
1978年10月リリース
1. THE BIRTH OF THE ODYSSEY ~MONKEY MAGIC~
2. GANDHARA(ガンダーラ)
3. ASIATIC FEVER
4. WE'RE HEADING OUT WEST TO INDIA
5. THANK YOU, BABY
6. STEPPIN' INTO YOUR WORLD
7. HAVOC IN HEAVEN
8. DRAGONS AND DEMONS
9. A FOOL!
10. FLYING
11. CELEBRATION
赤字はお気に入りの曲
太字はシングル曲
【概要】
ゴダイゴ(GODIEGO)
ミッキー吉野:キーボード
タケカワユキヒデ: ボーカル
浅野孝已:ギター
スティーブ・フォックス:ベース
トミー・スナイダー:ドラムス
今年2016年でデビュー40周年という大大ベテランバンドである
ゴダイゴ。今回は彼らの最大のヒット作であり代表作の1978年
の『MAGIC MONKEY』をレビューします。
というか、アルバムジャケットには『MAGIC MONKEY』と表記があるけど
本来は当時の大人気ドラマ『西遊記』のサウンドトラックだったりします。
堺正章さん、故・夏目雅子さんの出演で子供世代を中心に人気を
博したようです、僕はリアルタイムでは見ていないのでわかりませんが。
そんなドラマを音楽の面から大いに盛り上げたゴダイゴの凄さを
堪能してみました。
【全曲レビュー】
1. THE BIRTH OF THE ODYSSEY ~MONKEY MAGIC~
いきなりミッキーさんの不穏なシンセバリバリのイントロから始まり
しばらく経って銅鑼の音とともに有名な「アチャー!」という叫びが
して(スティーブの声だそうな)「モンキーマジック」がスタート。
ゴダイゴといえば「銀河鉄道999」「ガンダーラ」と並ぶ超有名曲!
とにかく全編英語詞で、耳に残るシンセとストリングスのフレーズ。
完全に洋楽を聴いているのと同じだ。タケカワさんとスティーブの
ボーカルがひたすらクールだ。
近々レビューしようと思ってるMONKEY MAJIKはこの曲名から
自分たちのバンド名にしたほどの影響力だ。
2. GANDHARA(ガンダーラ)
前曲に続き彼らの代表曲ではあるが、シングルバージョンと違い
英語詞バージョンが収録されている。ドラマのED曲としてこちらも
大ヒットを飛ばした。非常にオリエンタルな雰囲気満載で前曲とは
圧倒的に違うのはシンセが極力抑えてあり、ゆったりまったりと
聴かせてくれる。
3. ASIATIC FEVER
ドラムスのトミーがボーカルを務める60年代70年代のUKロックを
彷彿とさせるニクイ演出な曲。サックスがこの曲の柱となっていて
ゴダイゴが多国籍的バンドだというのを感じさせてくれる。
4. WE'RE HEADING OUT WEST TO INDIA
少し箸休め的な地味目な曲。シンセの音がとにかくプログレぽさを
強く意識させる。個人的には少々退屈。
5. THANK YOU, BABY
ドラマの挿入歌としてけっこうな回数使われたらしいバラード。
メロディの美しさとタケカワさんの優しいボーカルが素晴らしい。
曲が短いのがもったいない気がする。個人的にとても好きだ。
6. STEPPIN' INTO YOUR WORLD
ピアノとサックスが鳴りまくるどことなくアジアンテイスト寄りな曲。
曲後半のサックスソロは圧巻。
7. HAVOC IN HEAVEN
不思議なテンポで展開するファンクの要素が強い曲。しつこいほど
のサビの繰り返しにシンセがバリバリで木琴ぽい楽器を使用している
のが妙にハマってる。今まで聴いたことのない感じの曲だ(困惑)
こいつはクセになる
8. DRAGONS AND DEMONS
再びスティーブがボーカルを取るおちゃらけソング(表現しようがない)
いろんな意味でゴダイゴの幅の広さを実感させられた。
9. A FOOL!
なにやら楽しげな雰囲気が漂う比較的ベタなポップ曲。タケカワさんが
歌うだけで日本ぽさが無くなるのが凄いなと思ってしまう。子供にウケ
が良さそうなメロディだ。ほのぼのしていて良い。
10. FLYING
再びトミーがボーカルを取るアジアンテイストでありながらUKぽさがある
不思議な魅力な曲。短めながら妙に耳に残る。
11. CELEBRATION
ゴダイゴの持つ壮大なメロディが素敵なポップチューン。ラストを飾るには
文句のない出来でシングル曲にしても良かったんじゃないかなと思う。
後の名曲「ホーリー&ブライト」に近い雰囲気を感じるが間奏のミッキーさん
のシンセソロは短いながらも秀逸で「銀河鉄道999」を一瞬連想させる。
最後のリプライズも絶妙だ。名曲だろう。
【アルバムの感想】
まあしょっぱなのインパクトが圧倒的な勢いを感じる。やはり「モンキーマジック」
から「ガンダーラ」の流れは圧巻。その後はトミーやスティーブにもボーカルを
譲ってみたり、摩訶不思議なメロディの曲が何曲かあったり、おちゃらけソング
あり、とゴダイゴの音楽的広さを感じることができる。
やはりミッキーさんのシンセプレイはかなり斬新で当時の音楽界では
衝撃的だったという。特にこのアルバムではプログレの流れを強く汲む
シンセプレイが特徴だった。今聴いても耳にこびりつくメロディがクセになる。
1979年の年間オリコンアルバムチャートでは堂々の1位を記録。
週間チャートでは通算8週間1位を記録。
と、このアルバム『西遊記』は大ヒットしゴダイゴの名は一気に広がる。
さらにシングル曲でも
「モンキーマジック」「ガンダーラ」「銀河鉄道999」の3曲で9週間2位を記録。
などと1978年~1979年のゴダイゴはとてつもないブレイクの渦にいた。
解散(活動休止)やメンバーの脱退や再加入なども紆余曲折ありながらも
デビュー40年を迎えたゴダイゴ。これからも応援してます。
Youtubeさんより「モンキーマジック」のライブです。
タケカワさんもミッキーさんも細いね
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