しかし、我々の業界では、
ともすれば省エネ建築は目的になっていないか?を
考えさせられました。
私たちはより豊かな生活を得るために
省エネを行っている。
文化を維持せずに省エネすることは理論上簡単!
江戸時代の生活に戻ればいい。
でもそれでは何のための文化文明かわからなくなります。
そして、作っては壊すスクラップアンドビルドからの決別。
建築研究所が省エネ改修推進事業を
進めているのは先を見越してのこと。
10年前にドイツで講義を受けたときは
当時のドイツでは年間建築数の9割がリフォームだと聞きました。
しかし昨年はなんと99%がリフォームだと聞きました。
伝統を重んじる国民性もあるでしょうが、
日本もドイツに負けない国民性があるはず。
いつかはこんな日が来ることを期待したいです。
どうして日本はドイツのように一挙に省エネ基準を義務化しないのかと
疑問に思っていましたが、
省エネ基準の義務化に反対の方が居られるのですね。
たしかに自然は大事ですが、
夏や冬に寒暖を我慢して省エネするというのは
前時代的だと思うし健康に良くないと思います。
・・・続きます。