ヒマワリとタンポポ
「あなたは、背が高く、
太陽のように明るくステキだわ」
タンポポちゃんが言う
「君だって、ちんまりと可愛く
そっと口づけしたくなっちゃうよ」
ヒマワリくんが言う
「でもね、それは無理っていうものだよ」
僕は言った . . . 本文を読む
ハンサム・ユー
あなたって
どうして そんなに
素敵なの
わたしは あなたの視線に
心は弾み
心は踊ります
どうして どうして
見るもの 聞くもの
心がしめり
心が濡れて
輝く わたし
あなたは わたしの希望
あなたは わたしの命 . . . 本文を読む
冬の少女
霜におおわれた大地を
朝霧がやわらかく包む
ようやく昇る太陽が
通学を急ぐ少女の背を暖め
少女のほほを染める
少女の吐息が
霧となって弧を描き
命を示す
凛とした空に
足音はサクサクと軽やかに
いつまでもこだましている
. . . 本文を読む
露
里芋の葉っぱに
銀の帽子をかぶった
たくさんの坊やがいる
そよ風に踊り
ほほえむとほほえみ返す
銀の坊やにそっと触れると
子供になれるかしら
見ていると
銀の坊やはだんだんと小さくなり
やがて ただの葉っぱになった
私も いつもの私に . . . 本文を読む
植物さんにも人と同じく、四苦八苦のあらゆるものが襲ってくる。何と言っても、根こそぎ殺してしまう、地上で最強の災いは人間である。植物さんが人間に害を及ぼすことはほとんどないぐらいに少ない、むしろ植物さんから多くの恵みを授かっている。酸素の存在さえ、植物さんのお蔭である。
人間だってついちょっと前まで、動物の餌さとして追いかけ回されていた。今や植物さんにとって一番恐ろしいのは人間である。植物さんの災 . . . 本文を読む
空想ですが、古代の私も、年頃になって若い娘に出会うと、顔が赤くなり胸がドキドキしたことでしょう。何かそういうことを起こすものが体の中に潜んでいる。抽象的な心という概念はまだなくても、見えないけれど何物かがそうする。不思議な物(霊気)でしょうか。 心に居る、心を射る、心に入る、そのイ(意)を強調して「イロ」と言ったのかも。
色という言葉は、男女の心の高ぶり、せつなさを表現している。それを漢字の色に . . . 本文を読む
知人の女性にどうして香水をつけるのか聞いてみました。「汗や髪の臭い消しよ」と言う。動物の場合、縄張り、自己主張、自己表現、異性を求めるフェロモンや魅力付与などが考えられます。
植物さんは、花粉を運んでもらいたいため動物や虫を呼ぶ、逆に自分に害を及ぼす動物や虫をビックリさせ寄せ付けず撃退させる、あるいは植物さん同士の連絡に使っているのかもしれません。
海外では香りの強い代表選手、イエライシャン( . . . 本文を読む
植物は、光合成で澱粉を作り糖分にも転化する。糖がアントシアニンの主要な構成物質となる。
春の芽だしの頃、紫外線がだんだんと強くなり、幼い葉は紫外線に対する抵抗が弱い。日焼け止めが必要で、アントシアニンを紫外線吸収剤にして身を護る。
カナメモチ、アカメガシワ、バラなどの新芽は赤味を帯びている。葉の成長とともに赤味が薄くなり、緑が濃くなってくる。
葉の成長とともに、病原菌が襲ってくる。戦うために . . . 本文を読む
緑
緑の道を
どこまでも
歩いてみたい
緑に輝き
緑のかおる
緑の道は
ふるさとの道
やすらぎの道
緑の道を
どこまでも
歩いてみたい
緑にゆれ
緑にささやく
緑の道
あこがれの道
思い出の道 . . . 本文を読む