スズラン
すずらん すずらん
何想う
緑の葉陰で
うつむく貴女
熱い想いを
香りに託し
白い瞳に
涙が光る
耳を澄ませば
あなたの想いに
耐えかねて
鈴がなる . . . 本文を読む
愛の植木鉢
ねえ あなた
あなたは 変わらないって 知ってはいるけど
愛してる 恋してる 君が好きだと
いつも いつも
愛の言葉を注いでね
わたしは愛に満たされ
わたしは愛にあふれ
わたしは愛に染まって
お空を飛びたいの
ねえ あなた
愛のシャワーで
わたしを濡らしてね
. . . 本文を読む
七夕を過ぎた夕方、山道を歩くと「草いきれ」に微かにさわやかな香りが漂ってくる。匂いの方向に進むと、香りの輪郭がくっきりと見えてきて、緑の中に鮮やかな白い顔がにこやかに微笑んでいる。
目をつぶって香りの方向に歩いても、出会うことができるでしょう。
風が吹く日、雨の日よりも、風の無い夕方や夜、香りがひときわ強い。
香りは空気よりも重いのか、少し身体をかがめると強く感じます。香りは虫に呼びかける信号 . . . 本文を読む
シュンラン(ラン科)は、別名をジジババと言う・花びらから大きく飛び出した太いずい柱をジジと言い、その下の花びらが変化したベロのような花唇をババと言います。息子と娘という意味です。
袖ケ浦市では、ほんのちょっと前まで南向きの丘や林を覗くといたるところシュンランが生えていました。それが手品のように消えてしまい、出会うのに苦労します。「春蘭」という春を告げ、春を迎える植物さんなのにどこに行ってしまった . . . 本文を読む
日が沈むとオジギソウやネムノキは、葉を閉じてきていかにも眠たいという顔になる。
エビスグサは、ピッタリと葉を閉じて、熟睡している。ヨモギは、万歳をするように葉っぱを上に挙げて、葉の裏が銀に光っている。
落花生(ピ―ナッツ)畑に立っていると、太陽が沈むにつれて、葉がだんだんと閉じて、茎もコックリと居眠りをするように地面に向かって下がり、まるで畑全体がザワザワするような気がします。一つひとつの動き . . . 本文を読む
サネカズラはモクレン科のつる性植物で、赤色の小さな球果が鹿の子(かのこ)餅のように丸く集まって、きららかで美しい。別名の美男かずらは、枝を切って水に3~4時間つけておくと、透明な粘液で出る。これを整髪に使用したから、今で言うヘアリキッド、ヘアクリーム、ジェルのような物です。
かずらはツル植物のことでテイカカズラ、ヒカゲノカズラ、イタビカズラなど。ツル草を髪の飾りにしたことから、頭につけるものをカ . . . 本文を読む
どうしたのよ 私
突然 現れた
愛の騎士
私は震えおののき
地面にひれ伏しました
その力と輝きに
私のハートを剣で貫き
耐え難さに
思わず
足を掴みました
私をさらってね
私を奪ってね
とこしえの愛の国へ
. . . 本文を読む
デストロイヤー
限りなく白く
限りなく輝く
木の葉
そっと口付ける
いとしい香り
熱い鼓動
その娘の瞳は紫
あなたは夏の太陽
あなたは秋の嵐
私をさらってね
私を奪ってね
お空のかなたに
. . . 本文を読む
チューリップとツツジ
「蜜蜂くんがやって来て、毛むくじゃらの手で
そっと触るので、くすぐったいのよ」
チューリップちゃんが言う
「蝶々くんから、長い舌で蜜を吸われると
うっとりしてしまうの」
ツツジちゃんが言う
側で聞いていた
バラちゃんが 赤くなりました
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