私のあたまのひきだし

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カールじいさんの空飛ぶ家

2009年12月07日 21時12分56秒 | 映画

昨日は、これを観に行って来ました。


カールじいさんの空飛ぶ家


「カールじいさんの空飛ぶ家


愛する妻との約束を果たすため、私は旅に出ます。


 


というのがキャッチコピー。


これ、映画の予告を見てから気になっていたのですが…つい2、3週間程前に、朝の某TV番組で冒頭の8分間が流されたのをたまたま見まして…朝から母親と号泣。


冒頭の8分には、このカールじいさんとその妻(エリー)の馴れ初めから死別するまでが描かれています。声があるのは幼少期のみ、あとはずっとBGMだけです。


ですが…完成度が高すぎ


二人してどのような人生を歩んできたのか、カールじいさんの心残りは何なのかを鮮明に描いています。


ぶっちゃけ、この冒頭の8分の為に1800円払ってもいいくらいです。


 


 


メインの部分も、大事なことを教えてくれます。


それは、映画が進んでいくうちにカールじいさんが、どのように変わっていくかを見れば分かると思います。


「パコと魔法の絵本」同様、これは大人の為の映画ですね。


 


「つづき」は、ネタバレ込みの感想になります(反転あり)


~個人的な感想(ネタバレ込)~


※読んでもいい!と思う方は反転をお願いします。


 


まず冒頭部分で泣きます。


カールが憧れの冒険家チャールズ・マンツの活動写真を見て、喜び、真似をしていると…そこに自分と同じ趣味の女の子が現れる、というのが馴れ初め。


ここから一気に新婚さんまで飛ぶのですが、二人して思い出の家を改造したり、ピクニックに行って冒険の話をしたり…、途中、エリーが子供が出来ない(もしくは流産してしまった)ということが確定し、抜け殻になっているときもカールじいさん(当時はじいさんじゃないけどw)は、一緒にいて、二人で夢を追うことを思い出させてエリーを元気づけたり…、夢貯金を始めるも日常の出来事で、そのお金を使うことが多く、夢は夢のまま、あっと言う間におじいちゃんとおばあちゃんに。


多分、カールじいさんは、その穏やかな日々の中で幸せに暮らしていたので、エリーとの遠き日の約束を思い出したときに、一瞬すごく後悔した表情を見せます。


「パラダイスの滝に、あなたが連れてって。絶対に約束ね!」


歳を取ったエリーは、何も口にはしていないが…あれだけ好きだった夢を自分の所為で潰してしまったのではないか?今でも待っているんではないか?という思いから、カールじいさんは南アフリカ行きの飛行機のチケットを買い、エリーをいつもの場所へピクニックへ。


しかし、お気に入りの場所に行く途中でエリーが倒れ…チケットも渡せず、エリーは帰らぬ人となってしまいます。


この冒頭の部分だけで、号泣でした。


夢を叶えてあげられなかったから、せめて飛行機で南アメリカへ連れて行ってあげようと。そう行動した矢先に最愛の人がいなくなってしまった。彼女が幸せだったか、本当は夢を叶えたかったんじゃないかとか、もう確かめる術もない、あの状況のことを思うと胸が痛みました。


 


エリーが亡くなった後のカールじいさんは、偏屈なじいさん。


もともと、あまり積極的でない性格は幼少期の部分で分かりますが…なんていうのかな、おじいさんにとって、外界との接点が全てエリーさんがいたから、となっていて、その彼女がいなくなってしまったから、人との距離の取り方・接し方が分からなくなってしまったみたいになってます。


 


冒険の部分は、割愛しますが…。


「カールじいさんと空飛ぶ家」の映画を通じて、思ったことは…


思い出は思い出で大切。ですが、その思い出に縛られて、現在(いま)ある一歩を踏み出せなくなってしまうのではいけない


ということでしょうか。


終盤、近所の少年ラッセルを助けに行く為風船の少なくなった家で飛行船を追う場面があるのですが…、カールじいさんは家にある思い出の家具などを全て捨ててしまいます。あの場面が、かなり印象的でした。


うん、そこも泣きました。だって、思い出に整理をつけて、第一歩を踏み出すのは本当に大変だから。状況が状況だからすぐに出来たことなのでしょうけど、あの家財道具を捨てるところは…個人的に一番グッときたかも。


 


“何か”に縛られすぎて、現在が動きにくくなっている状況に、そうじゃないよと、新しい考えを投げ入れてくれる良い映画だと思います。


DVDは買うか分からないけど…冒頭のシーンはもう1回観たいな^-^。



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