青い日記帳

彼氏持ちリーマンの独り言

メンタルな人との付き合い方‐(1)

2009-02-04 18:58:28 | Weblog
うちの会社は、忙しい時には殺人的に忙しくなる時期があります。
それは「もの作り」に携わる以上、例え問題が発生した場合であっても、納期に間に合わせるために、時には無理な残業やら、休出をして対応しないといけないことがある。

それが慢性的になった場合、現代病とも言える欝病を発症することがある。もちろん、欝病は仕事の面だけでなく、本人の性格的な面も関係ないとは言えない。

わずか20~30人足らずのうちの部署から、もう4人もメンタル患者が出ている。うち三人は、二年の自宅療養をへて復帰したが、一名は未だ療養中だ。

発生率からに言えば10%以上にもなるから、よっぽど職場に問題があるんじゃなかろうかと指摘されるほど。自分では職場の雰囲気は良いし、部下たちもお互い仲良いから人間関係での問題はあまり聞いたことはない。

一方、業務の分業がハッキリしている分、みんな忙しい状態に陥った場合、他の人の状況が見えなくなって、助けを求めるサインを出していたとしても、気が付かない、もしくは知っていて無視する事がないとは言えないだろう。

俺が新入社員の頃、やはり忙しい時期が何ヵ月も続いて、残業時間も100時間は越える、土曜の休出は当たり前という時期があった。でも誰一人として、メンタルに陥らなかったのは、皆でやってるんだっていう意識があったかもしれない。

うちの部門でメンタルになった人たちのきっかけはというと・・・
(1)Aさん(30代女性)の場合

Aさんはうちの部門で顧客対応に携わっており、自分が女性ということもあって、男性に負けじと頑張っていた。忙しい時には、それこそ、男性社員以上残業はするし、無許可に休出までしていた。

彼女を知っている人には一目置かれる存在ではあるが、あまり知らない人から、女性だからといって軽んじられることに激しく嫌がる程の仕事第一優先。仕事ができる自分にアイデンティティーを持っている。

ただし性格的には、人の好き嫌いはあるし、ややヒステリック気味であって、たまに持て余してしまうため、苦手とする人もいる。

そんな彼女だから、仕事を溜め込むことが多い上に、他の人に相談しないで一人で悩むことが多かった。また顧客や営業の板挟みになることもあり、だんだん仕事が消化できなくなってきた。

ついには電話口で営業に暴言を吐いて、会社をたびたび休む機会が増えていき、ついには会社に来ることができない状態になり、そのまま自宅療養となった。

彼女の場合、単なる躁鬱とは違う症状であり、なかなか治療の効果が現れない状態がかなり長い間続き、精神的にも危うい状態が続いた。「こんな状態になったのは会社と上司のせいだ。知り合いの弁護士に頼んで会社を訴えてやる」とまで言われて、人事や保険医と頭を悩ませていた。

最終的には効果のある治療法が見つかり、休職期限が切れる寸前に会社へ復帰することができた。

ただし完治したわけではなく、未だに薬によるコントロールが必要な状態で、自分の思う通りにならない状況になった場合、感情を爆発させ、大泣きしたりするので手を持て余してしまう。

人事からは、会社なんだから、Aさんに振り回されないように毅然とした態度をとって欲しいと言われるし、保険医からは、思う通りにならないことがAさんのストレスとなるから、ある程度の裁量で好きなようにさせて欲しいと、板挟みになっている。

幸いかどうかはわからないが、Aさんは、同じ部門のマネージャーと付き合っており、彼がAさんをなだめながらも使っているから、なんとか回っている状態。

本来、会社的には同じ職場での恋愛は、能率や他の人への影響を考えると望ましくない。ただ、Aさんをなだめつつ使うことができるのはそのマネージャーだけなので、公然の秘密ということで、目をつむっているが、Aさんの症状が改善されない場合、どこかで破綻をきたして、Aさんには他部門へ移るか、辞めてもらわなければならなくなる気がする。


続く

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