Welcome to Gallery SPACE M

アートと人を結ぶ“空間(space)”を作り出す画廊「ギャラリー・スペースM」のブログです。

12月の企画展「藤原ジト書展」によせて

2012-11-23 22:22:10 | オーナーより


いよいよ北風舞う冬となってまいりました。
今年も残すところあと1ヶ月となり、世相も騒がしくバタバタと過ぎていく平成24年です。

今年最後の企画展は、書家の藤原ジト氏の個展で締めくくりたいと思います。
藤原ジト氏は、東京都の唯一の村、奥多摩郡桧原村在住の書家です。出身は広島県尾道市です。

「書」というと皆様方、「難しい!」と言われますが、藤原氏は墨象とは違って、字は字として自由に表現しています。

私は27年前に当時勤務していた画廊が新築移転することになり、旧店舗で最後の企画展として開催させていただいたのが「藤原ジト書展」でした。
それ以来、「自分で独立してお店を持ったら、必ずジト氏の個展をやらせていただく」と心にずっと願ってきました。
どこの誰方にジト氏の行方を尋ねれば連絡がとれるということは分かっていましたが、自然に出会えるまでずっと待っていました。そのことが叶ったのが今年の5月でした。
即、その場で個展をお願いしていました。
27年振りの願いが叶ったわけです。

おおらかで力強く、そして穏やかな文字の藤原氏作品。
多くの方々にご高覧いただきたいと切に願います。


※写真の書「雪冠」は、毎年、新年の企画展に掛けさせていただいています。
 この書に毎年会いに来てくださるお客様もいらっしゃるほどです。




>>与謝蕪村の句を書にしたもののご紹介はこちら

【企画展】ジト書展

2012-11-23 22:11:44 | 企画展のご案内
なにを書くの?
なにを書いたの?




【期間】
2012年12月8日(土)~12月16日(日)
午前10時~午後6時(最終日:午後5時終了)
11月12日(水)休廊
>>>地図・アクセスはこちら

私は、ある方と自由に自然に再会できる日を待っていました。
気づいたら27年という歳月が流れていました。
その方は書家の藤原ジトさん。
個展を企画できたことを嬉しく思います。
皆様のご高覧お待ち申し上げます。

咲きました

2012-11-21 22:27:17 | オーナーより


晩秋から初冬にかけて咲く「ひめつるそば」の花が、今年もギャラリーの玄関周り、駐車場のそこかしこに可憐なピンク色の小さな花を揺れさせています。
学名は「ポリゴナム」と言います。丸い小さな葉の紅葉も美しく可愛らしい植物です。

しかしこの花は、可憐な見た目と違い、柔らかな土壌は好まず、土があるかないかとギリギリな場所を好み、弦を伸ばして増殖する逞しさを持っています。

昨年、北側の建物に沿って伸びていた花を1メートル程ゴッソリ花泥棒をされてしまった事がありました。
一言声をかけて頂ければ…と願います。

今年も数人の方々に株分けをしてお嫁にいかせました。
山茶花も咲き始めました。
この花が咲くと「焚き火」と言う童謡を思い出します。
そんな季節になりました。

店前の公園の木々も素晴らしい季節の彩りに染まっています。

「民族の針仕事展」は、18日に終わりましたが、ぜひともギャラリー・スペースMの晩秋の風景に会いにお出かけくださいませ。


富岡製糸場

2012-11-04 16:27:56 | スタッフ・ブログ
平成24年夏に世界遺産への推薦が決まり、現在も登録に向けて活動が続けられている「富岡製糸場と絹産業遺産群」。明治政府がつくった官営工場で、現在もほぼ創業当初の状態で良好に保存されている貴重な文化遺産です。

このほど、その富岡製糸場の版画を入手いたしましたのでご紹介します。



当時の様子が生き生きと描写され、遠景には上州~信越の山々も描き込まれた錦絵を、リトグラフで再現したものです。



工場の活気が感じられ、人々の服装や所作なども興味深く、文明開化の息吹が感じられる作品です。

>>富岡製糸場の紹介