神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.231 横山源之助

2024-07-15 00:41:05 | 文書・文献
【コレクション 21】
(1)きょう、トランプ氏が狙撃されました。トランプ氏自身は一命をとりとめましたが、死傷者が出ました。
 だれであれ、不当に命が奪われてよいはずはありません。ましてや、トランプ氏は元大統領であり、在職中の責任を問われる係争中の人です。また、今も候補者として活動中の人で、その帰趨は、アメリカのみならず、今後の世界の行方にも影響する要人です。その人が遊説中に狙撃されるなどということは、アメリカの民主主義の根幹に関わることです。そして、またアメリカの銃社会への速い対応が必要なことを示す恐るべき警告となっています。
 
(2)我々の代の場合、ケネディー大統領の暗殺、その弟のロバート・ケネディー司法長官の暗殺、アーサー・キング牧師の暗殺などなどを見てきました。
 日本でも、浅沼稲次郎さん刺殺事件以来、暴力で攻撃する事件、威嚇する事件、こういうものを頻繁に見てきました。ところが、これは今でも続いていて、何か気にいらないことがあると銃や刃物などを送って脅迫するとか、爆弾を仕掛けたなどと電話するという卑劣な事件が後を絶たず、最近でも日野市にある明星大学で入学式?が取り止めとなりました。
 愉快犯も含めて、こういうことは、要するにハラスメントの最たるものですから、社会全体として断固許さないという姿勢を示すこと、対応をとることが必要です。
 
(3)きょうは、『横山源之助全集』です。
 この刊行についてはなにか事情があるようです。しかし、私の差し当たりの関心はパンフレットを見ることそのものの「楽しさ」みたいなことですから、横山源之助について調べたいという人は独自に動いてください。
 
     
 
 このパンフレットは、A4判大 表紙とも8ページです。まず、長い用紙を二つ折りします。次に、左右それぞれ谷折りし、もう一度それを観音折りします。
 全体構成は次のようになっています。
  1ページ 上掲表紙
  2ページ 上4分の3に「編者のことば」、下4分の1に「横山源之助の略歴」
  3~6ぺーじ 「横山源之助全集・総目次」
  7ページ 上4分の3に「横山源之助全集刊行によせて」
        隅谷三喜男 一世紀前の転換期を振り返るのに最適
        木田順一郎 「横山源之助全集」を推薦する
        鎌田慧 社会の裏面史研究の武器
       下4分の1に「石碑」の写真と「表書」
  8ページ 「本全集の編集方針」 装丁見本 
       刊行予定 2000年 A5判 上製 全9巻別巻2 平均500頁 
            予価9400~12000円 社会思想社          
 以上ですが、きょう検索して気が付いたことがありますので、つぎに書いておきます。

(4)まず、出版社が「社会思想社」から「法政大学出版局」に継承されています。事情は不明です。
 次に、「横山源之助」で検索すると、上記の諸項目についてすべてを読むことができます。「横山源之助全集・総目次」も、「横山源之助全集刊行によせて」も、隅谷三喜男、紀田順一郎、鎌田慧3氏の推薦文もすべて読めます。興味のある方はぜひどうぞ。
 ここでは、そのうちの2点のみ取り込んでおくことにします。

(5)横山源之助の略歴



(6)石碑「郷土の生んだ先覚者 横山源之助の生涯」



(7)このブログのNo.229「官報」に推薦者として名前が出てきた西田長寿氏の次のものが手元にありました。
  西田長寿「横山源之助の資料補遺」(『みすず』239号、1980年4月)
 ただし、上記の『全集』の刊行は2000年のことなので、無用のことかもしれません。

 横山源之助の著作は、部分的にはたとえば『日本の下層社会』(岩波文庫)などでも読めます。私もこれを読みましたが、ほかにもいくつかの出版社からのものがあるようです。
 手元には「明治文献」社から昭和47年12月に刊行されたものがあります。これをみると、45歳で生涯を閉じた人とは思えない精力的な執筆活動をされた人であることがわかります。とくに、上記の推薦の「鎌田慧 社会の裏面史研究の武器」にあるように、実態をよく知っているという点で圧倒されます。
 われわれが現在の日本や社会の実態を見る目を研ぎ澄ますよい教科書とも思われます。

 ではここで。

   
 

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