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中国外交の「宝石」だったBRIは「世界の破局」を導いくことになった

2020-05-05 19:34:14 | 初心者のブログ作成
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和2年(2020)5月5日(火曜日)参
       通巻第6487号  
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 BRIの失敗を米国シンクタンクが総括
  中国外交の「宝石」だったBRIは「世界の破局」を導いくことになった
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 マーシャルプラン(欧州復興計画)で、米国が援助した金額を、今日の貨幣価値に置き換えると1450億ドルに相当するという。中国のBRI(一帯一路)のそれは1350億ドルと見積もられる。
 
 トルーマン政権で国務長官をつとめたマーシャルは、ドイツを永遠の農業国として立ち上がれないようにする当初の計画にもとづき、まずは食糧援助、エネルギー援助を基軸とした。ところが、マーシャルプランに対抗してソ連が『モロトフ・プラン』を打ち上げ、マーシャルプランに参加を表明していたチェコとハンガリーはソ連の強い横やりを受けて不参加となる。結局、東欧ブロックはソ連ブロックの『COMECON』に吸収されて行く。鉄のカーテンが敷かれ、東西冷戦が開始されたからだ。

 この歴史の変遷を教訓に、中国は「中国版マーシャルプラン」を展開し、世界の市場のみならず、アメリカに代替する影響力を確保しようとした。派遣追求がBRIの裏側にある基本的戦略だ。

 しかし中国のやり方は相手国の政策決定者への賄賂、物資器財の横流し、現地人を雇わず、中国から囚人をつれていき、入札は中国企業が落札し、現地にはなにも裨益しないという、「中国による中国のためのプロジェクト」だったことが分かり、世界中が反発した。

 貧困な国々は借金の罠に落ち、その利払いだけでも経済を苦しめることになった。すなわちBRIは、「中国外交の『宝石』だったが、それが世界の破局を導いた」と総括するのは米国外交評議会のレポートである。同評議会のベン・スタイルとデラ・ロッッカの共同執筆のかたちをとっている。
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  読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)貴誌前々号の紹介された石平氏の『石平の裏読み「三国志」、英雄たちに学ぶ乱世のリーダーシップ』(PHP研究所)の書評を拝読、是非、読んでみたいと思います。
 というのは、以前ある中国人が日本人の三国志の理解には「和臭」があると評したからです。
 「和臭」とは何か。どこが違うのか。
戦前、北支で武装自衛隊八〇〇人を抱えて大農場を経営した加藤三之輔氏(元カネミ倉庫会長)は西村真悟氏との対談で「支那人の民族性」として以下を挙げています。
支那人には義理人情はない。人を見るには三年かける。よく見える人間ほど危ない、などです。
そしてある元馬賊の頭領は日本人がすぐに他人を信用する人間観の軽さを諫めています。石平氏は両方よく知っているので期待しています。
  (落合道夫)

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