月読命

すももが好きなアニメで貴腐人的な妄想話&日々の出来事等

飼育日記 ~ねがい篇 ①~

2007年12月28日 13時13分57秒 | チビ15 SS
☆月☆日 晴れ

一年最後の月にもなると色々と忙しくなり、ゆっくりと一護さんと
会話する時間もままならない。
それも私の隊だけではなく、各隊も更に忙しくなるため、最近の
一護さんはポツンと独りで遊んでいるらしい。
まぁ、各隊の無席官の方々が時間に余裕が出来たら、一護さんの
相手をして頂いているようだが。
そんな私と一護さんの間を気遣ったテッサイが……



「局長、一護が来てます」
「?…一護さんがですか?何の用っすかねぇ」
私は一護さんが立っている戸口の方へ向かった。

「一護さん、どうかしましたか?」
「こりぇ……てしゃいしゃんかりゃ…おべんとー」
「有難うございます。もうお昼なんっスね。一護さんはお昼、
 食べましたか?」
一護さんの腕に抱かれていた、お重を受け取り尋ねると一護さ
んは左右に首を振る。

「じゃあ、一護さんが背負っている一護さんのお弁当と、持っ
 て来て頂いた私のお弁当、一緒に食べましょう」
「………いいにょ?」
「はい、一緒に食べて下さいな」
躊躇っていた一護さんの顔がパッと明るくなり、大きく頷くの
を見て私は一護さんと一緒に私の研究室の方へ向かおうとし
た時……


   ガシャン!!
     ピィィーー!!


壊れる音と警戒音が室内に鳴り響く。

「「「浦原局長!!!」」」
「一護さん、すみません。一緒にお昼を食べられそうにないよ
 うです。ごめんなさい。…一護さん、研究室は危ないので外に
 出て下さいな。阿近さん、一護さんを外へお願いします」
私は阿近さんに一護さんを任せ、呼ばれている場所へと向かった。

「すまねぇな、一護」
一護さんに一言言うと、阿近さんも呼ばれている場所へと急ぎ
向う。
そして一護さんはトボトボと廊下を歩いて行き、庭が見渡せる
場所まで来ると廊下の端に座り、足をブラブラさせながら背負っ
ていたお弁当を取り出し食べ始めた。



「どうしたんだ、一護君。そんな場所で一人でお弁当食べて」
年の瀬に床についてるわけにもゆかないのか、浮竹さんも仕事を
していて、十三番隊舎に帰る途中の廊下で一護さんに出会った。

「花菱が作った弁当か、一護」
志波さんの言葉に口をもぐもぐさせながら、コクッンと頷く。

「旨そうだなぁ」
「あげりゅ」
お弁当を浮竹さん達に差し出す。

「ちゃんと食べないと大きくならないぞ」
「こりぇでおにゃかいーぱい。かゃいえん、うきたけしゃんに
 あげりゅ」
食べていたお握り以外はいらないと言う一護さん。

「……お前、腹でも痛いのか?」
海燕さんの問いに首を左右に振る一護さん。
「じゃあ、風邪でもひいて熱でもあるのかなぁ、一護君」
浮竹さんの問いにも首を左右に振り、お弁当を浮竹さんに押し付
けて一護さんはタァーと廊下を走り去ってしまった。
お弁当を押し付けられた浮竹さん達は、一護さんの態度に首を傾げ
ながらも十三隊隊舎へ戻って行った。



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 この通り、暗くてなかなか妄想が進みませんが、1日分が出来た
のでUPしてみました。
まだ続きます ラストはハッピーにしたいっスぅ

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1 コメント

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師走 (笹原)
2007-12-28 23:58:50
年の瀬のお話なんですね!
浦原さんと一緒に居られなくて寂しそうにしてる一護が可愛いです
でも早く笑った顔が見たいですね・・
続きも期待してマス!
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