高天原(たかあまはら)三丁目

感じた事、思った事を勝手気ままに紹介します。Wikipediaの転用多し。コピペも多し(笑)

古事記 : イザナミと火の神

2016-06-05 11:10:01 | 古事記



イザナミと火の神




イザナギノミコトとイザナミノミコトは、国をお生みになった後、次の十柱の神々をお生みになられました。



オオコトオシオノカミ、イワツチビコノカミ、
イワスヒメノカミ、オオトヒワケノカミ、
アメノフキオノカミ、オオヤビコノカミ、
カザモツワケノオシオノカミ、
海の神であるオオワタツミノカミ、
港の神であるハヤアキツヒコノカミ、ハヤアキツヒメノカミ




このうちのハヤアキツヒコとハヤアキツヒメのご夫婦の神が河と海でそれぞれ分けて次の八柱の神々をお生みになられました。



アワナギ、アワナミ、ツラナギ、ツラナミ、アメノミクマリ、クニノミクマリ、アメノクヒザモチ、クニノクヒザモチ




さらに、四柱の神々をお生みになりました。



風の神のシナツヒコ、木の神のククノチ、山の神のオオヤマツミ、野の神のカヤノヒメ




このうちのオオヤマツミとカヤノヒメが山と野で分けて、次の八柱の神々をお生みになられました。




アメノサヅチ、クニノサヅチ、アメノサギリ、クニノサギリ、アメノクラト、クニノクラト、オオトマドイコ、オオトマドイメ




イザナミノミコトは、さらに次の八柱の(男女の神は一柱とする)神々をお生みになられました。




イワクスブネ、オオゲツヒメ、火の神であるホノカグツチ、カナヤマビコ、カナヤマビメ、ハニヤスビコ、ハニヤスヒメ、水の神のミツハノメ、ワクムスビ、ワクムスビの神の子であるトヨウケビメ




しかし、イザナミノミコトは、火の神のホノカグツチの神をお生みになった時に、陰部を火傷され、ご病気になられ、しばらくしてお亡くなりになられたのです。




イザナギノミコトは


「あの火の子を産んでしまったがために、最愛の妻を亡くしたのはとても残念だ。」


と悲しまれて、イザナミノミコトの枕元や足元でおなげきになられました。




そして、イザナミノミコトを出雲と伯耆(ほうき=現在の鳥取県西部)の国境にある比婆山(ひば=広島県比婆郡)にお葬りいたしました。


その後でイザナギノミコトは、ホノカグツチを恨まれて、その首を長い剣で斬り落とされてしまわれました。


この剣の名をアメノオハバリ(天尾羽張)といいます。



古事記 : 日本列島の誕生(2)

2016-06-05 10:02:15 | 古事記


日本列島の誕生(2)(大八島国)




「今、私たちが生んだ子どもたちは、どうもよくない。もう一度、天つ神様たちの所へ行って、尋ねてみよう。」

と二柱の神は相談され、ご一緒に天つ神のところに参上し、お伺いを立てました。


 天つ神のご命令で、鹿の骨を焼いて占ったところ


「女が先に声をかける事はよくない。また戻って改めて言いなおせ。」


とのお告げがありました。


そこで二柱の神は、島に降り戻って、もう一度、天の御柱を前のようにお回りになられました。

今度は、イザナギノミコトが先に


「やあ、本当に美しい女性ですね。」


とおっしゃると、その後でイザナミノミコトが


「まあ、本当にすてきな男性ですね。」


とおっしゃいました。


このように言い終わった後に男女の交わりをしてお生みなった子が「淡路島」です。


こうして、イザナギノミコトとイザナミノミコトが次々にお生みになったのは、以下の島々です。                  


「四国 」 「隠岐島」 「九州」 「壱岐」

「対馬」 「佐渡」 「本州」


このように、八つの島をお生みになったので、この国を

「大八島国=おおやしまのくに」

というのです。



この後も二柱の神は、次の六つの島もお生みになりました。


吉備の児島(岡山県児島半島)

小豆島(あずきしま、しょうどしま)

大島(山口県の屋代島)

女島(ひめじま)

知訶島(ちかのしま。長崎県五島)

両児島(ふたごのしま)

古事記 : 日本列島の誕生

2016-06-03 10:53:47 | 古事記




日本列島の誕生


ある時、天の神様たちは、イザナギノミコトとイザナミノミコトに


「この海の中にふわふわと漂っている国をしっかりと固めて完成させてほしい。」


とおっしゃって、天にあるりっぱな矛(ほこ)をお授けになられました。


そこで、イザナギノミコトとイザナミノミコトは、天からつながっている浮桟橋までやって来て、矛を降ろして、下界の海水をゴロゴロと掻き回してから、引き上げてみました。


その時に、矛の先からしたたる海水が重なってできたのがオノゴロ島(大阪湾内の島)です。



イザナギノミコトとイザナミノミコトは、その島に天から降り立って、天の神聖な大きな柱をお立てになり、その柱を中心として大きな御殿を作られました。


そして、イザナギノミコトは、妻のイザナミノミコトにお尋ねになりました。



「あなたの身体はどのようになっていますか?」


「私の身体は、すっかり美しく出来上がっていますが、一カ所だけ出来きれていないところがあります。」



とイザナミノミコトがお答えになられると


「ほう、私の身体もよく出来上がっているが、一カ所だけ出来き過ぎたところがあります。では、私のからだの出来すぎたところをあなたの身体の出来きれないところに刺して、塞いで、この国を生みたいと思うのだが、どうだろうか?」



「それがよろしいでしょう。」



とイザナミノミコトもおっしゃいましたので、イザナギノミコトは


「では、私とあなたはこの天の御柱(あめのみはしら)を回って出会い、男女の交わりをいたしましょう。私は、右から回るので、あなたは、左から回ってみてください。」



と約束されてから、お回りになったときに、妻が先に



「まあ、本当にすてきな男性ですね。」


とおしゃって、その次に夫が、


「やあ、本当に美しい女性ですね。」


とおっしゃいました。

それぞれが言い終わった後に、イザナギノミコトは、


「どうも女が先に言うのはしっくりとこない。」


とおっしゃいましたが、ともかく暗い場所で子をお生みになりました。


しかし、この子はとても醜くい子であったので、葦の船に乗せて流してしまわれました。


次に淡島(あわしま。四国の阿波地方=現在の徳島県を指す)をお生みになりましたが、これも子どもとはみなされませんでした。




「今、私たちが生んだ子どもたちは、どうもよくない。もう一度、天つ神様たちの所へ行って、尋ねてみよう。」



と二柱の神は相談され、ご一緒に天つ神のところに参上し、お伺いを立てました。


 天つ神のご命令で、鹿の骨を焼いて占ったところ、


「女が先に声をかける事はよくない。また戻って改めて言いなおせ。」


とのお告げがありました。


そこで二柱の神は、島に降り戻って、もう一度、天の御柱を前のようにお回りになられました。

今度は、イザナギノミコトが先に


「やあ、本当に美しい女性ですね。」


とおっしゃると、その後でイザナミノミコトが、


「まあ、本当にすてきな男性ですね。」


とおっしゃいました。


このように言い終わった後に男女の交わりをしてお生みなった子が、淡路島(あわじしま)です。


こうして、イザナギノミコトとイザナミノミコトが次々にお生みになったのは、以下の島々です。                  


「四国」「隠岐島」「九州」「壱岐」「対馬」


「佐渡」「本州」



この後も二柱の神は、次の六つの島もお生みになりました。



「吉備の児島」「小豆島」「大島」

「女島」「知訶島」「両児島」




古事記 : イザナギとイザナミ(神々の出現)

2016-06-02 13:59:17 | 古事記





【古事記 】



イザナギとイザナミ




 神々の出現




昔むかし、この世界で最初に天に現れましたのは

「アメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)」

という神様でした。


次に

「タカミムスビノカミ(高御産巣日神)」

「カミムスビノカミ(神産巣日神)」


という神様が出現なさいました。



この三柱の神様は、そのお姿を地上には、直接現しませんでした。


その次に、日本の国がまだ海に浮かぶ脂のごとく、くらげのようにただよっていた時に葦の芽が萌え上がるように現れたのは


「ウマシアシカビヒコジノカミ(宇摩志阿斯訶備比古遅神)」そして「アメノトコタチ(天之常立神)」という神様でした。



これらの五柱の神様は「コトアマツカミ」といって、それぞれ独身で現れた天の神様たちです。


その後「クニノトコタチノカミ(国之常立神)」
と「トヨクモノカミ(豊雲野神)」の二柱の神様が独身で現れました。


その次からは、ご夫婦の神として五組の神々が現れました。


そのうちの最後に現れましたのは


「イザナギの神と(伊耶那岐命=イザナギノミコト)と「イザナミの女神(イザナミノミコト=伊耶那美命)」



のご夫婦の神様です。