ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

Bottom Scanning method 入れ食い@なごみの湖

2015-05-04 23:59:53 | 釣り
標題の方法ですが、とあるフライとの組み合わせが絶妙になりました。

関西の深い(水深5m以上)管理釣り場のニジマスは、いい条件が揃わないと3m以上深いところに沈みます。悪い条件は連休で押し寄せる釣り人のプレッシャー、強烈な日差しの晴天、真冬の低温、真夏の高水温、田植え時期に流入するちょっと悪い水などなどを挙げることが可能です。そういう時でも桟橋直下の日陰、Octopus Bomb、Egg、赤虫系pupa、Deep Loosening、Long Leader Nymphing (以下LL)、Sinking Line + Streamer(or others)、Czech Nymph、Botom Scanning (Botom Line) (以下BS/BL)...の組み合わせで釣ることは可能です。

フローティングラインを使う場合
LLもルースニングも深場(底)を狙う際は放置になります。バナナフォールで沈降中のフライを喰わせるという技術もありますが、これはほぼ表層の魚にアピールしていますので、中底層の魚にはあまりアピールしません。

この辺がスピニングタックルでのバナナフォールと異なります。
スピニングタックルであればバナナフォールはキャストした距離を半径とする円に沿って沈降します。それゆえフォーリングでルアーやジグが魅力的に泳ぎます。

また、一旦沈ませたフライをリトリーブで浮上を演じることは可能ですが、これもStop and GoによるLift & Fallをリトリーブしたライン長と再沈下のバランスでイメージするしかなく、中底層を維持することは結構困難です。気づけば徐々に表層へフライが上がっていきます。

これはシンキングリーダーを使うとある程度解決できます。また、極めてゆっくりリトリーブすることでフライをリフトさせずに一定の棚に留めることも可能ですが、いずれも中層狙いであって中底層狙いにはなりません。

シンキングラインを使う場合
シンキングラインはどのタイプであってもカウントダウンすれば遅かれ早かれ着底します。中底層狙いであれば時間稼ぎのためにシンクレートの高いType IV前後のラインを使うことになります。
フライが着底しないようにカウントダウンを短くとって速くリトリーブすると、リトリーブ速度とシンクレートの関係がずれるためフライは思ったよりも浅いところを泳ぐため、根掛かりの確率は下がります。ゆっくりとリトリーブすると底の何かと衝突して根掛かりとなります。フライをキールにすることで少しは根掛かりが抑制できます。

一方、ここで浮力のあるフライ(ガーグラーなど)を使うとフライの根掛かりはかなり低下します。
スピニングタックルのベイトウォーカー(ボトムウォーカー)とコンセプトは似ています。
Bait walker

Botom walker

BS/BLメソッド
シンキングラインを着底させ、浮力のあるフライを放置するかゆっくりとリトリーブする方法です。フライが着底しないので根掛かりを防ぐことができます。今回、これについて少し開眼したので備忘録として記します。

BL/BSではシンキングフルラインよりもSTを使う方がメリットが多いです。
メリット
・キャスト距離の増大
・ラインの根掛かりを防ぐ
・魚がフライを咥えた時の違和感低減
・アタリが感じやすい
などなど。
デメリットはランニングラインが絡みやすくて少しイライラすることでしょう。

さて、STを使用してもキャスト後に放置するとST部分(ヘッド)が底を這ってBottom Traceが生じます。

これはSTによってかなり低減されるだろうと予想しています。実際、着底後のラインの動きもフルラインの様にBottom Traceの効果はあまりなく、それほどひきずりこまれません。

BS/BL-1「放置」
最も基本的な釣り方。キャスト後STの沈下に伴って(1)-(2)沖からランニングラインが沈降していきます。竿先から水中へほぼ一直線になった時(3)、STは着底しているとみなせます。

この状態(3)でアタリを待つ方法ですが、魚がフライを咥えて反転して初めてアタリがわかるという釣りです。リールの反転音をアタリにしている先駆者もおられました。(1)や(2)でアタリが出ることもあります。(2)から(3)にかけてのランニングラインの動きは興味深いものがあります。ここでラインに指をかけて指先に神経を集中すると、アタリを取りやすくなります。

BS/BL-2 「底舐め」
今回(3)ではなく、(2)からゆっくりとリトリーブするとアタリが明確に取れるようになり、1hit/cast(別名入れ食い)が数時間続きました。速くリトリーブするとフライは底と接触して、根掛かりの危険があります。フライライン先端が底を舐める様にすると根掛かりも少なく、しかもアタリが鮮明にでました。STのベリーまでが底を舐める(3)以後でリトリーブすると根掛かりもしやすくなるようです。
今回、この方法による根掛かりによるフライロストは1点でした。回収を試みた時の感じからおそらく根掛かりのラインではないかと思います(実際何本かラインを回収しました)。


表層はフライライン、ルアーがとめどなく落ちてくるのでプレッシャーが高くなります。そこでBS/BLによる底狙いにすし、しかも放置ではなくリトリーブによる誘いでそこそこせっかちな釣りとなり、存分に楽しめました。

この釣り方はあるフライが魔弾のように有効だったので、連発はフライのおかげかもしれません。ノンテールガーグラー(ピンク)はあきませんでした。この釣り方は5cmほどのフライを丸呑みしますので、フックは強靭なほうが良好です。細軸だと簡単に壊れます。

これが、BS/BLの今回の結果です。(モザイクはHDR)

ところどころ釣っていない時間帯がありますが、これは次の理由によります。
・表層お試し(11時頃)
・中層リトリーブ(12時頃)
・表層再挑戦(13時頃)
・桃色お試し(15時頃)
・フライが壊れていたのでバラシまくり(17時前後)

つまり、いらんことを試さなければほぼ10分毎に釣っていることになります。

次回は、魔弾の様なフライの亜種を試そうと思っています。亜種を風呂に持ち込んだところ微妙な透明感があり、その柔らかさも含めていい素材を入手できたようです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アタリが感じやすいんですね! (ま。)
2015-05-30 18:18:38
いつもユニフォームシンクのフルラインなので、今度ライン買い替え検討してみます。
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そうなんですよ (ならおう)
2015-05-31 22:06:59
フルラインだと魚に違和感を与えるのかもしれないですね。
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