ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

神奈川の痛ましいキャンプ場の事故をもとに思う事

2014-08-03 15:51:53 | Weblog
神奈川で痛ましい事故が生じた。大雨で避難途中に徒渉していたクルマが川で横転し、運転手以外3名が無くなった事故だ。思う事を述べる。

報道を抜粋する。
買い物をしていると対岸の売店従業員より対岸のテントサイトからの避難を勧められる。
クルマで対岸のテントサイトに徒渉してわたり(多分)、テントを置いてクルマで再徒渉して戻ろうと試みる。
この判断は微妙だ。
しかし川の増水は著しく、クルマは川で横転し、乗員が流されてしまった。母と長男長女が亡くなってしまった。

責任問題はここでは触れず、地形についてちょっと述べる
キャンプ場の拡大航空写真(Google借用)

ほぼど真ん中がアドベンチャーエリアで、図の上が上流。川が蛇行していることが判る。

黄色の破線がアドベンチャーエリア側の右岸(上流から見て右岸と左岸を定義)。
本来川はこの黄色い破線に沿って右岸側が深くなる様に流れる。
川の断面は右岸がドン深で淵かえぐられ、左岸が河原となる。これが正常だ。しかし、写真右にある道路下の沢が見かけ状の本流を川の真ん中に作る。これは扇状地の伏流水。
中州の左岸側(現在本流に見える)は本来流れていなかったのだろう。右岸側が中心になっていたはずだ。
しかし、右岸側を埋め立ててアドベンチャーゾーンを作ってしまった。
そのため、左岸を流れる水が本流の様に見えるが、これは人工的な物だ。

図にも記しているが、本来、川はここまで水がくる。テントは絶対このエリア外であること。そしてクルマも可能な限り安全そうな所に注射する事が重要。

川の流れは地形を見れば、不自然かどうか判る。
宿泊ベースとなるテントは絶対水没しない所にする。
移動手段のクルマもなるべく安全な場所に止める。
雨がひどくなると夜間徒渉で対岸へ移動するのではなく、高い場所へ移動。
ルートは鉄砲水が出る可能性の高い沢を選ばない。






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