サンタさんの懐事情

息子が電話でおばあちゃんとサンタさんの話をしていました。

（母には事前に息子のサンタさんへの思いを伝え、
　想定外の暴露話をしないように先手を打っておきました。）


「ぼくさー、ちょっと気になることがあるんだよ。

　サンタさんがぼくにプレゼントくれるでしょ？
　そのプレゼントはね、本とか楽器とか、
　お店で売ってるようなものなんだよ。

　ここらへんのお店にはないけど、
　世界の、どこか立派なお店に売ってるものなの。
　タグとかついてるし。
　手作りじゃないの。

　だからね、サンタさんはお店で買うわけでしょ？
　そのプレゼント代って、
　あとでサンタさんの口座から引かれたりするのかな？
　だって、カードで買ったら、銀行口座から引かれるんでしょ？」


「ええ？！まさかあ。そんなことないと思うよー」


とおばあちゃんが言うと、
息子、

「良かったー！ぼく、心配だったんだよ！
　クリスマスが来るたびに、サンタさんが
　ひどい貧乏になってたらどうしようと思って。」

と安堵していました。



まさかの、サンタさん預金残高の心配！(笑)


会話を隣で聞いていて、一人こっそり焦る。
この先の展開、どうしたらいいんだ？！


サンタさん、カードで購入ってか？

まさか！

お店とサンタさんとは、事前に大口契約かわしてて
ツケでドカンと購入できるとか…？

いやいや、それもねぇ。


どう考えたって、個人で購入は無理でしょ。

じゃあ、サンタさんはどこから収入を得るの？とか、
いつどうやって買い物する？とか
そういう話になったら一体どうしたらいいんだ、私は。


お店がサンタさんに寄付？
品名はサンタさん指定で。

ややこしいな。


それともいっそのこと、魔法？


・・・・うーーん。


と悩んでいるうちに、
この会話は終了しました。



え？それで終わりですか？

ほんとにそれで納得したの？



と突っ込みたい気持ちは山々だったけど、
蒸し返すと面倒なので
そっとしておくことに。


いや、実際、息子がこれ以上プレゼント購入システムに関する
現実的な追及をしなくて良かった。


・・・・けど、一方で
追及の手がゆるすぎることに
一抹の不安を感じる複雑な母心。

思考力、大丈夫か？息子…。