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トランプ外交の「仕上げ」は台湾訪問だ!   日程が無理ならペンス副大統領か、ポンペオ国務長官を台湾へ送れ

2020-11-22 14:05:57 | 初心者のブログ作成
「宮崎正弘の国際情勢解題」  令和2年(2020)11月22日(日曜日)         通巻第6708号    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 トランプ外交の「仕上げ」は台湾訪問だ!   日程が無理ならペンス副大統領か、ポンペオ国務長官を台湾へ送れ ****************************************
 小誌は通巻第6705号(11月19日)に次のように書いた。  「トランプ大統領は敗北を認めていないが、現在トランプが没頭しているのは『やり残した約束事』を任期中(あと2ケ月ある)に済ませてしまう」ことである。  バイデン就任前に「やるだけのことはやる」との決意を固め、トランプはこれまでの仕事の完成を急ぎだした。イラク、アフタニスタンからの米軍撤収、APECへ三年ぶりの参加などだ、次にやりそうなことはバイデンの公約である「パリ協定」への復活、イランとの核合意への復帰、TPPへの復帰などを、いかにして阻止するか。トランプが繰り出すであろう次の一手は何か?」(引用止め)。
 今朝のニューヨークタイムズの記事を見て驚いた。同じ分析をしていて、一面トップの見出しは次のようである。  Trump Using Last Days to Lock in Policies and Make Biden’s Task More Difficult  (米国版11月21日)。
 そしてもう一つ、筆者の想定を越えた予測記事が出た。 『ナショナル・インタレスト』(保守系のシンクタンク主宰のネット新聞)にクリスチャン・ウィットソン(前国務省高官)が「仕上げはトランプ大統領の台湾訪問である」と主張していることだった。
トランプは対中戦略を百八十度、転換させ、中国敵視政策に移ったが、同時に台湾との関係も劇的に変更し、1979年の「台湾関係法」に基づく武器供与は、バージョンアップのF16,地対空、対艦ミサイル『ハープーン』、高性能魚雷などの供与を発表して、中国の批判などどこ吹く風だった。
さらに「台湾旅行法」の制定は、アメリカ政府高官ばかりか大統領も台湾訪問が可能であるとし、事実上、アバー厚生長官、クラック国務次官を台北へ送り込んだ。次はもっと大物が訪台するという予測はあった。
あまつさえトランプ政権で「TAIPEI法」を制定し、台湾と断交した国に制裁を加えるなど、台湾擁護の姿勢はますます密度濃くなっていた。
1963年、ケネディ大統領はベルリンを訪問し、大群衆を前に演説し、全体主義の圧政に暗く沈黙し、気魄が沈殿していたベルリン市民に勇気を与えた。旧ソ連への痛撃となった。
したがってトランプ大統領は、残された任期中に、(やめてからでは意味がないのだ)、トランプ大統領そのひとの台湾訪問があれば、自由アジアはどれほど勇気つけられるだろうか。
『ナショナル・インタレスト』でウィットソンは「仕上げはトランプ大統領の台湾訪問だが、次善の策としてペンス副大統領、あるいはポンペオ国務長官の台湾訪問」を提唱している(同紙、11月21日)      ◎▽◇み◎○△□や○△□◇ざ◎○△□き△□☆☆