冬戀
冬戀
明治以降の
日本の愚鈍な外交や戦争を決定づけた
重大な要素は
日本の指導者に
欧米への浅はかな理解がまかり通っていたことが挙げられる。
幣原喜重郎氏や吉田茂氏や白洲次郎氏のような卓見を有する逸材は、極めて稀であり、エリート層の平準化した知的レベルが低く、ばらつきがあり過ぎるのだ。
北一輝等の凡俗なる珍説を崇める軍人が昭和初期にいたことや
今現在の近代保守論客、政治家、官僚の皆様の稚拙な主張には
辟易するばかりである。
すなわち
吉田茂元総理の如き天才が
1人2人居ただけでは
日本の右傾化を押し止めるのは困難なので
日本人全体の学識、見識を引っ張り上げるしかないのだ(属人的要素の限界と人材力の平準化)。
まず
欧米に対する理解が
根本的に間違っている。
未だに
鹿鳴館の如き西洋かぶれ
西洋への嫉妬、劣等感、崇拝が強すぎるのだ。
クローヴィス氏が洗礼を受けたためにフランスはカトリックになったが、それがなければガリアは、辺境な多神論の地域であった。
つまり
西ヨーロッパが
先進国と称されるのは
単にキリスト教が流布した地域であり
ユダヤ人が移住して経済、学問、文化が興隆したからである。
そして
キリスト教はユダヤ教から別れたが
本質的には西アジア発祥の世界観であり、
ローマやヘレニズム文化、アングロサンソンやゲルマン文化とは異質である。
すなわち
西ヨーロッパやアメリカの文化そのものに、先進的要素(ユダヤ力)は存在しないのだ。
もし仮に
本地垂迹説の如く
世界の神と仏の実体が
同一だとすれば
例えば
ヤーウェ、アラー、大日如来が同じ本質だと仮定すると
世界は一つであり
先進も後進もない。
単に
先に知っているか
後で(来世)知るかの違いである。
何れにせよ
日本の民謡を
西洋のジャズで説明、脚色する必要はないし
古筝の演奏に
ピアノは要らないのだ。
ブリティッシュロックは
イギリスであり
日本は
着物や古代服
雅楽、民謡、演歌、昭和歌謡曲で充分だ。
もうそろそろ
日本人は
かっこつけを止めるべきである。
高橋(東洋の理想)
先日
ゴールデンボンバーの
鬼龍院氏が
アルバイトをされた記事を
ヤフーニュースで拝見した。
一般大衆の生活感を常に認識するためらしい。
この視点は
ぼくの旧来からの説と軌を一にするものであった。
すなわち
芸能人、音楽家、作家、学者、宗教家等の四柱推命で華蓋があるような方々は、
なべて、サラリーマンかアルバイト、パート、自営業を行いながら、あるいはその経験をしてからハレ舞台にのぞむのが良いと思うのだ。
現フランシスコ教皇様は、昔、飲み屋の用心棒やフロアの清掃業をされていたのである。
そのような人生経験から醸し出される人間力が、後に生きてくるのである。
特に
お笑い芸人さんや歌手や俳優等の極めて厳しい世界では、生き残るのは困難だと思うので、農業か何かNPO事業をしたほうが良いと思う。
これは
ぼくの勝手な意見であります。
おわり
高橋(華蓋あり)