ならおうは穏やかに語る

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3D プリンター

2013-05-29 08:04:26 | Weblog
以前、3Dプリンターに関する記事を書いた。今回それを補足する内容を得たので追記する。
リンク先を紹介するだけでは心許ないので、一部抜粋する。
なんでも自分でDIYできるとか、製造の分散化が起こるとか、そういうことにはならない
誰も車を見たことのない惑星である日突然「時速最高400kmで10人収容で3万円しない車」の話が新聞に出始めました、という状況に近い
3Dプリンティングだと1枚1枚レイヤーですから、X軸×Y軸の平面ほどZ軸方向は固く繋がってなくて、ラミネート(薄板を重ねたもの)のような脆さがある
積み上げたブロックは上から押すと強く感じますが、横から押すと...いとも簡単に崩れる。
「滑らか」な表面加工をやってる会社も沢山ありますが、サービス名から「3Dプリンティング」の前置きがボコッと抜けてることもよくあります。部品は後加工も可能ですが、アセトン(超危険)のような化学物質や人間の手作業が必要。
コストは使う素材により、大きな物は高くて、小さな物は安い。
複雑さ、部品点数は関係ない。
3Dプリンティングの素晴らしさは特別な道具は一切必要ない事。
自分の握りこぶしより大きなものは作っても時間の無駄。
3Dプリンティングは「製造工程にしては」高速である。
CADモデルの入手が大変(設計図の事か?)
3Dモデルの新ライブラリの99%は第三者の目を通していない。
つまり本当に3D成型が可能だという保証はどこにもない。
「壊れた部品をスキャンして3Dプリント出力する」っていう発想は大袈裟。
今は超強力接着剤とかシリコンモールディングもある。
(スペア作るならこっちの方がもっと滑らかで強いものができる)
素材は1種類。家の中のものは大体が何種類かの素材でできていて、金属とプラスティック両方使ってるものがほとんどですよね。でも金属とプラスティックは一緒に加工できない。

というのが現状の様だ。

だが、最近鋳型加工の一つであるロストワックスにこの製法が使えるのではないか?と思っている。

ロストワックス製法
Wikipediaの記事を抜粋する。
ロウで製品と同じ形状を作り、周りを鋳砂で覆い固め、ロウを溶かして除去することによってできた空洞に金属を流し込むと鋳物ができる。
抜き勾配やアンダーカットを考慮する必要がない等の特徴を有する。
あらかじめ収縮率を考慮して原型を作れば、複雑な形状のものを一体化して鋳造することができるため、機械加工の工程を減らすことができる利点がある。

つまり、ロウの代わりに3Dプリンターの樹脂を使う。Wikipediaの消失型鋳造法で紹介されている。
この製法のメリットは加工困難な特殊合金を使える事だ。噂に依るとフェラーリのF1エンジンに使っているとか。
一般的な鋳造法は木型で砂型を作るが、木型は消失させない。複数回使う。しかし、複雑な構造、形状(中子とか)は無理だ。
そこで、ロストワックス、つまりロウで型を作って廻りを砂で覆い、加熱してロウが無くなった後、溶融金属を流しこむ。
こうすることで、複雑な形状でも加工が可能。ただし、ロウで作った型を違う金型で作るとか、いろいろめんどくさい。
そこで、再現性に富む3Dプリンターを活用すすればいい。
木型に関する情報はここで得られる。 株式会社 門脇木型 
こういう情報をみて思うのは、以前にも述べたが、木型ではできない超小型精密部品を3Dプリントする事だろう。半導体レベルのマイクロマシンのサイズ(オーダー)は通常の機械加工では出来ない。そこで3Dプリントが活用できるだろう。
先のリンク先でも射出成形機のシリンダとあるが、これはそのまま超小型射出成形機を作る手段にも成るだろう。

とここまで書いて、検索したら同じ事を考える人は多々居るもんだね。







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