スキー・スノーボード チューンナップ スノーカーブの店長日記。スキースノーボード修理画像や最新ストラクチャー画像も掲載
チューンナップ屋日誌



スノーカーブチューンナップ特集!!
ベースエッジの手仕上げ(ファイル仕上げ)♪♪
その1
なぜ、ベースエッジにビベル角を付けるのか・・!!

スキー、スノーボードにはアーチベンド、キャンパーがあり、滑走中はスキーヤー、ボーダーの体重で板が雪面方向にたわみます。スキーは特に構造上、板がたわむとソールとベースエッジの状態が、板がたわむ前と比べてコンケーブ(凹)の状態に微妙に変化してしまうのです。

つまりソールとベースエッジを完全にフラット(ビベル0°)にした場合、滑走中はソールよりエッジが高い状態になる為、ズレ難い板になりターン弧の調整が出来ず、回転性の悪いターンし難い板になってしまうのです。

例えば板が全くズレない状況を想定した場合、単純に板のサイドカーブやサイドカット、つまり板の設計上の回転半径でしかターンできない板になるのです。(実際は板の角付けやたわませる量などにより、回転半径は多少小さくなる)

しかし、ベースエッジのビベル角を0.5°または1°と大きくしていけば、板はズレ易くなりターン弧の調整がし易くなって、設計上の回転半径よりも小さいターンが出来る様になるのです。
ベースエッジのビベル角が小さければ板はズレ難く、ビベル角が大きければ板はズレ易くなります。

このような理由から、スキーヤー、ボーダーの技術レベルや好みに回転性能をあわせる為に、ベースエッジのビベル角を調整するのです。

もう1つは、ベースエッジのビベル角を大きくすれば滑走性が良くなります。スキー、スノーボードのエッジは鉄製で出来ていますが鉄は単純に滑りません。滑らないエッジと雪面との抵抗を減らす為、ベースエッジのビベル角を大きくすれば、滑走性を良くすることが出来るのです。
但し、このように滑走性を良くする為の調整をする場合、ビベル角を大きくすれば板はズレ易くなり、直進性が不安定になるので注意が必要です。

スキー、スノーボードのエッジの幅はモデルによって、1mm~2mmほどまで差がありますが、高速系の滑走性を重視するDH(滑降)やSG(スーパー大回転)用の板のエッジが1mm程度と細いのは、エッジと雪面との抵抗を減らし滑走性を良くしようとする意図があるのです・・!!



チューンナッププロセス(ベースエッジの手仕上げ)

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