペーは選べないので残ったフロアになります。

ベットメイクの仕事の醍醐味はチップと忘れ物(置き土産)です。
オーストラリアは基本チップの文化はないのですが、お客はほとんどが海外から来てるので半分位の確率でチップがあったりします。
また、忘れ物でも貴重品やモノはフロントに届けますが、食料は基本破棄するのが規則なので、開けてないパンやお菓子などは“超”がつく極貧節約生活を送っていた私たちワーホリにはラッキーなプレゼントととしてこっそりもらっちゃったりできちゃうんですね(^皿^)内緒で。。
でも日本の生活から考えると後者はあり得ないっていうか、おいおい(^ω^;って感じですけど。

で、先に述べたように、仕事を始めて2回目から1人でやるわけですが、1回目に私に色々仕事を教えてくれたパート(?)のおばちゃんがインド系オーストラリア人で、といってもまぁオーストラリア人と結婚して永住権をとった系の人なので生まれも育ちも純粋なインドの方で英語もものすっごい訛りのある人だったのですが、この人が、とてもとても親切なんです。
別の人にわからないことを聞きに行った時は、

そんなこともわからないの?!日本人は金持ちだから掃除も自分でやらないのかしら(´ω`)

みたいなこと言われたりしたんですけど、このインド人のおばちゃんは本当に親切で丁寧に仕事を教えてくれるし、ちょくちょく様子を見に来てくれるし、日本人がほとんどいない職場で不安を抱えていた私にとっては如来様かはたまた観音様かと思ってしまったくらい(*´∀`*)。ちなみに彼女はインド人なので額の真ん中にお花の形のチャクラをつけてたから尚更そう思ったんだと思います。なので、私もかなり信頼してました。
彼女はその後も毎回私の様子を見に来て1、2部屋は手伝ってくれました。

2週間が過ぎた頃、私はそれまで1度もチップを見つけたことがありませんでした。でもオーストラリアはもともとチップの文化はないから、とあまり期待もしていませんでした。

ある日の休憩時間に、他のおばちゃんたちは休憩室でべちゃべちゃと誰かの悪口を話はじめました。
こういう光景は、万国共通というか、日本でもお馴染みの光景です(^^;
もちろんその場にいない、お休みの人の悪口と相場は決まっているわけで、毎日のことでした。
ちなみにベットメイクの仕事をしているおばちゃんたちは半数がフィリピン系、残りはインド系、あとはワーホリの子たちで、ワーホリのヨーロピアンを除けば、ほとんどアジア人です。
なので、性格の不一致そのものよりも、文化や風習、慣習の違いからくる不満や悪口がほとんどです。

その日のお休み=悪口のターゲットはあのインド人のおばちゃんでした。

私は無言でその場にいましたが、ふと1人のフィリピン系のおばちゃんが私に言いました。

あんた、あのインド人の彼女と仲いいみたいだけど、あの人、気をつけた方がいいよ!彼女の頭のなかはお金のことだけなんだから!!
私も何度やられたことか(`へ´)

なんのこと言ってるんだ(゜_゜)?
とあっけらかんとしてると、

あの人ね、あんたは面倒見てもらって信頼してるかも知れないけど、手伝うふりして、チップ全部がめてるんだから!!
私も入りたての頃何度やられたことか!
あんた絶対にあの人が手伝いに来ても鍵渡しちゃダメよ!鍵受け取ると最初に全部の部屋チェックしてチップ全部とっちゃうんだから!!

えっ(οдО;)そうなの?!
確かに彼女は内緒で手伝ってあげる(^^)といい、全部忘れ物とかないかチェックして大変な部屋を私がやってあげるから(^ω^)といいフロアの鍵を要求してきていました。
そして私は仕事を始めて2週間、1度もチップを見つけたことがない。。仕事を紹介してくれたシェアメイトはいつも$10以上のチップを手にしているのに。。。

純粋に信頼していて、休憩時間にいつも悪口を言っているおばちゃんたちを軽蔑すらしていた私は、ショックだったのと、まだ半分信じられないのとで呆然としました。
そしてその半分信じてしまって疑っている自分が、今まで軽蔑していた悪口を言い合うおばちゃんたちとなんら変わりのない薄汚れた存在であると思うと悲しくなりました。

あぁ~如来様・・・

でもチップなんてもともとあるかどうかもわからないし、証拠もないし、それに彼女が本当にそういうことをしていたとしても永遠に誰にも知られることはないでしょう。
だけど、なんだかモヤモヤするんです!

次の仕事の時、インド人の例の彼女は私の担当フロアより5F位上のフロアを担当していたのに、15分もしない内に彼女は私の元にやってきました。

OUTの部屋が1部屋15分~20分、STAYの部屋が1部屋10分以内なので、1部屋終わっていないのを見込んで来ているのは明らかでした。
おばちゃんたちの悪口を聞く前であれば、1番に気に掛けてくれてる、と素直に喜んだところですが、とにかく冷静に彼女を観察して、自分の目で確かめて見たかったのです。
そして彼女はいつものように先に他の部屋をチェックしてあげるから、といって鍵を要求しました。
私は以前と同じように、Thanks!といって鍵を渡し、彼女が隣の部屋に入ってすぐに後を追いました。

私が見たのはツインのベットサイドテーブルにそれぞれ$1コインが2枚ずつおかれ、そのコインの片方の山に手を伸ばし、ポケットに入れる瞬間のおばちゃんでした(οдО;)

信じてたのに~(/_\;)

すぐに気配に気付いたインド人のおばちゃんは、かなりびっくりしたようで、

どうしたの?!

と聞いてきたので、聞きたいことがあったからと答えると、

ちょうどいい時に来たわ!この部屋の人がチップを置いていったから、2人でわけましょう(^ω^)
ラッキーね♪他の人には内緒ね(^^)

といって、私に$1コインを1枚渡しました。
この部屋には$1コインが4枚の$4あったのに、ポケットに入れるところは見られてないと思っているのか、私には$1しかくれなかったんです。金額がどうこうよりも、なんだか呆れと悲しみと怒りと虚しさが入り交じった複雑な気分でした。お金が欲しくないと言ったら嘘になりますが、チップを置いていったお客さんは部屋を掃除してくれる人のために置いていくわけで、実際に掃除してもいないのにチップを持ってく神経がなんだか理解に苦しみました。だって私から見たら泥棒ですよね?!
確認したいと思ったのは確かだけれど、ある意味一番見たくない場面を見てしまいました。

おばちゃんはあっけらかんと、この部屋はそんなに汚れてないから他の部屋見てくるわねーといって出ていきました。
そして鍵を返す時に、

他の部屋にはチップはなかったわ。

と言って、ポケットからチャラチャラと音させながら自分のフロアへと戻っていきました(´ω`)

次の仕事から私はそのおばちゃんが様子を見に来ても、I'm OK! 手伝ってくれなくても大丈夫!と言って断りました。
その日以降常に1日$10位チップを手にすることができました。

小銭と引き替えに、大事なものを無くした気がします。
その後、インド人のおばちゃんは新人をとっかえひっかえターゲットにチップの横取りを繰り返していました。私は日本人の子がターゲットになった時だけ、日本人のよしみで忠告してあげました。
自分が軽蔑していたあのおばちゃんたちと同類になっても、チップを本来受け取るべき人が何も知らずにチップを横取りされてるのを見ると、小ズルい人間が得をして、正直者がバカを見ているようで、なんだか納得できなかったから。
でも、忠告しつつこの葛藤を英語で伝えるのは難しかったので、ヨーロピアンの子や新しいおばちゃんがターゲットの時には言えませんでした。

私ってケチ臭いのかしら?!
はぁ(-ω-)お金は諍いのもととは言いますが、人間小さくしますね~はぁ。
そんな出来事でした。

 

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