空をみるひと

そらをみながら あるいていこう なんでもない ひとであろう …日々や旅、街や自然、季節や未来をみつめるBLOGです

大寒 2008 ~ 今年の春は早いぞ (モノサシと、季節そのもの)

2008-02-01 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する


節気は、大寒。

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「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」(暦便覧) 。
一年で一番寒さの厳しい頃 。

初候 1/20~ 款冬華  ふきのはなさく
次候 1/25~ 水沢腹堅 さわみずこおりつめる
末候 1/30~ 鶏始乳  にわとりはじめてとやにつく

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今年は、1月21日~2月3日の節分まで。

朝晩の冷え込み、風の冷たさは、しっかり、冬、だ。

なんて言っているうちにも。
日々季節は移ろって。

この頃の、陽の明るさは。

春、だ。

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23日に東京に降った雪。

極寒の景色に見えるようで。

春の訪れを告げていた…。

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東京に雪が降るのは、例年なら2月の終りから3月の初めにかけての頃である。この時期、西高東低の冬型の気圧配置が緩み、大陸から移動性の低気圧が日本列島に近づいて、その低気圧が太平洋側を西から東へ進む。そのときに東京に雪が降る。昭和11年2月26日の二・二六事件、万延元年3月3日の桜田門外の変、歴史上の政変を劇的に演出した首都の降雪は、この大陸からの移動性低気圧によって齎されたものだった。昨日の東京の雪も全く同じ気象によるものだが、例年よりも一か月も早い。東京の雪は春の訪れの前触れなのである。本当なら、今頃は天気図の列島の上に縦の線がびっしり並んで、厳しい西高東低の気圧配置の中にいなければならないはずだ。冬の季節がなくなった。西高東低の気圧配置の天気図を見なくなった。半井小絵は、気にならないのか何も言わない。倉嶋厚だったら、一言くらいは解説で触れたかも知れない。地球温暖化が影響を及ぼしている異常気象なのである。

BLOG『世に倦む日日』より

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この雪が「異常」かどうかは、“構えと目付け”によるけれど。

・気象統計上珍しいことを「異常」というのなら、異常
・人体にホメオスタシス(恒常性維持)が働くように、地球=ガイアが偏りを是正させているのなら、例年より早い雪も早い春も「正常」な働きだ

…まあ、とにかく。

僕らは、今、宇宙の中の、地球の上で、冬を越えていこうとしているんだ。

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たしかに。

明るい陽の下、寒風の中、梅の蕾が、膨らんできてる。

あじさいの枝に、もう芽がついて、黄ばんだ葉がだいぶ落ちている。

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思えば。

節気や旧暦といったカレンダーは、そうした旅のための道具で。
いわば、モノサシのようなもの。

一方、天気図は、実は、季節の動きそのものなんだなあ。




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