やはり PSP で映像鑑賞はパーソナル

忍さんのサイトでまたまたUMDで映画を観る日・後編がアップされました。（前編はこちら）

いつどこでどう PSP を使って映像を見るかについて忍さんは「通勤（通学）時に・車内で・ヘッドホンつけて」と語っています。確かに移動するときぐらいしか断片的な鑑賞はできないですよね。それに以前紹介したように PSP と UMD の仕様から考えて PSP を使った映像鑑賞はパーソナルなユーズに限ると思います。

DVD と比べて UMD の CP （コスト／パフォーマンス）はずっと低いので、確かに買うよりレンタルしたほうが利用されやすいと思います。まあ、いくら CP が高くても映像／音声品質が DVD レベルに持ち上げないとコレクトする価値がなくなりますし、メーカーだってより多くの人々に商品を買って頂くために「PSP 限定」とした販売戦略に出ないと思います。

UMD をいかにも速く普及させるためにソニーは他社でも UMD 対応プレーヤーを作れるように計画しています。やはり個人だけのユーズだと DVD にまけちゃうので、現在市販されている DVD プレイヤーが外部メモリのスロットを搭載するような形で、どれだけ UMD スロット搭載のデッキが UMD 映像ラインアップリリースと平行して普及させられるかがこれからの課題だと思います。

ちなみに、ご存知の方もいると思いますが、UMD の容量は DVD の僅か３分の１なのに、何故これほど高い画質の映像が得られるのでしょうか。沢山の静止画を再生する結果が動く映像になるのですが、今までの映像圧縮技術だとすべての静止画を同じ圧縮率（これをビットレートと言います）で圧縮するしかなかったのですが、UMD で採用された Mpeg4 のすごいところはシーンによって圧縮率を動的に変えられるようになってるのだ。

例えば、アクション映画の場合動きが激しいシーンがあれば単純な会話のシーンもある訳だが、Mpeg4 だとアクションシーンにだけ高いビットレートを使って会話のシーンに低いビットレートを使うというわがままな願いも叶ってくれるくれるんだ。

Mpeg4 はまだ若い技術とは言え実はいろんなバージョン（処理系）と圧縮テクニックのバリエーションが存在するのです。今すぐ知りたい方は Google:Mpeg4 仕組み 歴史あたりを読めば分かると思いますが、今後プレイやんのビデオ作成記事も書く予定なので、そのときにまた資料を用意して書きたいと思います。