「暑い、暑い」と言いながら「九州けやき会 展」の会場、福岡市美術館へ行ってきました。
こちらは原久雄氏デザインの「north chair(左)」と「koruza chair(右)」。
見た目の美しさと同時に座り心地も秀逸。
原さんのご自宅にもこの「north chair」が一脚あるのですが、遊びに出掛けた際は好んでこの椅子に腰掛けるほど気に入っています。
ヒカルも実際に腰掛けて、ご満悦。
「良いよね~」を連発していました。
そして、「koruza chair」、座ってみるとそのフィット感に驚かされます。
座面のカーブが緻密に計算されており、優しく包まれるような感覚を得ることができる。
これもまた美しさと機能を兼ね備えた素晴らしい製品(作品ではなく、製品。と原氏)。
短い時間ではありましたが「けやき会 展」は様々なジャンルの作品(または製品)を観ることができてとても楽しむことができました。
好みの絵画とかもあって「もっと他の作品も見てみたいなぁ...」という欲求を覚えたほど。
しかし、この日はとても暑く、日ごろはたくさんのランナーや家族、カップルで賑わう大濠公園ですが、さすがに人影疎ら。
いつもだったらゆっくり散策して帰るぼくらも、この日ばかりはあっさり解散。
このあと、日陰を求めるかのように足早でそれぞれの仕事場へと向かったのでした...。
(ユーキ)
8/2~8/7の6日間、金沢美術工芸大学同窓会九州支部の「九州けやき会 展」が福岡市美術館特別展示室Bで開催され、当ブログにたびたび登場するプロダクトデザイナー、ハララさんの椅子が展示されます。
ハララさんとは日ごろ一緒に遊ぶ仲(ときどき仕事)ですが、まあトンデモない発想の持ち主。
なんか無茶苦茶なところがあって、驚かされること多々。
もちろん、そのトンデモや無茶苦茶は世間一般の物差しで測るとそうなるってだけで、別に変わっていると言うわけではありません(いや、それを世間では変わっているというのか?)。
自分に正直と言うか、どこか突き抜けていると言うか、感じたことを感じたように発言、行動、形にする潔さがあります。
そんなハララさんですが、デザイン(仕事)に関しては至極真っ当。
そんなん当たり前やん、って言われそうだけど、その真っ当というのは口で言うほど簡単ではなかったりします。
ものづくりをする上で大きな障害とも成り得るのが経済活動...。
「今の世の中は売る為の手段としてデザインを利用していることが非常に多い。しかし、売れるデザイン=いいデザインではない。 大事なことは、消費者の中にデザインした自分も含め、自分もお金を出してそれを買うか、欲しいか、ということがいちばん重要」とハララ氏は口癖のように言っています。
つまり、ハララさんの頭の中には作る段階で「どうしたら売れるか」という要素は欠落しており、「どんなものを(自分が)求めているのか、欲しいのか」が全て。
売れなかったら生活することはできないわけで、でも、売れることを考えてデザインはしない。
簡単そうで、これはかなり難しい。
それをうまくオブラートに包んでたいていの人がモノを作り、売っているわけで...。
そんな感覚の持ち主なので、遊んで楽しく、また、一緒に仕事をしてはタメになる、尊敬できる人。
今回展示されるのはこの二脚。
作品ではなく製品なので実際に触れて、座って、多分、飛んで跳ねてもいいみたいです。
あ、飛んだり、跳ねたりはいかんか、やっぱり(苦笑)
それから、ハララさんの先輩であり、友人でもある阪本やすきさんの作品も展示されます。
言うまでもなく、阪本さんは白山陶器のデザイナー。
こちらも楽しみ。
会期中、ハララさんも顔を出すことがあるようなので、見掛けたら気軽に話し掛けてみてください。
デザインだけでなく、いろんな話が聞けてきっと面白いと思います。
...が、責任は負いませんのであしからず(笑)
(ユーキ)
羽川再生堂、羽川敏久さんの考えに賛同し、東日本大震災復興支援の作品「HEART BIRD 」を購入しました。
大震災から約2ヶ月半が経過した今、ようやくいつもの暮らしを取り戻しつつあります。
が、「いつもの」は今までと同じ「いつもの」であっていいわけはありません。
今変わらなければ、きっとこの国はもう浮かび上がることができないだろう...、そんな危機感を感じています。
震災で疲弊した心を癒してくれたのは、写真や映像で見た被災地の子どもたちの笑顔でした。
やはり、子どもたちの笑顔は希望を与えてくれます。
その子どもたちをぼくら大人がもうこれ以上裏切るわけにはいきません。
どんなに苦しい選択でも、やはり変えていかなければならないことがたくさんあると思います。
すぐになんでもできるわけではないけれど、だからといってもう先延ばしすることなく、少しずつでもいいから変えていかなくてはならない、そう思います。
改革には痛みが伴います、生みの苦しみもあります。
が、その先に明るい未来、すべての子どもたちの笑顔があるのならば、それはきっと耐えることの出来る痛みや苦しみなのではないでしょうか。
そして、その価値は間違いなくある、ぼくはそう信じています。
本当の豊かさとはなにか、今ぼくらが真剣に考え、実行に移す。
被災した2011年が新たな時代を築く元年であって欲しいと切に願います。
震災後、誰もが感じ、思ったであろうその心を、いつまでも。
(ユーキ)
追記:言うまでもなく、被災地にはこれからも継続的な支援が必要です。スロウプラスでも微力ながらもその力になれるよう計画を練っている最中。近日中に当サイトでお知らせできたら、と考えています。
ひょんなことから知り合いになったヨガの中島先生。
旦那様は、画家でお芝居もされる役者さんで、16日に午後から沙漠の商人の独り舞台をするから観に来ない?って誘われて行ってきました。
実は私はなぜかご縁がなくて、お芝居を見るのは多分初めて。
狂言とかそういうのは好きだけど、お芝居は今まで見に行ったことなかったんですよねー。初めて観た独り舞台でしたが、さすが!ものすごく迫力があって感激しました。とても興味深かった。
また次回も足を運びたいなと思いました。
今日着て行ったキモノのコーディネートです。
夜だったので、光沢のある村山大島紬に、パッと華やかなカサブランカ帯。(と勝手に名づけて気に入っている)散りゆく桜を惜しんで、明るすぎない薄紫の帯揚げと、引き締める効果を狙った臙脂色の帯締め(三分紐)とスワロフスキーの帯留めです。
また着物で来て下さい、って言われたので、喜んでまた行こうと思いました(笑)。
(ヒカル)


泣いても、笑っても、今日が最終日。
羽川再生堂さんの作品が一同に会するということは滅多にないとのことなので、本当に貴重デス。
羽川さんは「これからこういった(アート)ものを志す人には是非足を運んで欲しい」と仰っていました。
もちろん、そうでない方も足を運んでみる価値はあります。
ちょっと乱暴ですが、ひと言で言うなら、楽しい。
その楽しさを味わうために、ちょっと時間を割いて、足を運んで、損をすることは決してないと断言します。
今までは写真でお伝えしていましたが、羽川さんの作品はやっぱり五感で楽しむもの。
なので、よりわかりやすいようにと、昨晩、ちょっとだけ映像を収めてきました...。
ご覧の通り、見て、触れて、感じて楽しむアート。





雨降る夕暮れ、「SAISEIDO WORKS 2010 我・楽・多・展」に出掛けてきました。
ギャラリーを外から覗いた瞬間、トキメキという炎が心に灯ります。
素敵なものを見つけたとき、つい駆け寄ってしまう、あの感覚で中へと進むと、ローソクほどだった炎はたちまちキャンプファイアーの炎へと燃え広がる。
いや、今風に言うなら、萌え広がる、と表現した方がしっくりくるのかもしれない。
古き良き時代の玩具店、もしくは、おもちゃ箱をひっくり返したような空間に、この世界の創造主、羽川さんが笑顔で出迎えてくれます。
その笑顔はとても爽やかだけれど、本当は「この世界に足を踏み入れたら、もう後には戻れないぞ」、という悪魔の微笑なのかもしれません・・・、いや、それくらい、この"SAISEIDO WORLD"に魅力があるってことです(苦笑)
これが羽川さんの出発点となった「ワイヤー・キャット」。
こちらは1990年の第7回東急ハンズ大賞の受賞作。
そして、後に教科書「高校美術-Ⅱ」にも掲載されたそう。(詳しくはこちら)
こういったオブジェのみならず、動かして楽しいオートマタもたくさん展示されています。
羽川さんにお願いしていくつかの作品を撮らせていただいたのですが、今ここで掲載するのはやめます。
というのは、実際に実物をたくさんの人に見て欲しいと思うから。
紹介はするけれど、それはもう少し先延ばしすることにします(笑)
混んでいないときは、羽川さんにひとつひとつ丁寧に説明していただくこともできます。
もちろん、ただ静かに鑑賞したいだけって方もオーケー。
でも、ぼくは羽川さんの解説付きをオススメします!
こういったギャラリーはなんだか入り難かったりもします。
でも、そういった心配はまったく無用です。
ここは大人が童心に返って楽しめる場所。
齢という時間を、ちょっと巻き戻しに訪ねてみませんか。
(author:yuki)
注)開催期間中の8/6、8/7、8/8は羽川さん本人が不在の場合があります。詳しくは直接お問合せください。
先日、「パリに咲いた古伊万里の華」展を観に、九州国立博物館に出掛けてきました。

天満宮参道から虹のトンネルを通って博物館へ。


当然、内部の写真は撮れないわけで・・・、入口でガマン。
今回の展覧会では165点の作品を観ることができるわけですが、これら全てがひとりの日本人のコレクションだというから驚き。
全部でいったいいくらするのだろう、なんて下世話なことも思いつつの鑑賞(苦笑)
陶芸のことは詳しくないので、どう価値があるのか、ということは正直、よくわかりません。
しかし、やはり見惚れる美しさはあります。
そして、これらのものが約350年間、たいせつに扱われてきたということに感動とロマンを感じずにはいられませんでした。
「パリに咲いた古伊万里の華」は6/13まで行われています。
(author:yuki)
サッカー好きとしても有名な現代芸術家の日比野克彦さんにお会いしてきました。
・・・と言っても、九州国立博物館の「パリに咲いた古伊万里の華」展に行くために太宰府天満宮の駐車場に車を停め、参道を歩いていたところ、偶然、店舗の前に出ていらっしゃった日比野さんを見掛けたのでした。
「これは声を掛けなきゃ!!」とすかさずyukiが声を掛けます。
そして、「一緒に写真を撮らせていただいてもいいですか?」とたずねたら、快く承諾していただけました。
「どこから来られたんですか?」と聞かれたので、「糸島です!!」と答えると「ああ糸島は芸術家の人とか多いよね」とよくご存知。
中では日比野克彦さんらが作ったサッカーの旗があって、数人の男女が、布切れ(すべて古着)を切ったり貼ったりしています。
「何をしているんだろう?」と思って訊ねると、日比野さんが、ここの主旨を教えてくださって、「せっかくだから中見ていきます?」と、じきじきに案内していただきました。
とても感激!!
古布を使って作った旗がたくさん。
ワールドカップで日本代表と対戦するチームや、今まで対戦したチームの国旗を作ったり、日本と他国の国旗をコラージュしたりして、日本代表のみならず、サッカーを応援、盛りあげようということが目的のようです。
ただいま準備真っ只中、ということで、ボランティアのスタッフの方が、垂れ幕らしきものも製作中。
壁も鮮やか。
サッカー日本代表を応援するだけでなく、国を、国境を無くしてワールドカップを楽しもう!、盛り上げよう!、というワールドワイドな開放的な感覚が感じられて、とても楽しいところを見つけてしまった!、と思いました。
時間があれば、その場でぜひ参加したかった・・・。
あと1週間もすると、ホームページも立ち上がるそうで(事務局の方が教えてくれました)今後の展開が楽しみです。
そういえば、2006年のワールドカップの時も、日比野さんは、九州国立博物館でワールドカップのイベントをされていましたね♪
まさか、こんなところで、お会いできるとは思わなかったので、展覧会行く前にひと仕事終えてしまったような、充実感を感じてしまったのでした。
しかし、こうやってお会いしてみると、もともと日比野さんは好きでファンでしたが、さらに、親しみがわいて、応援しよう!と思ってしまったし、サッカーの日本代表も、あまり強くなさそうなので、ワールドカップの盛り上がりも欠けていたような気がするのですが、思わず応援しようと思ってしまうなんて、やっぱり自分が当事者みたいになってみると、見方も変わって、心境の変化が生まれるものですね。
ボランティアに参加できる日があったら、是非出掛けてみようと思っています。
そうそう、サッカー大好きのyukiは日比野さんとサッカーの話を熱く語っていたのは言うまでもありません(苦笑)
(author:hikaru)