いいこ

息子が全然言うこと聞かない、

何を言っても右から左、

えっらそうな態度で

ズレたこと延々と言い返しやがって！

きーーー！

いいかげんにしろーー！！

となったとき…

いや、渦中にそんな心の余裕は無いので、

そんなことがあった日の夜くらいかな、

よく、谷川俊太郎さんの

この詩を思い出し、笑います。

　いいこ

　となりのよっちゃん　とってもいいこ
　おやのいうこと　なんでもきいて
　しけんはいつも　ひゃくてんとって
　さけものまなきゃ　たばこもすわず
　いちんちろっかい　はをみがく

　となりのよっちゃん　とってもいいこ
　もらったこづかい　みんなかえして
　じゅくからじゅくへ　わきめもふらず
　てれびもみなけりゃ　まんがもよまず

　ゆめのなかでは　といれのそうじ　

よっちゃん、すご過ぎ。

親の言うことなんでも聞いたら

こんな空恐ろしい子になるんだ（笑）

・・・なんだけどさ、

ちょっとは見習ってほしいんだけど。

ちょっとでいいから。

ほどほどでいいから！

息子は、

「分かったー。

夢の中でトイレの掃除しとくわーー」

と言って眠りました。

（いや、掃除するなら起きてる時にして）

で、翌朝、

「ぼく、夢の中で、

お母さんに心から謝って、

許してもらって、仲良くなったよ♡」

とすり寄ってきました。

絶対嘘でしょ、と言うと

「なんで分かったの？！

・・・ホントはね、○○と△△と一緒に

大きなトカゲ追いかける夢見たんだー。

めっちゃ楽しかったーー(^▽^)」

でしょうね。

寝ながら、エヘへ、エヘヘヘって

笑ってるのが聞こえたよ。

見たら、すごい笑顔だった。

絶対、謝ってる夢じゃないと思ったら、

案の定（-_-）

「え！

ぼく、寝言で笑ってたの？

・・・楽しかったからな～。

今日の夜、続き見たいな！」

うちによっちゃんはいない。

カケラもないわ。

----

この詩を知ったのは、息子が幼稚園の時。

その時も笑ったけど、

でも、この詩の力が

本当に身に染みて分かるようになったのは、

息子の反抗的態度が

本気で憎たらしくなってからですね。

親も子も、フッと笑って

我が身を反省する気になれる、

すごい解毒剤です。