と、言う展覧会を観る為に群馬県東毛地区にある館林市に車を走らせた。
太田市、邑楽町、そして館林市となり、右前方に休泊(きゅうはく)堀の松林が見えて
くると近い。
左手奥に東武線の多々良沼(たたらぬま)駅があり、やがて右側に美術館の大きな建物
が冬日の中に浮かび上がってきた。
群馬県立美術館は中毛地区の高崎市にあり、東毛地区の人々には、あまりにも距離が
あり、芸術を愛でるのには遠すぎると言う事で、冬になると白鳥が飛来する多々良沼
の横にある広大な土地に建設され完成開館したのが、2001年10月の県立館林美術館
だ。
最高のロケーションの中に建つ、一階建ての贅沢な美術館。
今回の「山口晃展」は1969年東京生まれの山口晃氏が、3才から18才まで過ごした
桐生市との縁もあり、実現した展覧会。
全国的巡回展の最終展開催地が、故郷とも言える群馬県となったもの。
展覧会の内容は、先ずは語るよりご高覧頂き、感じて頂く事が大切な事なので、ここ
では何も語る必要はないと思います。
とにかく「溢れくる才能の輝きの結晶」と、感嘆するばかり!!
是非とも、ご覧になることをお薦めしたい展覧会です。
美術館を出て駐車場までの長いアプローチの途中に、小高い丘の上に立つブロンズ作品
「鐘の上を跳ぶ野兎」
パリー・フラナガン(イギリス)1983年作が、夕陽の中で宙を飛んでいると思える風景は、
一枚の「絵」を観た想いを胸に帰途についた。