筑後川の日本人。

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晋三、三度目の復活を視野に入れての辞任ではないのか?

2020-09-06 19:25:12 | 初心者のブログ作成
◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇◆◇  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「宮崎正弘の国際情勢解題」  令和2年(2020)9月6日(日曜日)         通巻第6638号   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 主人(あるじ)が病気療養中は「番頭」が取り仕切る   安倍晋三、三度目の復活を視野に入れての辞任ではないのか? ****************************************
 桂太郎は三回、政権を担った。長州の武士出身で、軍人としても活躍し、安倍晋三が記録を更新するまで歴代最長の内閣だった。  伊藤博文は四回、政権を担った。
 ふたりとも長州という出身地が強運をもたらしたが、安倍首相も、その長州(山口県)が選挙区である。
 戦後も吉田茂は退任後、また返り咲いて、安倍晋三の先例となった。吉田への毀誉褒貶も多いが、GHQを相手にしたたかな粘りの政治だった。外交官時代に国際感覚を磨いたのだろう。吉田は土佐っぽ、明治維新の原動力とはなり得なかったが、薩長土肥といわれたように、ある意味では佐賀鍋島藩のエリートを出し抜いた。  しかし武市瑞山、坂本龍馬、中岡慎太郎ら先達の犠牲があった。
 だとすれば、安倍晋三が三度目の復活をねらって、しばし表舞台から身を引いても、捲土重来の可能性は大いにあるだろう。
 主人(あるじ)が病気療養中は「番頭」が取り仕切るのは常識であり、安倍晋三首相、唐突な辞任表明のあと、自民党内はいきなり五派閥が「とりあえずは、管でいいか」となって管を支持した。あまりにも早い決断なので、つい裏詠みしたくなるのである。
 意表を突くほどのスピーディな、しかも短時日で次期後継が決まるというミステリーをみていると、三度目の復活を視野に入れての辞任ではないのか?      ☆○▽◇み◎○△□や○△□◇ざ◎○△□き△□☆☆    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆    書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   
 日本人の多くが忘れてしまった武士道に   なぜ李登輝は人生を賭けるほどに惹かれたのか?
  ♪ 早川友久『李登輝  いま本当に伝えたいこと』(ビジネス社) @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@  
 李登輝元台湾総統が逝って、はや40日近い。日本の仏教で言えば、まもなく四十九日、納棺の儀が近付いた。李登輝氏はキリスト教徒ゆえに、別の葬送スタイルが取られるのだろう。ちなみに李登輝がキリスト教に入信したのは38歳の時だった。  本書は、李登輝総統の日本人秘書として、八年間、そばに仕えた早川氏が記録したメモをもとに、李登輝名言集あるいは格言集である。  なにしろ生前から本書は企画され、李登輝自身の序文が用意されていた。また読者には生前の李登輝が語った坂本龍馬についての未公開音声が配信される。   前置きはこれくらいにして、いかなる名言を残したか?  「リーダーは信仰を持て。信仰がないなら信念を持て。孤独なリーダーは、すがることのできるものを持つのだ」  「リーダーは『七割で良し』の心構えを持て」  「謙虚さこそがリーダーシップ」  「リーダーは悪役に徹しろ」  「決断は素早く、そして柔軟な発想で」  これらが第一章の「リーダーシップ」の箇所で語られる。  以下、信念の章では、  「これまでの制度を打ち破ってまったく新しいものに改める。それが『脱古改新』である」  「教養は万能ではない。実践がともなってはじめて意味をなす」  「『公明正大』こそ部下の努力を引き出す」  「未来に対する『理想』と『主張』をはっきりさせよ」  『知略』の章では、  「情報は常に複数の情報源から」  「権力の放棄もまた資質である」  「希望」の章では  「私は権力ではない。権力とは借り物だ」  「指導者は『誠実自然』である」(李登輝は揮毫を求められると、よく「誠実自然」と書いた)。  どれもこれも胸に突き刺さる言葉である。つねに武士道の精神を重視し、日本人よ、もっとしっかりしろと叱咤激励し続けた、あの情念、迸る熱情の源泉は、これらの信条、信念、そして信仰から産まれたのだ。  李登輝思想の肯綮にある武士道について、早川氏はこう言う。  「武士道とは死ぬることと見つけたり(葉隠)という言葉こそ、日本人の精神性を最も表したものだという。日本人、とくに武士にとって『死』は日常生活と隣り合わせであり、常に死を意識しながらの生活であった。その死が念頭にある生活のなかで、如何にして人間は『生』の意義を最大限に発揮にしていくのか、それが日本人の精神性に大きく影響している」(182p)  座右の銘となる言葉ばかり、日本の政治家は、本書を座右に置くべし。             ◎◎◎