馬場淳一郎氏 作 の2つの彫刻作品がギャラリーの常設に
加わりました。
8月、9月は様々な作家さんの作品を展示いたしますので
お気軽にお立寄りください。(不定休)
space Kaj
馬場淳一郎氏 作 の2つの彫刻作品がギャラリーの常設に
加わりました。
8月、9月は様々な作家さんの作品を展示いたしますので
お気軽にお立寄りください。(不定休)
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築80年になる実家を 建て替えのため今月いっぱいで
取り壊すことになりました。
戦争も潜り抜けた昭和の初めの木造平屋建ての家です。
瓦屋根に乗せた平和のシンボル、鳩の焼き物、
毎年、お正月には薪を燃やして皆で囲んだ暖炉、
釘を一本も使わずに作られた天井の高い和室、
細工の細かい書院の障子、、、
又一つ、古く懐かしい物が無くなってしまうかと思うと
ちょっと寂しく、勿体ない気がします。
時代の流れでしょうか。。。
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制作意図
制作過程で大切にしていることの一つに、『 機能する』という物作りとの向き合い方があります。
作者の手を離れ世に送り出される作品が、日々の暮らしの中で真実の力強さを発することを、私は
『 機能する』と呼びたいのだと思います。
床や壁に残された無数の規則性のない傷跡から、その家を巣立っていった子供たちの確かな声を感じるように
巨木の陰に身をおいた瞬間に感じる清涼感に、時が生み出すゆるぎない安堵感をおぼえるように・・・・。
人は日々の暮らしの中で、膨大な量の情報から必要なものを選択して生きています。
目に見えるもの・見えないもの・見えにくいもの・・・。その選択過程の中で残ってゆくものたちは、
「きれい」という単なる欲求を満たすものから かけがえのない「必要なもの」という 存在へと変換され、
我々の生き方の中に潤いをもたらしてくれているのかもしれません。
“ The Memory of Shadows ”、“ The Vessel of Light ”、“ The Windows ”、” The Kaitoh Garasu “
大学院修了制作展から長年作り続けているこの4つのシリーズ作品は、そんな潤いを5感で感じとるきっかけを
視覚的に分かりやすく社会に向けて放つ制作過程の中で、時間をかけて少しずつ積み上げてきた作品達です。
● 現代の暮らしの中で、時と共に移りゆく無常感を、『 必然性 』の域まで昇華させる自然観。
● 視覚的共通言語の、必要十分かつ明快な立体造形表現。
● 適切な間を生み出すための、5感で感じ取る『 適当 』な切り口。
● 目に見えないものを感じ取ろうとする、人間が本来持っている感性を刺激する「気」のカタチ。
これらの要素は、「 技 」や「 現場 」が持つ意味を客観視し、誰にでも容易に「 作れる」が、誰にも
「 創ることのできない 」、ゼロからの発想と向き合い続けてきた中で少しずつ残ってきたものたちです。
「 作品は、展覧会場で見て楽しむだけのモノではなく日々の暮らしの中で必要なものを再機能させてゆく
存在であってほしい 」という強い想いがそこにはあります。
普段何気なく使う身近にあるグラスやペンのように、存在そのものに愛情を感じられるモノたち・・・
既にそこにある奇跡的なモノたちとの出会いの中に存在する必然性を、日々の暮らしの中で再確認してみる・・・
造形作家として、そんな 機能するモノたちとの出会いを「 石で石を磨き込んでゆくように 」、クリエイティブに
積み上げてゆく中で、その「気付きのきっかけ」を世に提示してゆきたいと考えています。
馬場淳一郎
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明後日から始まる馬場淳一郎 作品展の展示風景です。
コンクリートとガラスを使った力強いオブジェ、繊細な工芸作品、
ガラスの性質を生かし、流れに逆らわず自由にかたちを作る。
馬場氏の作品は全て自然体で、見る人によって様々な想像の
世界が広がります。
7月4日(土)から10日(金)まで開催しています。
11:00-17:00 作家在廊日7/4
是非、ご高覧ください。
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