世にも不思議な○○の物語、な店

これは私が大学４年生の誕生日のことです。

当時の私は、彼氏もいない気楽な(?)身だったのですが、やはりクリスマスと誕生日に一人で過ごすというのは、正直なところ寂しいわけで。私もずいぶん前から友人に予定を明けさせておりました。

その友人、当時で１０数年の付き合いで、お互いが笑いの壺というのか、何もなくても顔を合わせればケラケラ笑っていました。よく“箸が転げても可笑しい年頃”といいますが、うちらの場合、期間限定ではなく、子供の頃からずっとそんな感じですかね(^^;

そして迎えた誕生日！
誰に見せるでもないのに、おＮＥＷ（死語？）の服に靴とかなり気合い入れて、いざお台場へ！！

地元が一緒だった友人とは千葉の外れの田舎から一緒に２人で行きました。
新橋の駅につき、ゆりかもめに乗り換えようとしていたのですが、まだゆりかもめの乗換口の上り階段が工事をしていたため、何でかわからないけど、新橋の汐留口を出て、ロータリーの脇を通って、地下から迂回するように言われたんですね。
うちらはもう話に夢中で何も考えずに人の流れにのって歩いていました。

その時、ふとロータリーの向こう側のビルにかかる垂れ幕が目に入りました。
（はぁ？！）
その下にはアーケードがあり、どうやらお店のよう。そのアーケードにも垂れ幕と同じ文字が。どうやらお店の名前らしいと気が付いた時には友人もまったく同じことを考えていたようで、次の瞬間大爆笑ですよ(*^□^*)


そのお店の名前とは、

『世にも不思議なお墓の物語』

おかしな名前だと思いません？
普通にしてても笑いまくりのうちらは久々のヒットに人目も憚らず、大爆笑。
笑いながら迂回路である地下に下りる階段に差し掛かかり２、３歩降りた瞬間、世界がぐるぐるグ～ルグル(☆。☆）
気が付くと階段の下に！
まわりには沢山の人だかりが…
その時は何が起こったのかまったくわからなかったけれど、全身の痛みと、「救急車～」と叫ぶ人の声とで、自分が階段の上から下まで転げたことを徐々に理解しました。。(*_*)

しか～し！せっかくの誕生日を何よりも嫌いな病院で過ごすことになるは断じて避けねば！！それに沢山のやじうま的な人に注目を浴びているのもとてつもなく恥ずかしくて、人の手を借りて何とか立ち上がり、元気をアピール(o^∀^o)。まわりから起こった拍手に応えたりしてました。そうとうバカです(^o^;
それでも「いや、あんた、だって今足が膝から下変な方向向いてたよ、病院へ…」としつこく言ってくるおじさんたちには、「よく軟体動物って言われてるんで平気です」と言って、逃げるようにその場を去りました。
本当は心配してくれてたので感謝こそすれなんですけど、その時はあまりの恥ずかしさにその場から早く逃げたかったんですわ。
膝は確かに激痛が走ってたんですが、ストレッチの要領で膝をひねると、あ～ら不思議！全然平気だったんですね～。
軟体動物ってのは嘘だけど合気道の技がかからないほど関節が柔らかいのは師範のお墨付きなもんで、多少全身の痛みは残っていたものの、あんだけ沢山いた人を誰も巻き込まずにすんだことへの安堵感と、無傷な自分の超が付くほどの運の良さ（普通に死んでてもおかしくありませんから）にますますテンション上がって、そののままお台場へＧＯ！
当時オープンしたてで大人気だったジョイポリ行ったりショッピングしたり夜まで大はしゃぎして家に帰りました。

異変が起きたのは１０日目の朝。
前の日まで普通に片道２時間弱の大学にも通っていたのに、朝目が覚めて起き上がると、まず立てない、そして歩けないw(°0°)w
１０日間確かに膝は痛んでいたんですけど、昨日まで普通に生活してたし。。正確には、歩けるけど、びっこを引くような感じ。うまく膝が曲がらなくて。
この時ばかりはさすがにマジで呪いかと思いましたよ(*с*)あのお店をバカにしたバチがあたったとかさ。
早速病院へ行くと、医者に驚かれました。というか医者以上に私が驚いた。
私の膝はスポーツ選手なら致命傷と言われる、半月盤（漢字違うかも）損傷に間接部の骨にひびで、全治１ヶ月半の重傷でした(;^_^A
まぁ確かに転んだ時、若干変な方向向いてましたし、傍から見て明らかにおかしいくらい腫れてましたけど、まさかそんな大事とはね～。。まったくの想定外でした。

医者曰く、１０日間も普通に歩けたなんて信じられない、もう少しで一生びっこ（足を引きずりながら歩くやつ）でしたよ！と言われ、何ですぐ病院に来なかったのか？！と散々説教されました。何故ってそんなに痛くなかったからですけどぉ。。
「たぶん普通の人より痛みに強い方なんでしょうハハハ」なんて言いながら、明らかに心の中では「こいつ神経鈍いんじゃないの」的な顔|(-_-)|

まぁその後は２週間ほどギブスをはめて、松葉杖ってところなんですけど、朝の満員電車に松葉杖はほぼ意味がなかったので、ギブスだけで過ごし、今は普通に暮らしてます(^^)v
この事故以降、気圧の変化や天気が予測できるという特殊能力も身につけました。膝、痛むんですよ～(;^_^A

さてさて、階段を転げ落ちたのは自分のドジとして、そのきっかけとなったお店ですが、誰に話しても信じてくれません。
まぁ普通に変な名前だし。
最近、仕事で新橋を通りましたが、普通～にあの時のまま営業しておりました。
なかったらビビります。
普通の墓石屋さんでしたね。。
http://www.hakaishi.co.jp/

 

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