日次記

ダラ主婦の徒然

classⅢa ~健全なる紳士淑女の皆さまへ~

2008-11-05 14:31:55 | 徒然
最初にお断りしておきますが、私は医療関係者ではありません。
以下に書くことはほとんどネットから拾ったものです。
疑問に思ったことがあった場合、私ではお答えできかねます。
ご自身でネットをさらっていただくか、ちゃんと病院で聞いてみてくださいませ。

かなり長い文章ですが、じっくりと読んでいただけるとありがたいです。

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ここ二週間ばかり、私はまるで死刑囚のような気持ちでした。

「classⅢa」
10月21日に行った子宮頚がん細胞診での私の結果です。
「擬陽性」ってやつですね。

細胞診のクラスは5段階。
ⅠとⅡが正常
ⅣとⅤががん
Ⅲはaとbに別れていて、aは軽度から中度の異型性。bは高度異型性。

要するに、Ⅲはグレーゾーン。

そんな結果を突き付けられたのです。

子宮頚がんとは何か。
子宮の入り口にできるがんです。
昔は40代が好発期といわれいたらしいですが、
現在では20代から30代に増えているようです。

原因は現在でははっきりしていて、
90%以上はHPV(ヒトパピロマウィルス)なる菌によるものだそうです。
私が調べたところでは、一体どこからきたものなのかは判然としませんでしたが、
全世界にまんべんなく広がっているウィルスのようです。

どうしたら感染するのか。
性交渉による感染が主です。
そう、一度でも異性(同性でも)と性的交渉をもったことがあれば、
誰にでも感染する可能性はあるのです。

お互いが初めて同士ならばまた事情は違うのかもしれませんが、
こちらが初めてでも相手が過去に経験があるならば、
感染してしまう可能性があるということです。

頚がんになりやすい人とは。
なんていくつか項目があげられているサイトが結構ありました。
・性交渉開始年齢の早い人
・性交渉の相手が多い人
・妊娠・出産回数の多い人
・たばこを吸う人
というところが代表的なもののようです。

が!
私はこれに一切当てはまりません。

ぶっちゃけ、非処女になってまだ6年(年齢から考えれば「まだ」の範囲だと)
相手もただ一人。
妊娠も出産も残念ながらありません。
タバコは異常なくらい苦手。

…そんな私でも「擬陽性」なんて判定をいただいちゃったわけですよ。
ほんとにねー。ただただびっくり。
青天の霹靂ってーのは、こういうことを言うんだろうなー、なんて。


さて、細胞診で「Ⅲa」以上の判定が出ると、
さらに詳しい検査をします。
コルポ診と組織診。

まず、野球の応援に使うメガホンみたいなものを突っ込まれ、
膣内と子宮頚部がよく見えるようにします。
で、顕微鏡で観察されます。これがコルポ診。
そこで異常が見つかれば、組織診。
その異常が見受けられる組織を取って、また検査に回すわけです。

私はこの組織診まで行ってしまいましたよ…。

内診台に座りながら組織を切り取られる時の絶望といったら…。

体より、心にダメージを受けますな。

組織診から一週間。生きた心地がしませんでした。
「Ⅲa」で組織診をして、その結果ががんだった。なんて方のブログも多く見かけました。
私もそうかもしれない…。
一週間、そんなこんなで浮き沈み。
昼間はまだ元気なんですが、夜になるとどうにもこうにも不安で不安で、涙することも多々。

一週間は短いようで長くて。
今日、組織診の結果がでました。
組織診も「Ⅲa(軽度異型性)」ってことでした。
正直、Ⅲbとかもっともっと悪い結果がくると思っていたから、
この結果に私はほっとしました。

次回は三ヶ月後にまた検診に行ってきます。
その時にはHPV検査もしてくれるそうです。

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子宮頚がんは100%予防できる。
なんて言葉を見かけたりもしますが。

できませんから!

ここでいう「予防」ってのは、
頚がん検診を定期的に受けて、高度異型性の前がん状態の時に切ってしまいましょうってこと。
円錐切除手術といって、子宮の入り口を切ってしまう手術。
二泊三日くらいの入院でできるし、日帰りでもできるところもあるみたいです。

が、円錐切除手術を受けた女性は、早産流産のリスクが高まります。

こんなリスクがあるものを「予防」とは、私は断じて認めません!

予防とは、ウィルスに感染しないこと。
ですが、これはなかなか難しいようです。

また、感染したとしても、ほとんどの女性は発症することなく、
自分の免疫力、抵抗力でもって排除できるようです。
なので、必要以上に怖がらずにいてくださいねー。

というわけで、今できる「予防」っていうのは。
・免疫力・抵抗力を高める
・不特定多数の人と性的交渉を持たない。
・性交する時は清潔に。
・コンドームは絶対着用

このくらいですかね。

低体温症の自覚のある女性、結構多いかと思いますが、気をつけてください。
体温が1℃下がると免疫力がかなり落ちるとか。
あとはストレスをためない、とかね。
なるべく笑うとかね。
笑うとナチュラルキラー細胞なるものが、活発に活動してくれるとか。

不特定多数の人としないってのは、やっぱり感染リスクが高くなるから。
男の人はHPVに感染しても、ほとんどリスクがないからね(不平等な!)
知らずにばら撒いてる可能性もあるのですよ。

コンドームも実は完全ではないようです。
が、一定の効果は得られるようです。
あと、やる前にはお風呂入ってください!
石鹸でよく洗えば、かなり落ちるようですよ。

女性の皆さま。
自分の体は自分で守りましょう。
今のところ、できる限りの自衛しかないようですから。


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結局何が言いたかったのか。

女性の方へ。

とにかく頚がん検診を受けましょうってことです。
日本の受診率はまだまだまだまだ低いらしいので。
自覚症状の無いうちにぜひぜひ。
自覚症状があって検診に行くと、
待ってる間は気が気じゃないですよ~(生き地獄だったよ)

もし貴女が既に性体験済みで、今まで頚がん検診を受けたことがないなら、
今すぐ、それこそ明日にでも行ってきてください。
経験後数年なら、まだ白の判定だと思いますよ。
1回目が白なら、以降1年ごとの検診もそんなに怖くないと思いませんか?
そんな急に進行することは滅多にないのだから。

もし貴女が性交渉未経験というのなら、ラッキーです!
いつか大切に思う人が現れて、自然な成り行きで肌を重ねることになったとき、
この文章を思い出してください。
そして、初体験一年後の記念には、
頚がん検診にぜひ行ってきてください。


私は婦人科の内診台に抵抗がないのですが…珍しいほうなんですかねえ?
まあ、ものすごいことされるわけでもないので、ビビらずに気軽にどうぞ。

細胞診は全く痛くなかったです。
こすられるので、ヘンな感じがするくらい。

組織診は…人によって違うみたいです。
私は、ちょっと痛かった。
最中よりも、終わった後の方が痛かった。
まあでも、人によりけり体調によりけり、みたいです。

なお。
これは本当かどうかわからないのですが。
細胞診を受けることによって、頚がんリスクが下がるらしい。
なんて文章をどこかでみかけました。
だったら、受けない手はないですよね。

と、こちらはもう少し信憑性がありそうな情報。
異型性になっても、組織診で何回かその組織を取ることによって、
異型性組織が消える、なんて場合もあるようです。

そうそう。
「Ⅲ」の判定をもらっても、
たいがいの人は時間が経てば「Ⅱ」「Ⅰ」に戻るようですよ。

言い換えれば、多くの人が知らない間に
「Ⅲ」~「Ⅰ」の間をいったりきたりしてるらしいですよ。



男性の方へ。
HPVは男性にはほとんど影響を与えないようです。
ごく稀に陰茎がんになることもあるらしいですが…。
まあ、ほとんど無罪放免。
だからといって、ウィルスをばら撒いてもいいってことにはなりませんよね?
もらってきてもいいってことにもなりませんよね?
貴方の大切な人が苦しむことになるかもしれないのだから。
誰かと性交渉する前に、一度考えてみてください。

現在、男性に対するHPV検査は一般的ではないようです。
ごくありふれている菌だから…というの理由のようですが。
男性には害がないから、が本音じゃねーかと私は思いますがね。
感染してるかしてないか、してるなら型は?
が分かれば、女としては安心だと思うんですが。
医療界の怠慢じゃね?

とにかく、男性側にできることはほとんどないのが実情ですが、
大切な人がもし私のように「擬陽性」もしくはそれ以上の結果が出た場合、
どんと受け止める度量を持ってください!
逃げんなよ。

ああ、私のパートナーは、もちろん一緒になって落ち込んでくれたり、
免疫力アップのため青汁買ってきてくれたり、
心配して何度も電話してくれたりしましたよ。
もし最悪の結果だった場合、土下座しに来るとも言ってたなあ。
ちょうど、資格試験の勉強の追い込みの時期なのに、
申し訳なくなるくらい気にかけてもらった。
と、ちゃんとフォローしておかないとね(爆)

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なんでこんなことをここに書く気になったか。

新しくブログを作って、ひっそりと書くことも考えました。
でも、私自身をよく知ってる方、
私自身がよく知ってる方のために書いた方がいいと思ったから。

私自身、ほんのこの間まで子宮頚がんに関して、驚くほど無知でした。
一人としかヤッてないけど、それでもなるの?なんて。

こうして頚がんに関して調べようと思ったのは、
私が頚がん検診で引っかかったから。
もし「正常」の判定が出ていたら、今もきっとなにも知らないままだったと思います。

思いがけず「擬陽性」の判定。
そして「組織診」まですることになったから、血眼になって情報を集めたのです。

要するに、新たにブログを作っても、
検索してきてくださる方の多くは、何らかの異常があった方だと思ったのです。

そうじゃなくて。
今なにもない方にこそ、読んで欲しいと思ったから。
既存のブログを使えば、少なくとも友人たちは読んでくれるだろうと。
その人たちは私にとって大事な人たちで、
その人たちに私が味わったみたいな思いをしてもらいたくなかったから。

で、私が大事に思ってるその友人たちにもまた別に大事な人がいるだろうと。
その方たちにも伝えてもらえれば、と思ったから。
大事な人から、また大事な人へ、そしてまた大事な人へ。
つなげていってもらえたらと。

頚がんは、早期発見ならほぼ100%治ります。
子宮頚がんで命を落とす人が、少しでも少なくなりますように。