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アートと人を結ぶ“空間(space)”を作り出す画廊「ギャラリー・スペースM」のブログです。

6月の企画展は鍛金&彫金です

2011-05-30 13:32:07 | オーナーより
薫風の季節から紫陽花色が似合う頃となってきました。

次の企画展は、しっとりと降る6月のやわらかな梅雨に対し、硬質な金属の仕事に生きるお二人のコラボレーションです。

鍛金は群青ラボさん(本名:相原さん)、彫金は奈良県ご出身の竹内賢さんです。

群青さんは埼玉県鴻巣市にお住まいで、金属を叩いたり曲げたり日々制作に明け暮れています。
DM写真からもおわかりのように、美しくソフトな曲線で使い勝手がよく、女性らしいセンスが溢れています。
フォーシーズン暮らしの中に置いておきたくなる作品の数々です。



竹内さんは、現在、東京都練馬区在住。以前は長野県の軽井沢町にジュエリーの店を出していました。
アメリカン・インディアンのホピ族に伝わるトルコ石のジュエリーを好み、デザインもヒントを得ているそうです。
今回は上質のトルコ石をリーズナブルなお値段で販売いたします。



鍛金と彫金……ふたつの金属同士の出会いを大いにお楽しみくださいませ。
心よりご来廊をお待ちしています。

>>【企画展】鍛金と彫金のご案内はこちら

信州・小諸~上田~軽井沢へ

2011-05-25 17:38:08 | スタッフ・ブログ
5月の連休に、甘利紘先生と奥様の日左子さんのコラボレーション『やきもの・おりもの展』に伺うため、信州へ。
今回は、オーナーとスタッフY、そしていつも仲良くしていただいているKさんとMさんとご一緒の4人旅。

開催されたのは、小諸の静かな谷あいにある先生のギャラリー。自然に囲まれた贅沢な環境で、アトリエも窯部屋も、大谷石で組まれた美しい外壁に、蔦のからまるシックな景観。



ギャラリーに展示されていた作品のほかに、アトリエや窯も見せていただき、おまけに庭にはえている旬のこごみ(採りたて茹でたて)までご馳走に!


▲Kさんは、日左子先生のフェルト作品を購入。とってもお似合い。


さて、信州に行くとおソバを食べることが多いのだが、本日は上田まで足をのばして、Mさんがおすすめのパン屋さんに行くことに。

上田にあるルヴァンは、天然酵母を使ったパン屋さんとして有名で、北国街道の古い商家を改造した店舗だ。


▲天然酵母を使ったパン屋さん「ルヴァン」


▲古い町並みが残された風情のある通りは、散策も楽しい。


帰路では、最近軽井沢で話題のハルニレテラスにも立ち寄ってみた。


▲ハルニレテラス。敷地内には川も流れている。

ちょっと寄ってみよう……のつもりだったが、GWの軽井沢は、まだ本格的なリゾートシーズン前なので、比較的人も少なく、落ち着いた雰囲気で居心地がよく、なんだかんだと1時間ほど各店を覗いて歩く。

まだ新緑にも早い長野の山だったが、美しい景観を堪能し、楽しいドライブとおいしい食事で、十分にリフレッシュできた一日だった。

【企画展】鍛金と彫金~それぞれの金属への想い~

2011-05-22 17:32:59 | 企画展のご案内


鍛金は群青ラボさん(埼玉県鴻巣市在住)、彫金は竹内賢さん(東京都練馬区在住)。
群青さんは銅や真鍮を使用し、カトラリーやポット、フラワーベースといった家庭日用品やアクセサリーを制作。
竹内さんはトルコ石をメインに、金、銀、プラチナを使った個性的なアクセサリー。
お二人の美しく楽しい作品と空間をお楽しみください。

【開催期間】
2011年6月11日(土)~6月19日(日)
10時~18時(最終日は17時閉廊)
※6月15日(水)休廊
>>地図・アクセスはこちら


>>群青ラボ オフィシャルサイト

名残雪野洲烏山

2011-05-19 00:08:10 | オーナーより
「あれが五郎山、倶門窯ですよ」とタクシー運転手さんが指差す方向に、メロンパンのような山がポコンと見える。

道路に面して左右に石柱の門、坂を登って2回大きくカーブ、やがて駐車場に到着。
玄関右側が作品展示室。
左の大きな玄関から落ち着いた広い客間に通される。
部屋にはご自分の作品から、芸大時代の恩師富本憲吉氏、益子焼きの濱田庄司氏の大皿、朝鮮の屏風などが、出しゃばりすぎず品良く並べられている。
外からの光を背に棚に並ぶガラス器類に時が止まった感覚。
そうです!ここは栃木県那須烏山市滝田にある瀧田項一先生邸である。

平成23年1月21日の寒い冬の日で、田畑のあちこちに名残雪が見られた。
前橋から両毛線でトコトコ走って小山へ。宇都宮線に乗り換えて宇都宮へ。
予定では東北線で宝積寺まで行き、烏山線に乗るはずだったが、宇都宮に到着したら12時発の烏山行きを発見。

さんざん迷って「野洲 野菜べんとう」をゲット!
ホントはホームで揺れていた「野洲そば」の暖簾に心が動かされていたのだが、ディーゼルカーにガタガタ身を任せて駅弁をつまむのも旅心を満喫されると思い駅弁にした(車内でしっかり食べましたよ)。

瀧田項一先生は、今年84歳の年男。
お肌も艶やかで清潔、お声もはっきりとされて大きい。
たくさんの、本当にたくさんのお話を伺うことができた。

その後が、これまたビックリ!
ご自分が今、個展をされているという大田原のギャラリーに、1時間少々運転をされてご案内してくださった。
車内のBGMはアメリカン・スクリーン・ミュージック(たとえば『ロッキー』とか…)

那須連山の茶臼岳から白い煙が立ちのぼっていた。
大田原は福島県境に近い。地風が冷たかった。

帰りは東北新幹線。那須塩原駅まで送ってくださったのには恐縮。
ハンドルさばきは見事で、A級ライセンスでもお持ちなのかしら…。

先生とお話を楽しませていただいた客間の廊下に、一輪の淡いピンク色した牡丹の鉢があった。
「20年ほど前から島根県松江の宍道湖の牡丹が、お正月に合わせて咲くようにと送られてくるのです」と言われた先生が愛おしい眼差しで牡丹を見つめられていた光景が、帰路の車内で浮かんでは消えた。
「あの牡丹が、先生のお皿に描かれているのだわ」と思う。
私は特にこのお皿が好き。

1月に瀧田先生に個展のお願いとご挨拶に伺ってから、約1ヶ月半後に未曾有の大災害発生。
あの客間にあった数々の名品、そして古きガラス器の数々、「落ちて壊れてしまったものもあった」と後日わかったが、くじけそうな心を「がんばれ!」と静かに応援してくれるのが芸術だと思う。

東北のみなさま、ふくしまのみなさま、いばらきのみなさま、私たちは見守っていますから!


▲宇都宮駅ホームにある立ち喰いそば店
駅弁よりこれが食べたかった……翌日、前橋駅待合室にある立ち喰いそばを昼食に食べたのデス(コリないネ)。

今後の企画展のご案内

2011-05-18 00:28:32 | スタッフ・ブログ
鍛金と彫金
2011年6月11日(土)~6月19日(日)
10時~17時
※6月15日(水)休廊

埼玉県鴻巣市在住の群青ラボさんは、女性の鍛金作家。
東京都練馬区在住の竹内賢さんはトルコ石を使用する彫金作家。
楽しみなコラボレーションです。


きらきら文月展
2011年7月7日(木)~7月17日(日)
10時~18時
※7月13日(水)休廊

前橋の七夕まつりにあわせて、以前のギャラリーの所在地・住吉町時代から開催している企画展。
玄関前に乙女チックに笹飾りを下げ、サヤサヤと響く竹の羽音に懐かしさと郷愁を覚える。
今年は何があるのやら……どうしようもないほどの布があることは確かです。