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神奈川に住む会社員の自己観察日記。

小室哲哉さん、一から出直せ!

2008年11月09日 | 音楽

小室哲哉の逮捕のニュースは結構衝撃的だった。 絶頂期の96~97年くらいの時は、結構良く聴いた方だし、初期の頃のGlobeの曲は今でもiPodに入れてたまに聴くこともあるし。人間的には?かなと言う部分のある人とは思うけど、少なくても人間性よりクリエイターとしての彼は尊敬していた。

しかしあの人そんなに借金があったのか。音楽家として、プロデューサーとしては成功して億万長者にはなったけど、事業家としての才能はなかったと言うことか。 しかし、なぜそんな詐欺(?)みたいなことしたのか。あれだけの有名人であれば逃げる事なんて出来ないのはわかっていただろうし。まあ芸能人には色んな怪しげな人が取り巻くから、何だかんだ彼自身も誰かに乗せられて、結果的にこのザマになってしまったのかも知れない。あるいは、現実を直視できずに、何とか後で返せるとでも妄想していたのか。

この数日間小室関連では毎日のようにニュースが流れているが、少し思った事がある。彼が詐欺をしたのであれば、それはいけない事だ。ただ、今回の被害者と言うのが、どうもどんな被害者なのかが見えない。個人投資家としか出ていないが数億円ものお金を振り込めるくらいだから、ただ者ではないだろう。世の中資産家は多いが、現金で個人で5億円を用意できると言うのはかなりなものだと思う。

まあそのダマされた方には申し訳ないが、小室氏がだました相手がそういう方だったと言うのがまだ救われるんじゃないかな。元金持ちが金持ちだますと言う部分でね。世の中詐欺なんて多くあるけど、たいていは騙されるのはたいしてお金もないフツーの人たち。また法律に触れないように貧乏人すらも欺いているプロも多くいるわけで、詐欺の巨悪なんてもっと他にたくさんいるんだよね、実際は。小室事件なんて実は大した事件では無い。ま、もちろん罪は罪なんだけど。

色んなブログとか雑誌記事とか読んで気になったのは、小室氏が凋落したのはマーケティング・メディア戦略だけで売って、音楽的価値が無かったから売れなくなった、と言う類のコメントなど。確かに当時のマーケティング・プロモーションによる持ち上げはすごかったし、成功がそれに拠る所は大きかったと思う。しかしだからと言って音楽的価値が無かったと言うのはおかしいと思うな。

価値なんてものは相対的なものだったりする。小室サウンドが好きな人もいれば嫌いな人がいてもおかしくは無い。当時そのサウンドで楽しめた人は確実にいたし、今でもそれはいる。僕個人はクラシックもジャズもロックも聴くが、小室のサウンドは今でも好きだ。今売れなくなったのは彼のサウンドが当時ほど新しさを感じさせなくなったからじゃないか。そもそもどんなミュージシャンだって大きく脚光を浴びる期間てそんなに長くはないと思う。脚光すら浴びない人のほうが多い訳だし。

まあしばらく冷や飯食って、一から出直してもらいたいもんだ。才能はあるんだから、何とかなるような気はする。僕が言うのも僭越なんだけど。


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