この言葉を初めて聞いたのは高校に入学してまもない、高校一番最初の地理の授業でした。
地理の先生は私たち新入生に言いました。
「俺はなぁ、1年の内でこの時期が一番嫌いなんだよ。なんでかわかるか?世の中の新入生、新社会人どもがエスカレーターふさいでたり、人の流れに逆らって歩いてたり、キョロキョロしながらもたもた歩いてたり…。社会って-のはな、“暗黙のルール”ってやつがあるんだよ。それをまるでわかってない連中が、いきなり大量に沸いて出て乱しまくるのが4月なんだよ。だから俺はこの時期が最も嫌いだ!お前たちも暗黙のルール乱すんじゃないぞ。」
と。
いきなり不機嫌そのものでこんな話から授業が始まったもんですから、みんなドン引きですよ。
親も教えてくれない当たり前のルール。
それがわからんやつは家から1歩も出るな的なその先生の威圧感に当時は圧倒され、また一般常識とはまた違ったその言葉の意味の深さに時には驚き、時には納得したりしたものでした。
それから時は流れて十数年。
私は4月になるとこの言葉を思い出します。
人の流れに逆らって逆そうして歩く新社会人。エスカレーターをふさぐ外国人や新入生。
そして私は思います。
世の中の暗黙のルールって-のがあるんだから従えよ!
と。
規則じゃないし、誰かが決めたわけでも、どこかに書いてあるわけでもないのにみんなが知らず知らずのうちに従ってるルール。
守らなくても別に違反でも大きな問題でもないルール。周りの人がちょっと不快に思うか、せいぜい舌打ちされるだけ。
同じ駅でもある出口は右側歩行、他の出口は左側。
なんで違うの?
関東は右側が追い抜きなのに関西は逆のエスカレーター。
静岡は関東と一緒で名古屋は関西と一緒。
どこで逆になるの?
“暗黙のルールを守れない人”、これっていわゆる“KY(空気読めない)”ってこと?
謎です。
でもこの言葉嫌いじゃないです(^^)
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